ペンサイズの360度全天球カメラ「IQUI」を衝動買い

ペンサイズの360度全天球カメラ「IQUI」を衝動買い

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  • 更新日:2020/11/20
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少し太めの万年筆と同じくらいの超スリム・ペン型の全天球カメラ「IQUI」を発売日に衝動買いしてしまった!これならどこにでも一緒に連れて行ける

今から7年前、世界初の全天球イメージをワンショットで撮影できる"RICOH THETA"を発売日に買ってどっぷりとハマった。そしてその後もInsta360 NanoやInsta360 Air、HUAWEIの360度カメラなど、おおよそ"360度"というキーワードの登場するデジタルカメラやスマホのオプション機器は、そのほとんどすべてを衝動買いしてきた。

今回もリコー発のスタートアップカンパニーである「ベクノス」がリリースした、スリムなペン型の全天球カメラ「IQUI(イクイ)」を発売日に衝動買いした。どうも販売チャネルをかまってあげる余裕がない営業体制なのか、初期の販売店に家電量販店系はまったくなく、筆者が購入した「b8ta」や「蔦屋家電」、Amazon.co.jpが販売店に名を連ねているだけだった。

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発売日に偶然通りかかった有楽町b8taで入荷しているというので衝動買い

10月1日に予定されていたIQUIの発売日がスマホアプリの対応問題で、土壇場で2週間の発売延期が決まってしまった。筆者は、偶然にも10月15日に前を通りかかった有楽町のb8taで衝動買いした。お店にはお昼過ぎに行ったが、その日初の購入者だったようだ。購入価格は税別で2万9800円だった。

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ペンというより筆者的にはムーミン谷の中のニョロニョロに似てる

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同梱物はIQUI本体、多国語の取説、取り扱い注意事項、充電用USBケーブル、USBコネクター(Type-C)、スタンド、本体保護の為の布製ソフトケースの7点

三脚穴はないがUSBコネクターとスタンドが三脚代わりになる

同梱品はIQUI本体のほか、多国語の取説、取り扱い注意事項、充電用USB Type-Cケーブル、USBコネクター(Type-Cポート付き)、スタンド、本体保護のための布製のソフトケースの7点だ。IQUIだけを手持ちで使う時以外は、USBコネクターとスタンドを結合すれば、本体に三脚穴のないIQUIの簡易三脚代わりとなってなかなか便利だ。

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三脚穴のないIQUIの場合、USBコネクターとスタンドを結合して三脚代わりになるのは便利だ

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スリムなIQUI本体に充電ポートはないので、USBコネクターが充電ドッキングステーションとなる

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タンドを取り付けてママでも充電はできるが、今回はUSBコネクターだけで充電してみた

IQUI本体には充電ポートはなく、充電時には同梱のUSBコネクターにIQUIの下部を接続し、USBコネクターのType-Cポートに付属の充電用USBケーブルを挿して、一般的なUSB/ACアダプターで充電する。未だmicroUSBポートの多い機器の多い中で、Type-Cポートの採用は当たり前だがありがたい。

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THETA同様、専用アプリ"IQUISPIN"を導入したスマホと無線接続して使用する

IQUIもTHETA同様、スマホ用の専用アプリをダウンロード、導入したスマホとwi-Fiして撮影画像をスマホ側にダウンロード、ビューイングする。画像の共有処理などはスマホ側のアプリでするところもTHETA同様だ。

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専用アプリであるIQUISPINはGoogle PlayやAPP Storeからダウンロード導入、起動してガイダンスに従って進めば導入作業は難なく終了する

IQUIのユーザーが購入後最初に導入するアプリは"IQUISPIN"。基本的にはアプリをダウンロード、インストールしてガイダンスに沿って進行すればアプリの導入は簡単に終了する。あとはIQUIをスマホとBluetoothペアリングすれば導入作業全般は終了だ。

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アプリの右下に丸いIQUIアイコンが登場すれば撮影可能。指先でタップすれば撮影画面が表示される

アプリの導入とペアリングが完了すれば、画面上に"接続に成功しました"というメッセージと共にIQUIの丸いアイコンが登場する。IQUIアイコンを指先でタップすれば撮影開始できる。

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撮影した画像をお好みのフィルターを適応してお好みの雰囲気に変更できる

