ノートPCの周りに見えないスピーカー!? - ファーウェイのMatebook X「ドルビーアトモス」体験

ノートPCの周りに見えないスピーカー!? - ファーウェイのMatebook X「ドルビーアトモス」体験

  • マイナビニュース
  • 更新日:2017/11/13
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●音の三次元的な動きをPCのスピーカーで再現

ドルビーとファーウェイは11月9日、メディア向けの共同セミナーを開催した。セミナーでは、特にPCとしてMatebook Xが世界で初めて搭載した(ファーウェイ調べ)「ドルビーアトモスサウンドシステム」に注目。「PCは音質が悪い」というイメージを払拭するドルビーアトモスサウンドシステムの仕組みなどを披露した。

○音の三次元的な動きをPCのスピーカーで再現

先立つ10月25日、ファーウェイの13型ノートPC「HUAWEI Matebook X」(以下、Matebook X)と10.1型タブレット「HUAWEI MediaPad M3 Lite 10」(以下、M3 Lite)が、オーディオビジュアルアワード「VGP 2018」にてPC部門金賞とタブレット部門賞を受賞した。このうち、Matebook Xのサウンド機能に大きく貢献したのが、ドルビーアトモスサウンドシステムだ。

ドルビーアトモスサウンドシステムを説明するには、まず「ドルビーアトモス」について語らなければならない。ドルビーアトモスは、5.1chや7.1chといったチャンネルの概念を持たず、各物体の音(PCM)と位置座標を記録する「オブジェクトベースオーディオ」という新しい方式を採用した音声再生技術だ。

天井や足元にもスピーカーを配置することで、前後左右だけでなく、上下方向の三次元的な音の動きを再現できる。例えば、前方斜め上から足元を抜けて後方に過ぎ去っていく音などがリアルに聞こえてくる。

ドルビーアトモスサウンドシステムは、このドルビーアトモスの技術を、ノートPCのような小さなスピーカーで再現しようという技術。天井、足元、背後に物理的なスピーカーを設置していなくても、天井や足元、背後などで音が鳴っているように聞こえる。

音の三次元的な動きだけでなく、音量を上げても音が歪まず、Matebook Xがビビらない、音がこもらない、セリフが聞き取りやすい。コンテンツによる音量の差を一定に保つといった特徴がある。しかも、コンテンツがドルビーアトモスに対応していなくても、ハードウェア側が対応していれば、内蔵スピーカーとヘッドホンの両方で、コンテンツの視聴体験が向上するように作られている。

今回、ファーウェイがMatebook Xにドルビーアトモスサウンドシステムを実装するにあたり、ドルビーは開発段階から参加し、パーツの基本設計を決める際にも協力した。ファーウェイによれば、PCにはサウンド以外にも留意すべきところが多く、他の機能を犠牲にすることなく最良のサウンド環境を構築するために、いくつかの工夫を盛り込んだという。

例えば、ファンのノイズをなくすファンレスは、航空業界で使われている放熱効率の高い「ファンレス・スペースクリーニング技術」の採用で実現。また、大音量での再生時に音がぶれないようにするため、制振板を装備したりしている。

Matebook Xでは、音だけよくするのではなく、液晶画面の性能にもこだわった。1,000:1のハイコントラスト比や色再現率(sRGB 100%)によって、引き締まる黒と鮮やかな色彩を堪能できる。さらに、没入感を高める幅4.4mmの狭額ベゼルも採用した。こうした工夫の積み重ねによって、映画館のドルビーアトモスがパーソナル空間で体験できる環境を整えたのだ。

●感じる! 感じるぞ!

○画面の外に見えないスピーカーがある!

今回のセミナーでは、実際にMatebook Xの正面に座り、ドルビーの用意するデモムービーを再生してドルビーアトモスサウンドシステムの効果を体験した。

視聴してみてすぐに感じたのが、音の広がりとヌケ感の驚異的な高さ。文字通り画面の外から音が聞こえてくる。左右や背後はもちろん、足元や天井方向から聞こえるべき音が聞こえてくるのだ。音圧がそこまで高くないため、音に包まれるという感じではなく、まるでないはずの場所に見えないスピーカーがあってそれが鳴っているかのような印象を受けた。

頭の上で鳴きながら飛ぶ鳥の声や、木の葉が擦れる音、風切り音、足元では小川のせせらぎ。金属やガラスの音、広がる炎、水中の気泡、ボールの飛ぶ音と転がる音、人々の歓声などなど、いずれも個々の音が混ざってぼやけず独立しており、立体感にあふれている。人が喋っている声もよく聞こえるし、ボリュームを最大まで上げても確かに音が割れていない。ほんの数分のデモなのに、見ているうちに映画館に行きたくなった。

興味深いのは、Matebook Xの正面に座るユーザーの耳に最適化されているため、横や後ろにいると立体感が一気に失われることだ。間違いなくPCから音が出ているんだなと分かり、ある意味ほっとする。

Matebook Xの体験のあと、今度は天井や足元にもスピーカーのある「Dolby ATOMS 7.1.4サラウンドデモルーム」に移動して、Matebook Xで再生するデモムービーと同じものを再生し、聞こえ方の違いなどを体験した。

スピーカーの大きさや、デモルームと防音壁の効果もあるため、音圧はまったく違うし、セミナールームの余計な音もなく音響も整えられていて、小さな音までとてもクリアに聞こえる。だが、音の移動感に関してはMatebook Xはデモルームと遜色のないレベルで再現しており、従来のノートPCとは一線を画す高い没入感が実現されていることを、かえって実感できた。

Matebook X本体はといえば、13型ながらA4サイズよりもコンパクトで、厚さは12.5mm、重量は1.05kgと、モビリティの高さに目が行きがちだ。第7世代Intel Core i7 / Core i5を搭載しながら、ファンレスによる静音性の高さも目を引く。指紋センサーと電源ボタンが一体化しているのも特徴的で、一見、ビジネス向けととらえてしまいそうだ。

しかし、実は別途スピーカーセットなどを導入しなくても、高い臨場感で音と映像が楽しめるエンタメ性能も高い。ビジネスにも使え、オフタイムには映画やゲーム、音楽などをもっと気軽に、よりハイクオリティで楽しみたいユーザーには、大変魅力的な選択肢といえるだろう。

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