男女の賃金格差をなくすため、従業員に企業を訴える権利を認める判決!過去に遡り返還も

男女の賃金格差をなくすため、従業員に企業を訴える権利を認める判決!過去に遡り返還も

  • IRORIO
  • 更新日:2016/10/19

イギリスの労働裁判所は14日、男女の賃金格差を訴えていたスーパーの女性従業員に対し賃金の比較を許可し、会社を訴える権利を認める判決を下した。

これが認められるのは民間会社では初めてのケースとなる。

大手スーパーの女性従業員が立ち上がる

今回、労働裁判所に訴えていたのは、イギリスの大手スーパーマーケット「ASDA」で働く女性従業員。

彼女らは店内や配送センターなどで女性が働く場合、同じ仕事内容でも男性より低い賃金となっていると裁判所に申し立てを行っていた。

その結果、裁判所は女性労働者たちの主張を認め、彼女らにASDA内での労働を比較して訴える権利を認め、法的手続きを進める許可を与えた。

勝訴すれば過去の差額を受け取れる

これにより約7000人以上の女性従業員が、高い賃金を支払われている男性と労働内容を比較できるようになるという。

そして将来、裁判で勝訴し、男女の賃金格差があると認められた場合、ASDA側はお店のフロアで働く1万3000人の女性従業員たちの賃金を適応させざるを得ないそうだ。

さらに女性従業員たちは2002年までさかのぼり、総額100ミリオンポンド(約126億円)分の対価を受け取ることができ、その後も適応された賃金が支払われるとされている。

賃金の差には合理的な理由がある

もっともASDA側は、さまざまな場所にある各店舗や配送センターにおいて、合理的な理由で異なった賃金体系にしていると主張。

今回の判決も予備的なものであり、裁判所が実際に男女間の賃金格差があると認めるものではないとし、今後従業員との話し合いを行い、場合によっては控訴も検討しているという。

「女性従業員にとって劇的な勝利」

しかし女性を支援してきた弁護士は、主にお店で働く女性従業員と配送センターで働く男性従業員との間には、1時間約1ポンド(約126円)から3ポンド(約378円)の開きがあるとしている。

というのも店内のフロアで働く彼女らの仕事は、歴史的に女性が行う仕事として認知されているため、男性が行う仕事よりも低い価値しかないと考えられてきたからだという。

今回の判決を受け、弁護士のLauren Lougheed氏はIndependent紙の取材に対し「今回の判決は女性従業員にとって劇的な勝利です。またこのことは同じ状況に置かれている他のスーパーの従業員に対しても大きな意味を持つことになるでしょう」と語っている。

女性従業員の主張が認められるかは今後の裁判次第だが、平等の観点から正しい判決が下されることを願う。

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