ファーウェイ独自のモバイル決済「HUAWEI Pay」を香港で試した

ファーウェイ独自のモバイル決済「HUAWEI Pay」を香港で試した

  • ASCII.jp
  • 更新日:2020/06/11
No image

ファーウェイもモバイルペイメントサービスに参入

スマホ決済のニューカマー「HUAWEI Pay」は 香港でどのくらい使えるのか?

スマートフォンを使ったQRコード決済の利用者が急増していますが、スマートフォンメーカーによるNFCを使った支払いサービスも競争が激化しそうです。この分野で圧倒的なシェアを誇るアップルの後を追いかけて、サムスン電子が参入。そしてついにファーウェイも「HUAWEI Pay」を開始しました。

HUAWEI Payは現時点で中国、香港、ロシアなど数ヵ国のみでサービス中。複数のクレジットカードなどを登録しておけば店舗での支払いもスマートフォンをかざすだけと簡単です。今回は筆者が住む香港でそのHUAWEI Payを試してみました。

No image

中国など数ヵ国でサービスインしているHUAWEI Pay

HUAWEI Payに対応するのはファーウェイのNFC内蔵スマートフォン。2020年6月時点での対応機種はファーウェイのウェブサイトによると以下の機種とのこと。今回は香港で購入したHUAWEI P40を使ってみました。

HUAWEI Mateシリーズ

Mate Xs, Mate X, Mate 30, Mate 30 Pro, PORSCHE DESIGN Mate 30 RS, Mate 20, Mate 20 Pro, PORSCHE DESIGN Mate 20 RS, PORSCHE DESIGN Mate RS, Mate 10, Mate 10 Pro, PORSCHE DESIGN Mate 10, Mate 9, Mate 9 Pro, PORSCHE DESIGN Mate 9

HUAWEI Pシリーズ

P40, P40 Pro, P40 Pro+, P30, P30 Pro, P20, P20 Pro, P10, P10 Plus

Honorシリーズ

Honor View30 Pro, Honor 10, Honor View 10, Honor 9, Honor 8 Pro

No image

今回はHUAWEI P40でHUAWEI Payを使ってみる

HUAWEI Payを香港で使うためには、まずHUAWEI AppGalleryでHUAWEI IDでログイン、設定から登録国/地域を香港にする必要があります。筆者は過去も別のファーウェイの端末を使っていたためHUAWEI IDの国は日本になっていたため変更しました。続けてWalletアプリを起動、カードを追加します。香港で利用できるカードは中国銀行(香港)、ICBC、Tap&Go(UnionPay)の3種類。

No image

Walletを起動してカードを登録する

なお、Tap&Goはプリペイド式のデビットカードです。登録には香港IDカードまたはパスポート、香港の携帯電話番号が必要です。携帯電話番号はプリペイドでも構わないので、外国人でもパスポートで登録できるかもしれません(筆者は香港居住者なので香港IDで登録)。もし、この記事を読んで興味を持った方はパスポート登録で試してみてください。

Tap&Goは登録が終わるとUnionPayカード(銀聯)とマスターカード、それぞれのデビットカードが登録されます。チャージはQRコードを使い、香港のコンビニから現金でできます。Tap&PayでHUAWEI Payに登録できるのはUnionPayカードのほうなので、100香港ドル(約1400円)を入れました。

No image

Tap&Goはプリペイドのデビットカード。マスターとUnionPayの2枚が作成される(左)。QRコードでコンビニ入金が可能(中)。100香港ドルをUnionPayカードに入れた(右)

さてHUAWEI Payでスマートフォンのカードの画面をスキャン、または数字を手入力してカード登録を完了させます。登録時には支払い時の認証として指紋登録ができるため、毎回パスコードを入れる必要もありません。

No image

Tap&GoのUnionPayカードをHUAWEI Payに登録した

では早速使ってみます。ファーストフード店の自動注文マシンで利用してみましょう。端末の横には使えるペイメントサービスが表示されていますが、HUAWEI Payはありません。しかし、UnionPayカードを登録していることから、UnionPayのキャッシュレス端末であればHUAWEI Payが使えるのです。

No image

マクドナルドで支払いをしてみる

オーダーを決めて支払い方法を選び、NFCのリーダーにHUAWEI P40をタッチします。すると自動的にWalletアプリが起動します。

No image

タップするとバックグラウンドからWalletアプリが起動

続けて指紋認証を行ないます。すると支払い機のリーダーの画面が通信画面となります。無事UnionPayのセンターと通信しています。数秒するとレシートが出てきて支払いは完了です。あとはレシートを持って、食事の受け取りカウンターで番号を呼ばれるのを待つだけ。

No image

指紋認証が合格すると通信が始まり支払いが完了する

ここでTap&Goのアプリを起動すると購入金額11香港ドルが引かれ、残高が89香港ドルになっています。無事支払いは完了しました。なお個人的な都合上Tap & Goのアプリは他のスマートフォンに入れています。

No image

Tap&Goアプリで残高が減ったことを確認

HUAWEI Payには今後会員カードなども登録できるようになるようです。しかし、現時点ではあまり大きなメリットがないのが残念なところ。なぜならHUAWEI Payを使った優待サービスがあまりないからです。しかもHUAWEI Pay対応のお店は香港にはまだわずかしかありません。そのため、現状はUnionPayが使えるお店で使うしかなく、優待を受けるとしてもUnionPayのものだけになってしまいます。

No image

香港のコンビニで使えるキャッシュレス決済。HUAWEI Payはない

香港でSamsung Payが始まったころは、大々的な支払い時の割引キャンペーンが行なわれました。また香港版Suicaともいえる香港の交通系ICカード「オクトパスカード」にもいち早く対応。オクトパスカードはつい最近Apple Payにも対応しましたが、iPhoneユーザーがGalaxyユーザーをうらやましいと思い続けていたほど、オクトパスカードは香港では誰もが持っている生活必須のICカードなのです。ところがHUAWEI Payはキャンペーンも目立っておらず、オクトパスカードにも対応しません。

No image

HUAWEI Payが使える店の1つ、チャイナユニコム香港

とはいえHUAWEI Payはまだ始まったばかりです。今後はHUAWEI Payが独自に使える店を増やすことや、それと合わせて大掛かりなキャッシュバックキャンペーンなどを進めていくことでしょう。またファーウェイのスマートウォッチはすでに中国で各都市の交通系ICカード機能を搭載しています。今後はスマートウォッチにWalletを内蔵し、HUAWEI PayにICカードを登録する、としていけば利用するメリットも広がります。数年後にはファーウェイのスマートフォンがiPhoneのように支払いにも便利に使えるようになっているでしょう。

No image

いずれスマートウォッチでHUAWEI Payが使えるようになるはず

山根博士のオフィシャルサイト

山根康宏のモバイルネタ

「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき 山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!

No image

長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!

「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!

→ASCII倶楽部「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」を読む

ASCII倶楽部は、ASCIIが提供する会員サービスです。有料会員に登録すると、 会員限定の連載記事、特集企画が読めるようになるほか、過去の映像企画のアーカイブ閲覧、編集部員の生の声を掲載する会員限定メルマガの受信もできるようになります。さらに、電子雑誌「週刊アスキー」がバックナンバーを含めてブラウザー上で読み放題になるサービスも展開中です。

→ASCII倶楽部の詳細はこちらから!

山根康宏 編集●ASCII

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加