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数多くのテンプレートを選んで、360度静止画にも動画のようなダイナミックな動きを加えたショートビデオができ上がる

IQUISPINの、IQUI→スマホへの画像転送や、コミュニティ、SNSでの撮影画像共有を実現する機能はTHETAとほぼ同様だ。加えてIQUISPINには撮影画像を加工編集するための簡単な"フィルター"や撮影画像に後付けで、様々なエフェクトを追加できる"テンプレート"があり、多くの効果サンプルを見ながらお気に入りのモノを選択することができる。

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フィルターやテンプレートを選んだ結果の写真をショートビデオとして書き出す

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完成したショートビデオは、専用クラウドにアップロードしたり、シェアを選んでSNSに投稿できる

フィルター処理やお気に入りのテンプレートによる効果を反映して、でき上がった10秒〜15秒前後のショートムービーは、IQUIクラウドに保存したり、SNSで共有したりすることが可能だ。またTHETAなどの過去の標準的な360度写真データ対しても、フィルター処理やテンプレートによる編集加工を追加できる上位互換のアプリでもある。

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クラウドに保存した画像は、マイページのアルバムを開けばいつでも見ることができる

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シェアを選択するとアップロードする先のLINEのグループやDropbox、Facebookのストーリーやニュースフィードが表示されるのでお好みのサイトを選ぶだけ

筆者の場合も、THETAを含む過去の他社製ハードウェアで撮影保存していた360度写真のすべてを加工することができて、昔の写真をIQUISPINで今一度楽しむことができた。

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THETA Sの半分以下の軽量性なので容易に胸ポケットに入れてどこにでも行ける

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180度魚眼レンズ2個のTHETAと真上を含めカメラ4台の組み合わせのIQUI。撮影画像は個人的印象ではTHETAの方がやや良い感じ。活動性はIQUIが圧倒的に上だ

スマホアプリでリアルタイムに モニタリングができないのが残念

前後両面に対になった180度魚眼レンズで天球撮影を実現したTHETAでの経験を今回のIQUIではどのように活かしたのか、門外漢の筆者にはまったくわからないが、よりコンパクトで安価な本体を目指して開発されたIQUIは、水平360度をTHETAより数の多い3台のカメラでカバーし、4台目のカメラは真上に向けて取り付けられ、全部でカメラ4台構成だ。

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静止画も動画も、撮影開始スタートボタンがあるだけで、リアルタイムモニターができないので、きわめて素っ気ない画面のIQUISPIN

ただし、IQUIで少し残念に感じるのは、THETAのように撮影時には静止画も動画もスマホアプリ上では、リアルタイムでのモニタリングは不可能だ。アプリは単なるスマホ上のリモートシャッター装置となるだけで、今の撮影情景をリアルに見ることはできない。

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THETAのようにリアルタイムで現在の撮影画面がアプリ上でモニターできるのに慣れていると、多少物足りない感はあるが、考え方によればそれほど重要とも思えない

実際に撮影時にリアルタイムモニタリングができた方が良いかどうかは、なかなか微妙だ。ディスプレー付きのデジタルカメラなら、今どこまでが撮影対象エリアに入っているかどうかはけっこう重要な問題だが、初めから周囲360度が全部映る天球カメラでは、気持ちの問題は別にして、その辺りはそれ程大きな要件ではなさそうな気がする。

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撮影が終わると直ぐに画像データはIQUI→スマホに転送開始される

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画像データの転送が終了すると、右下に転送画像データのサムネイルが表示される

IQUISPIN上のシャッターボタンを指先タップすると"キュッ"という心地よい音がしてすぐに、IQUIからスマホ上のIQUISPINアプリに画像の転送が始まる。無事に画像の転送処理が終了すると、シャッターボタンの右横に転送終了した画像のサムネイルが表示される。

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実際の撮影画像に、必要ならフィルターやテンプレートを選択適用して色味をお好みのイメージに変えてみるのもおもしろい

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ショートムービーの最初の絵を画面を動かしながら好きなシーンを設定できる

アプリ側でシャッターを押さずに、コンパクトなIQUIだけを持ち出して単体で撮影した場合は、静止画も動画もIQUIの内部ストレージ(14.4GB、JPEG静止画約1500枚分)に蓄積された画像データが、次回、スマホと無線接続された時点で、複数のファイルが一括ダウンロードされる。

