NHK稲葉新会長が着任 前会長の改革「私の目から検証、見直しを」

NHK稲葉新会長が着任 前会長の改革「私の目から検証、見直しを」

  • 朝日新聞デジタル
  • 更新日:2023/01/26
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"記者会見するNHKの稲葉延雄新会長=2023年1月25日午後4時13分、東京都渋谷区のNHK放送センター、山本裕之撮影"

NHKの会長に25日、日銀元理事の稲葉延雄氏(72)が就任した。任期は3年。就任会見で、前田晃伸(てるのぶ)前会長の施策の中で、人事制度改革など「若干のほころびが生じているかもしれない」「私の役割は、改革の検証と発展」と述べた。

【図解】近年、NHKの受信料収入や支払率は右肩下がりの傾向にある

NHKの使命を「真実の探求のため、時間をかけてもしっかり取材し、公正・公平で確かな情報を間断なくお届けする」、政治との距離については「真実を見つけ出す努力が不可欠で、真実が見つからない場合は色々な見方を等しく取り上げる姿勢を維持すれば、結果として不偏不党の報道姿勢になる」と語った。

現在は放送の「補完業務」と位置づけられ、年間200億円の費用上限が設けられているインターネット活用業務については「民業圧迫とならないように留意する」とした一方、「放送と通信の融合が進む中で放送法の定めが社会の現状と合わなくなっている面も出てきているのではないか」と述べ、本来業務化も視野に昨年から議論が続いている総務省の有識者会議の「結論に従う」とした。

過去最大となる約1割の受信料値下げを今年10月に控え、制作コストの削減を余儀なくされているが、稲葉会長は「コンテンツの質や量が落ち込むことがあっては本末転倒」と強調し、デジタル技術の活用で効率を図る方針を示した。

前田前会長は、管理職の割合を37%から25%に減らす方針のもと、従来の年功序列ではなく若手や中堅の職員を管理職に積極登用する試験を設けるなどしたが、ベテラン職員を中心に反発が大きかった。こうした人事制度について稲葉会長は「私の目から見て検証、見直しを行いたい。多様なキャリアパスを示して、安心して職務に専念できる、温かみのある人事制度にしたい」と述べた。(伊藤宏樹、野城千穂)

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