
阪神大賞典に出走予定のボルドグフーシュ(ユーザー提供:Sluiceさん)
1着馬には天皇賞(春)への優先出走権が与えられるレースで、本番にむけて重要なステップレース。内回りコースを使って、特殊な距離で行われるだけに距離やコース適性なども無視はできない。過去10年間で1番人気馬が7勝。3番人気以内馬では【10-3-5-12】と堅調な傾向が続いているレースだ。
◎ボルドグフーシュは今回と同じ距離、コースで行われた菊花賞、そして有馬記念の2着馬。スタートに課題が残る馬だが、豊富なスタミナを持ち合わせており、2200m以上の距離では【2-2-2-0】。距離を味方にスタートを上手にリカバリーしている。充実が期待される4歳シーズン。その初戦はしっかりと結果を残したいところだ。
〇ジャスティンパレスは神戸新聞杯優勝馬。この時はボルドグフーシュに先着し、菊花賞は2着ボルドグフーシュから半馬身3着。能力差はほとんどないか。こちらはベルモントS優勝パレスマリスの半弟。成長力もありそうで今年は主役を狙う1頭だ。
▲ディープボンドは本レース2連覇中。いうまでもなく距離、そしてコース適性は高い。もし仮に同一重賞3連覇となれば2015年ステイヤーズSから3連覇を成し遂げたアルバート以来で、阪神大賞典3連覇はゴールドシップ以来。有馬記念は積極策が裏目に出たような格好になったが、能力的な衰えがないことを証明するためにも、ここは結果を出したいところだ。
豊富なスタミナと先行力を武器にする△ブレークアップも侮れない。さすがにタイトルホルダーがいた有馬記念では自分の競馬ができなかったが、マイペースで行ければ、そのしぶとさはアルゼンチン共和国杯で証明済み。今後のためにもめどを立てておきたい1戦だ。
穴なら、なかば勝負付けが済んだような馬よりも無欲の追い込みに活路を見出したい△アケルナルスターか。まだ3勝クラスの条件馬だが、ホープフルS、弥生賞でも大きくは負けておらず、有力馬が必要以上に競り合うような展開になればこの馬の末脚は怖い。