
鹿児島テレビ
この冬一番の強い寒気の影響で、鹿児島県内各地でも24日から25日にかけて雪が降りました。
25日の日中は青空が広がりましたが、南国鹿児島は大雪に見舞われ、スリップ事故が多発し、一部では交通への影響が続いています。
激しく舞う雪が街灯に照らされ、真っ白に染まった住宅街。10年に一度とも言われる強い寒気の影響で、県内各地では24日から25日未明にかけて雪が降り各地で積雪がありました。
鹿児島市東郡元町の鹿児島地方気象台では、最大で4cmの積雪を観測しています。
24日夜から薩摩地方に出されていた大雪警報は25日午前4時すぎに解除されましたが、各地で雪による影響が出ています。
鹿児島市紫原に向かう坂道では雪で斜面が凍り、複数の車が立ち往生していました。
重体事故も起きています。
警察によりますと24日午後11時半ごろ、薩摩川内市網津町の国道3号で軽自動車が反対車線を走っていた大型トラックと衝突し、軽自動車を運転していた阿久根市赤瀬川の会社員、神之田蓮さん(32)が病院に運ばれましたが意識不明の重体です。
事故当時は5cmほど積雪していて、警察は、スリップによる事故の可能性も含めて原因を調べています。
警察によりますと、スリップなど雪の影響とみられる車の事故が、県内では25日午前11時までに、薩摩川内市の事故を含め225件発生しているということです。
交通にも影響が出ました。
県内の高速道路は現在もほとんどの区間で通行止めとなっています。
また、国道3号の一部区間などで通行止めが続いています。
霧島市横川町から湧水町にかけては、複数箇所で車のタイヤが空回りした大型車輌など数十台が連なって立ち往生しました。
25日朝、先頭近くの車輌の運転手は「昨夜7時ごろからこの状態が続き、食べ物がなくて困っている」と話していました。
このほか鉄道や海の便、空の便に欠航が相次ぎましたが、この時間までに多くの交通機関で運転を再開しています(情報は25日午後6時時点)。