カヌー薬物混入 鈴木選手義父が独白「後輩に追い越された焦りで...」

カヌー薬物混入 鈴木選手義父が独白「後輩に追い越された焦りで...」

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  • 更新日:2018/01/14
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薬物混入を起こした鈴木康大選手(c)朝日新聞社

ライバル選手の飲み物に禁止薬物を入れるなど、妨害行為を8年前から続けていたカヌーの鈴木康大選手(32)。妻の父親で所属する久野製作所社長の久野浩二氏(55)は、事件が発覚した翌日の1月10日早朝、本誌に涙ながらに胸の内を明かした。

【小松選手から盗んだ道具を隠していた現場はこちら】

浩二氏が鈴木選手から衝撃の事実を打ち明けられたのは昨年11月。

「本人から話があるというので聞くと、深刻な顔で『本当に取り返しのつかないことをした』と事件の経緯を話し始めました。私の五十数年の人生でも聞いたことのない、とんでもない大変なこと。すぐに関係する方に連絡を取ると、『これから報告をするのでしばらく胸の内においてほしい』と言われました。捜査中の石川県警からも『問題となるような行動をとらないように』と連絡があり、今まで事態を見守ってきたのです」

千葉県出身の鈴木選手は2015年、妻の綾香さんの地元である福島県二本松市の住宅地に敷地面積136坪に上る家を新築。その翌年には隣にスポーツジムを開く。義父の浩二氏は市内で建設業を営み、綾香さんは08年の北京オリンピックにカヌー競技で入賞。その後、鈴木選手と結婚するなど、地元では有名な一家だった。

「娘が地元に恩返しをしたいということで私が後押ししてジムを開きました。康大が二本松にいるときには生徒さんへ指導もしています。その間も仲間の選手へ妨害行為をしていたことは全く気付きませんでした」

鈴木選手は、16年のリオデジャネイロ五輪出場を逃し五輪経験のないまま引退。だがその後、諦めきれず復帰する。焦りがあったのか。

「引退後は半年ほど私の会社で働いたのですが、カヌーぐらいしかできない男。東京五輪が決まり、本人がもう一度チャンスが欲しいと言っていることから現役復帰させました。実際のところ後輩の選手たちに実力で水をあけられ焦りもあった。ただ、それは言い訳にはなりません。禁止薬物を海外から輸入して仲間の選手に投与したり、GPSなどを盗んだりしたことは出来心とは言えず、本当に情けないの一言です」

事件発覚後、鈴木選手の家に人影はない。娘から電話はあるものの、居場所は知らされていないと言う。「本人はもうカヌーには乗れないと自覚しているでしょう。会社も昨年暮れに解雇処分にしたので、復職することもありません。禁止薬物を飲まされた小松正治選手には康大が直筆の謝罪文を用意しましたが、直接会えてはいません。迷惑をかけた皆さんには謝っても謝り切れず、どうすれば許して頂けるのか誠心誠意お詫びをしながら聞いてこいと息子に話すつもりです」(桐島瞬)

※週刊朝日 2018年1月26日号

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