羽生九段 佐藤九段との通算166局目を制す 歴代4位の名勝負 対局前に「上座の譲り合い」の珍事

羽生九段 佐藤九段との通算166局目を制す 歴代4位の名勝負 対局前に「上座の譲り合い」の珍事

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  • 更新日:2022/08/06

羽生善治九段(51)と佐藤康光九段(52)が対局する第48期棋王戦挑戦者決定トーナメントが5日、東京都渋谷区の将棋会館であり、羽生が89手で勝利した。戦型は先手羽生の横歩取り。佐藤の攻めに機敏にカウンターを決め、67手目の馬斬りから佐藤陣を攻略して寄せ切りベスト8に進出した。

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羽生善治九段

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佐藤が1969年、羽生が70年生まれの「羽生世代」に当たる両者の対局は166局目で歴代4位。佐藤が勝った88年の若獅子戦以来30年以上、真剣勝負を繰り広げ、この日の結果羽生の111勝、佐藤55勝になった。

歴代最多は中原誠16世名人と米長邦雄永世棋聖の187局で2位が羽生と谷川浩司17世名人の168、3位が大山康晴15世名人と升田幸三実力制第4代名人の167。羽生―谷川も両者現役のため増えていく可能性はあるが、2位まで射程圏内に入ったと言える。

終局後約40分、対局中の思惑をぶつけあった感想戦では佐藤が「攻めると反動がきつい。攻めが無理だった気がする」と中盤の仕掛け以降の指し手を悔いた。対する羽生も「ゆっくりする感じの将棋ですか」と応じ、真剣勝負にも通い合った感情を楽しげに確認し合っていた。

対局前には珍しい光景が展開された。午前10時の開始前に先に入室したのは羽生。棋界の序列では7冠の永世称号を持つ羽生が上位だが、前期挑戦者決定トーナメントで決勝進出した佐藤に敬意を示そうとしたのか下座に着いた。これに遅れて入室した佐藤が納得しない。「通常そうなってますので」「羽生さん、上座になっていますので」と上座を譲り合い、押し切られた羽生が移動して駒箱を開ける珍事があった。

羽生はこの日の勝利で今年度10勝2敗。勝率は8割を超え、名人戦順位戦では30年ぶりにA級から陥落し、B級1組で指すが復調気配と言えそうだ。

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