中日・根尾らに甲子園で敗れてから3年 西武・渡邉が初登板で投じた衝撃の“第1球”

中日・根尾らに甲子園で敗れてから3年 西武・渡邉が初登板で投じた衝撃の“第1球”

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  • 更新日:2021/06/10
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5回から登板した西武・渡邉勇太朗【写真:荒川祐史】

強力DeNA打線相手に3回を2安打2奪三振で無失点に抑えた

■西武 8ー8 DeNA(9日・メットライフ)

楽しみな大器がプロ初登板を果たした。西武3年目で20歳の右腕・渡邉勇太朗投手が9日、本拠地・メットライフドームで行われたDeNA戦で4点ビハインドの5回から登板。3イニングを2安打2奪三振1四球無失点に抑えた。打線も渡邉の好投に応えるかのように奮起し、8-8の引き分けに持ち込んだ。

記念すべき1軍初登板は、第1球から衝撃的だった。191センチ、91キロの恵まれた体から放たれたボールは、この日最速の151キロを計測し、外角低めいっぱいにズバリ。DeNAのドラフト2位ルーキーで阪神・佐藤輝らと新人王を争っている牧も、呆然と見逃すしかなかった。

カウント2-1から外角高めの150キロを捉えられ、ライト後方に鋭いライナーが飛んだが、右翼手の愛斗が背走しランニングキャッチ。渡邉は「あれが抜けていたら、ズルズルいってしまったかもしれません。本当に大きなプレーだったと思います」と感謝した。

3歳上の愛斗は「後輩が投げる時は、いつも以上に集中して守備に就きます。この1回に選手人生がかかっていますし、若手はやっぱり結果がほしいので、いつも全力で守っています」と胸を張った。確かに、こういう節目の結果が野球人生の明暗を分けることもある。

辻監督は今後の先発起用を示唆「もちろん考えますよ」

速球だけではない。6回には伊藤光を外角低めのカーブで、7回にはソトを3球連続カットボールで、ともに空振り三振に仕留めた。7回には1死一、二塁のピンチで得点圏打率.483を誇る大和を迎えたが、カウント2-1から低めの146キロ速球を打たせ、遊ゴロ併殺でしのぎ切った。

埼玉・浦和学院高3年の夏には、エースとして甲子園ベスト8の原動力となったが、準々決勝で現中日の根尾、現ロッテの藤原らを擁する大阪桐蔭高に敗れた。ドラフト2位で西武入りし、3年目で1軍のマウンドにこぎ着けた。

辻発彦監督は「初登板だろ? それにしてはしっかり落ち着いて投げていた」と評価。先発が手薄なチーム事情があり、「もちろん(先発起用を)考えますよ。そこを視野に入れながら、3回を投げさせてみた」と明かした。一方で、次回登板での即先発は否定する。「下(2軍)でも、ずっと先発ローテで投げていたわけではなく、先発とか中継ぎとか、いろんなことをやって今がある」と説明。今後の登板が“昇格試験”となる。

今季イースタン・リーグでは12試合2勝2敗、防御率7.13と決して芳しいものではなかった。それでも1軍に呼ばれたのは、豊かな潜在能力を評価されているからだろう。「まあ、後は自分でつかむしかない。チャンスをあげた時に、どれだけのピッチングができるか」と語った指揮官の期待にどう応えるか。一気にスターダムにのし上がる可能性も秘めている。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki

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