小学生女児の我が子にセックスについて聞かれたら

小学生女児の我が子にセックスについて聞かれたら

  • ダ・ヴィンチニュース
  • 更新日:2020/01/24

女性特有のからだの不調やトラブルで悩んでいませんか。「お医者さんに行くほどではない…」「デリケートなことなので人には聞きにくい…」そんな体の悩みを、All Aboutガイドであり、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長の清水なほみ先生に聞きました。自分のからだと向き合い、健やかに過ごす手助けとなってくれることでしょう。

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最近は月経の開始年齢が早くなってきていますから、小学生で初潮を迎えるお子さんも増えてきました。中には、10歳で初潮が来てずっと痛みがひどいとか、月経量が多いというお悩みで、小学生のうちから婦人科を受診する方もいらっしゃいます。もちろん、小学生に内診は行いませんし、外陰部を見なければならない時は内診台ではなく通常のベッドでお母様同席の上で拝見します。

月経が来ているということは、すなわち「妊娠する可能性がある体に成長してきている」ということです。月経については、小学校の理科や保健の授業である程度は習うでしょう。でも、小学校できちんと性教育をしている学校は少ないのではないかと思われます。だからこそ、各家庭での個人の成長レベルに合わせた性教育が重要となってきます。「性教育」といっても、いきなりセックスについて教えるものではありません。通常は、まず男女の体の違いやプライベートゾーン、そして「命」はどうやって生まれてくるのか、など、段階を追って説明していきます。

お子さんがいつ興味を持ち始めるかにもよりますが、だいたい幼稚園の年中や年長になると、男女のトイレが別々のスペースになったり、「男の子は立っておしっこをする」ということが認識され始めることが多いと思われます。この段階から、「男の子と女の子の体のつくりが違うんだよ」「プライベートゾーン(水着で隠れる部分)は勝手に触ったり触らせたり、みんなの前で見せたりしない『大事なところ』なんだよ」といった内容を徐々に伝えていくといいでしょう。また、早い人は小学生になるくらいから「性別の違和感」が出てくることもあります。「男の子はこう」「女の子はこう」ではなく、性別はグラデーションであり、もし、体は男の子だけれど男子トイレに入りにくいなどの感覚があるのであればそれも伝えていいんだよ、ということも説明しておくと、該当する子どもは安心するでしょう。

「赤ちゃんはどこから来るの?」といった質問が出るようになったら、その年齢に合わせた言葉で「お父さんとお母さんが『○○ちゃんに会いたい』と思って仲良くした(くっついた・愛し合った・セックスしたなど表現の工夫が必要です)からだよ」ということを正直に伝えていきましょう。

子どもにセックスについて教える時のポイントはいくつかあります。

*年齢や本人の理解度に合わせて表現を変える
*ファンタジーにしない
*冷静に科学的に伝える
*避妊方法など必要なことは正確に伝える
*セックスに対して「いやらしいもの」「汚いもの」といった先入観を与えない
*親の価値観を押し付けない(純潔教育など)

個々の親子関係や、お子さんの精神的発達度合いなどによっても、伝え方はさまざまです。セックスは「大大大好きな特別な人とだけする、特別なスキンシップ」なのだということ、「人間だけが生殖を目的としないセックスをすることができる(だから避妊が必要)」ということを、ご自身の言葉で伝えてあげてくださいね。

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All Aboutガイド・清水なほみ

NPO法人女性医療ネットワーク理事・NPO法人ティーンズサポート理事長。日本産婦人科学会専門医で、現在はポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長。病院に行きづらいという患者さんの悩みを、現役医師の知識を活かしてサポートしている。

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