スーパーや飲食店で販売されたサラダ類に「カエル」が混入するケースが相次いでいます。うどんチェーンの丸亀製麺がテイクアウト商品「シェイクうどん」にカエルが混入していたと発表し、販売の一時休止に追い込まれました。
【写真を見る】相次ぐ「カエル」の混入に…カエルになりきる小学6年生 富山の「かえるクン」がまさかの見解 大人もひっくりカエル?
カエルをめぐる“騒動”が止まらない中、小学校1年生でモリアオガエルに出会ってからカエルの魅力にどっぷりはまっている富山の「かえるクン」が初めて語りました。かえるクンは自作のカエルの白衣や帽子をかぶってカエルの解説を行ったり、登校前もモリアオガエルの産卵場所に自然観察に出かけたりするなど、独自のカエル研究を行っていて現在は小学6年生です。大人には思いつかない独自の見解とは…。
チューリップテレビの取材で初めて今回の“カエル騒動”を知ったというかえるクン。その第一声は。。。
かえるクン:「ショックでした」
食べ物の中にカエルが混入していた今回の騒動。たとえカエルを愛して止まない「かえるクン」であってもその衝撃は大きいようです。しかし、その立場は「カエル側」です。。。
かえるクン:「カエルがかわいそう」
カエル側に立った見解を語り出しました。
確かに今回の騒動、カエルの気持ちに寄り添った報道は見られません。さらに聞いてみると、悲しげな声で話しました。
かえるクン:「カエルは肌から水分を吸収しているんです。ピリ辛坦々サラダうどんに入っていたとすると、すごく痛かったんじゃないかな」
「ピリ辛坦々サラダうどん」は、丸亀製麺が5月16日に発売した「丸亀シェイクうどん」シリーズの1つ。今回、この坦々サラダうどんにカエルの混入が確認されていました。
さらに…。
かえるクン:「カエルが混入していた商品が、実際にシェイクされているか分かんないけど、もしシェイクされていたらカエルの骨は折れていると思う。かわいそう」
かえるクンによると、カエルは生きた虫などを食べた際、誤って“ベロ”をかまれると、虫を吐き出す習性があるそうです。カエルが痛みを感じるかどうかは定かではありませんが、かえるクンはこう考えます。
かえるクン:「カエルも痛みは感じていると思うんです」
辛いソースを体にかけられ、もしかしたら骨も折れているかもしれない…人の都合で不遇な環境に置かれたカエルを思い、かえるクンは“ショック”を感じているのです。
人間にとってもカエルにとってもいいことが無いように見える今回の騒動。そんな中でもかえるクンは独自の研究結果から見えた“いいニュース”もあったと言います。
カエル騒動の中で“いいニュース”も
かえるクン:「カエルは農薬にすごい敏感なんです。農薬をまいた田んぼや畑にはカエルが少ないんです。野菜にカエルがいたということは、安全な野菜の証拠だと思います」
かえるクンは、カエルが冬眠をする時に身を隠す土を、“市販の土”と“山の腐葉土”で比較したことがあり、この時の研究では、市販の土ではカエルが冬眠しないという結果が出ました。市販の土の中には腐敗を進める薬が使われているものもあるようで、カエルが混入していた商品は、栄養のあるいい土で育てられたはずだといいます。
そして、カエルが生態系で重要な役割を果たす生物であることを強調しました。
かえるクン:「カエルを気持ち悪いと思う人もいるかもしれません。だけど農薬をまいてカエルがいなくなると、毛虫や害虫が増えて逆に野菜がとれなくなってしまいます。人もカエルも同じ生き物で生態系の一部なのでカエルを悪者にしてほしくないです」
最後に今回の騒動、どうすれば防げたかとたずねると…。
かえるクン:「難しいかもしれないけど、人の口に入る食べ物はしっかり事前にチェックして、人もカエルも損をしないようにしてほしいです。もしカエルを見つけたらそっと野菜と一緒に逃がしてほしい」
カエルを見つけたらそっと野菜と一緒に逃がして…カエルを愛する「かえるクン」らしい優しい言葉でした。