気象庁によりますと、猛烈な台風2号は26日午後3時現在、フィリピンの東を1時間に20キロの速さで西に進んでいます。中心の気圧は905ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は60メートル、最大瞬間風速は85メートルで、中心から半径185キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。また、中心の北東側440キロ以内と南西側390キロ以内では風速15メートル以上の強風が吹いています。
【写真を見る】26日最新情報 「猛烈な」台風2号 最大瞬間風速85mに 日本海側中心に2週間予報は?
富山県では、あす27日(土)とあさって28日(日)はおおむね晴れそうです。特にあさっては気温が上がり、日中の最高気温は富山で28度まで上がる見込みです。
一方、この週末、大陸からは前線がのび出し、29日(月)には日本海から本州付近にまで達する予想です。この前線は30日(火)にかけて本州付近を南下し、その後は西日本から東日本の南岸付近に停滞。前線の影響で北陸地方を中心に降水量が多くなる恐れがあります。31日(水)ごろからは前線や暖かく湿った空気の影響で、西日本から東日本の太平洋側で降水量が多くなり、大雨となる恐れもあります。台風の進路については、31日以降で予想にバラつきが大きく、まだ定まっていません。台風の進路次第や前線の動き次第では雨の降るタイミングや雨量が変わってくる可能性もありますので、最新の情報を確認するようにしてください。
皆さんのお住まいのエリアの16日間予想は、市区町村別に「TBS NEWS DIGアプリ」で確認することが出来ます。
過去には5月に上陸した台風もあり、その際の進路です。2003年の「台風4号」は5月25日に、フィリピン・ルソン島の西海上で発生した熱帯低気圧が、26日午前9時に台風4号となりました。30日午前3時に沖縄の南海上で勢力が最大となり、その後、九州の東海上を北北東に進みました。
この日、九州や四国では雨が降り、宮崎県の旧北方町で287ミリを観測するなど大雨となるところがありました。31日午前6時半ごろ、愛媛県宇和島市付近に上陸。愛媛県中西部を中心に断続的に強い雨が降り、床上浸水や道路冠水の被害が出たほか、空や海のダイヤも乱れました。5月に台風が四国に上陸したのは始めてでした。午前9時には温帯低気圧になりましたが、この日は三重県御浜町で1時間の降水量が93ミリを観測したほか、四国から関東の太平洋側で猛烈な雨となりました。室戸岬で最大瞬間風速39メートルを観測するなど、西日本を中心に強風となりました。台風の進路については常に最新の情報を確認するようにしてください。