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効果を演出するお好みの"降りモノ"を選べばショートムービーのでき上がりだ

撮影データは、撮影現場でも、事後でも、好きな時にIQUSPINアプリのフィルターやテンプレートで加工編集を加えてショートムービーに仕上げて楽しむことができる。

ショートムービー製作のテンプレートには、例えば被写体が対面する位置関係なら180度づつアングルを変えて、4名なら90度づつアングルを変えて被写体に対し一時停止フォーカスして、最後は俯瞰で終了するような動画イメージも作成してくれる。

ユーザーは被写体として映ってる人数やグループ、その配置などに応じて、多くテンプレートの中からその状況に適したピッタリの雰囲気のモノを選択することができる。そして、ショートムービーのスタート時の画面もユーザーの好みで天球写真を回転させながら自由に設定できるのが便利だ。

でき上がったショートムービーは、IQUIクラウドにアップロードする以外に、パーティーや旅行の楽しい思い出としてSNSにアップロードするにも適度な長さ、サイズで最適のコンテンツを自動的に生成してくれる。IQUIはSNS向けの360度天球カメラとしては先輩のTHETAよりはるかに適役だ。

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IQUIの故郷のTHETAはまったく問題なく繋がって動作するのに、IQUIは発売されたばかりのGalaxy Z Fold2 5Gとはトラブル続発!

連携するスマホは事前に確認をするのが吉

筆者は現在、IQUIをIQUISPINを導入したHUAWEI Mate 20 Proとペアで使っているが、途中からは、発売されたばかりのGalaxy Z Fold2 5Gとペアで使ってみた。しかしGoogle Playからアプリをダウンロード、インストールして何とかIQUIと接続はできたが、どうもIQUI内部ストレージの画像データをスマホ側にダウンロードする途中でストップ、時にはアプリ自体が異常終了し、アイコンに戻ってしまうというトラブルが多発した。

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IQUIからGalaxy Z Fold2 5Gに撮影画像転送中に異常終了が多発。転送不成功の写真は真っ黒な画面になってしまう

スマホとIQUI本体を再起動して再接続すると、しばらくは画像データの転送もうまくいくこともあったが、時間が経過するとまた同じトラブルが多発して正直使い物にならない。スマホ標準のギャラリーアプリで確認すると、転送エラーで真っ黒な写真が何枚も見つかる。勝率5割以下で、これではやはり使い物にならない。

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5年前に買ったTHETA Sは、今もGalaxy Z Fold2 5Gと接続できてすべて問題なく動作する。5年前のTHETAはどうやって今月発売になったばかりのGalaxy Z Fold2 5Gと接続テストをやったんだろう?

IQUIの発売元であるベクノスのサポートに何度も連絡して、画面キャプチャ写真や状況説明のメールを送ったが、結局、サポートからの正式回答は「非検証機種」ということで対処不可能とのことだった。当時は対応機種の詳細がなかったが、最近になって"対応機種"がウェブサイトで公開されたようだ。

Galaxy Z Fold2 5Gが非対応機種なら、Google Playからダウンロードできないようにプロテクトすることもできるはずだが、その対応はなされていない。加えて問題なく動作している筆者のHuawei Mate 20 Proも今のところ対応機種には掲載されていない。

しかし、なぜか5年前に購入した筆者の古いTHETA Sはまったく何の問題もなく、今日もGalaGalaxy Fold2 5Gと画像データの受信ができている。少なくとも5年前に発売されていなかったGalaxy Z Fold2 5Gを当時のTHETA Sの開発スタッフがタイムマシンに乗って来て未来で検証しているとは思えない。

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IQUIのGood Design受賞も良いけど、今は、古巣のレガシーモデルのTHETAが何の問題もなく繋がってるスマホには確実に繋がるようにしてほしい

新生ベクノスが満を持して鳴り物入りで発表したIQUIは、コンパクトで使い良い新世代の360度天球カメラだ。できる事なら"Wi-Fiの接続性能"も古巣のTHETAレベルかそれ以上には保って欲しかった。リコー発スタートアップ企業の初めてのプロダクトであるIQUIにはエンジニアの気合と根性、プライドをかけて今後の対応にあたってほしい。

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今回の衝動買い

アイテム:ベクノス「IQUI」 ・購入:有楽町 b8ta ・価格:2万9800円(税別)

T教授

日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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