学生たちを引きつける「50円朝食」に込められた価格以上の値打ち

学生たちを引きつける「50円朝食」に込められた価格以上の値打ち

  • マイナビニュース
  • 更新日:2016/11/30

●50円という格安朝食を提供する法人

早稲田大学、早稲田キャンパスにある「大隈ガーデンハウス」。8時30分という朝早い時間に、続々と学生たちが集まってくる。彼らの目的は一体何か? それはズバリ「50円朝食」だ。50円で朝食が食べられるとなれば、学生たちにとってこれほどの至高はない。朝早くとも、大隈ガーデンハウスに足を向けないわけには行かないだろう。

腸温活プロジェクトの一環で提供された格安朝食

さて、この50円朝食のプロジェクトは、「五重マル 50円朝食」というのが正式名称だ。2016年11月14日~11月18日の期間、前述の大隈ガーデンハウス、西早稲田キャンパスの「理工カフェテリア」で実施された。

現在、全国の大学に広がりつつある「100円朝食」だが、今回はさらにその半額の50円という価格で朝食が提供された。当然、利益を出すことはおろか、完全な原価割れだ。1日150食限定だが、5日間で750食にのぼり、はたして早稲田大学に利はあるのだろうか。

実は、50円朝食は「腸温活プロジェクト」の一環として行われた。腸温活プロジェクトは、大妻女子大学の学部長や医学博士、管理栄養士などがプロジェクトメンバーに名を連ね、複数の企業が協賛している。

その協賛企業をザッと紹介しよう。一般社団法人青森県りんご対策協議会、オムロン ヘルスケア株式会社、相模屋食料株式会社、敷島製パン株式会社、フジッコ株式会社といった企業だ。

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早稲田キャンパスで50円朝食を楽しむ学生たち(左)。提供された50円朝食のメニュー(右)

オムロン ヘルスケアをのぞき、ほとんどが食品を手がけている企業。つまり、こうした企業が自社製品を提供することで50円朝食が実現した。メニューをみれば明らかでフジッコの「朝のたべるスープ」、敷島製パン(Pasco)の「ゆめちからブランロール」、青森県りんご対策協議会の「青森県産りんご」、相模屋食料の「ナチュラルとうふ」といった食品が並ぶ。

では、この腸温活プロジェクトのねらいは何か。それは朝食を欠食しがちな若年層に対し、この傾向を改善することにある。また“腸温活”とあるように、シッカリと温かい朝食を摂ってもらうことで、冬場に向けて冷え込みが強まるなか、体を温め、その日の活動を支えることにある。

今回の50円朝食もそうだが、全国に広がりをみせる100円朝食は、朝食市場の広がりに期待できる。現在、4人に1人、約24.7%が朝食を欠食しているといわれ、特に若者世代でこの傾向が強い。この欠食による朝食市場の損失は約1兆6,000億円ともいわれている。ただ、ここ数年、「グラノーラ」が大ヒットするなど、朝食に対する意識が高まっていることは確かだ。

それを裏付けるように、早稲田大学学生部学生生活課の和田憲征氏は「春と秋に100円朝食を実施して学生から好評を得ていますが、50円朝食となると反響がさらに高まります。こうした低価格朝食を機会に“朝、食べる習慣”を身につけてほしいです。フジッコさんのスープやシリアルのように、手軽に朝食として摂れる商品が増えていますので、注目していただきたいです」と語る。

もちろん、50円朝食、100円朝食は、学生の健康的な生活を考えてのことが第一義だが、「シッカリと朝食を摂っていただいたあと、きちんと9時からの1時限目に出てもらうのもねらいです」(和田氏)と笑みをこぼす。ただ、そうした目論見に反し、その日、授業がない学生が50円朝食、100円朝食を食べにくる例も多いそうだ。もちろん、そうした学生の利用も“ウェルカム”だという。

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フジッコの「朝の食べるスープ」。“朝”という言葉を商品名につけることで、いつ食べるのか、明確にしている

さて、グラノーラのようなシリアルの大ヒットにより、朝食が見直される傾向にある。そんなシリアルに続けとばかりに各食品メーカーが力を入れている分野がある。それが、前出のフジッコ「朝の食べるスープ」のようなレンジアップタイプのチルドスープだ。フジッコだけでなく明治乳業「Daily Rich」や永谷園「玉ねぎをたっぷり食べるスープ」と、チルドスープで先行するフジッコを追随する様子をみせている。

スープといえば、粉末にお湯を注ぎ飲むタイプがこれまでの主流だった。だが、具だくさんのチルドスープが、ここ最近、存在感を強めている。

フジッコのブランドマネージャー 入道知生(にゅうどうともいく)氏はこういう。「以前から具材入りスープを手がけた企業はあったが、軌道に乗ったのは弊社の『朝のたべるスープ』が初めてかもしれません」。さらに、今回の早稲田大学に供給した50円朝食に対しても「朝食の欠食が始まるのは、高校、大学あたりからが多いといわれています。そうした傾向を少しでも抑えるために今回の50円朝食に協力させていただきました」という。

フジッコがメインで活動している腸温活プロジェクト。現在、協賛しているのは前出の法人のみだが、今後、協賛企業が増えれば大きな流れになりそうなプロジェクトといえよう。

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