【9月第2週資金調達まとめ】インバウンド産業ビッグデータ解析・活用のVpon Holdings、42億円の資金調達

【9月第2週資金調達まとめ】インバウンド産業ビッグデータ解析・活用のVpon Holdings、42億円の資金調達

  • Forbes JAPAN
  • 更新日:2020/09/16
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国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、9月2週目の”注目のトピック”として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

Vpon Holdings

調達額:42億円

調達先:BEENOS / STIC INVESTMENT / TripLabs / クールジャパン機構

備考:シリーズCラウンド

アジア全域の旅行者データをカバーするビッグデータカンパニーとして、所有するアジア全域1億IDのインバウンドデータをもとに、海外からの旅行者をターゲットにした自地域への集客や商品サービス訴求、インバウンドデータの提供や可視化などを行っているスタートアップ。

2008年に台湾で創業したVpon Taiwanからの再編により2019年6月に設立された。

独自のAIビッグデータ分析と広告テクノロジーは各国地域の企業や観光組織から高い評価を得ており、観光協会、地方自治体、企業の方々の思い描く自地域への誘客や消費額増加などの解決に向けて旅行者像の可視化や集客プロモーションを実現してきた。

主な顧客には日本政府観光局、大阪観光局、JR東日本、JR西日本、シティバンク、香港ブロードバンドネットワークなどがある。

2020年9月にBEENOS、海外需要開拓支援機構、STICインベストメンツ、Triplabsから約42億円の資金調達を実施した。

今回の調達した資金は、アジアにおけるデータビジネスのさらなる拡充とこれまでの台湾、香港、中国などの中華圏市場の強化に加え、日本、韓国、東南アジア地域においても一層の市場拡大の推進を計画しており、また世界トップレベルのAI人材の採用や研究開発にも活用し、アジアを代表する世界標準のデータ企業を目指す方針だ。

ANSeeN

調達額:8億8000万円

調達先:CEJキャピタル / CYBERDYNE / 信金キャピタル / 商工組合中央金庫 / 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 / 浜松いわた信用金庫 / 環境エネルギー投資 / Drone Fund / 静岡キャピタル

備考:ニュースに記載の合計金額より推計 / 出資元は同年7月の調達とまとめて記載 / CYBERDYNEとは資本業務提携 / NEDOからの助成金は1.8億円

X線検出器の設計開発・製造販売などをおこなう静岡大学発のスタートアップ。

同社は化合物半導体のプロセス技術から計測処理、実装技術まで幅広い領域の技術を一貫して保有している。これによりセンサ全体を俯瞰した最適化が可能となり、従来とは一線を画したセンサ性能を実現している。

このテクノロジーが用いられるケースは、産業用非破壊検査、セキュリティ、医療の3分野である。

産業用非破壊検査では従来は可視化できなかった部品内部のワイヤボンディングを可視化し、全自動での良・不良判定を実現する。

セキュリティ分野では従来のX線センサでは見分けることのできなかった、爆発物を自動で見分けることが可能となった。

そして医療分野では従来のX線センサに比べ高解像度、また従来は不可能であったエネルギー情報を得ることにより、データの質を大幅に高め、医療における人々の安心に貢献している。

2020年9月にはCYBERDYNEおよび同社の子会社、環境エネルギー投資、DRONE FUND、信金キャピタル、静岡キャピタルへの第三者割当増資を行い、商工組合中央金庫や浜松いわた信用金庫からの融資により、シリーズBラウンドにて9億円の資金調達を実施した。

さらに、NEDOの助成対象事業者に選定され、約1億8000万円の助成金を受けることが決定している。

これらの資金を活用し、超高解像X線イメージセンサ及びX線カラーカメラの量産設備を導入し、2021年中に量産体制を構築する方針だ。

日本クラウドキャピタル

調達額:8億5000万円

調達先:IR Robotics / エヌリンクス / コシダカホールディングス / フィンテックグローバル / ログリー・インベストメント / 三桜工業 / 池森ベンチャーサポート

備考:他複数の個人投資家を含む

日本初の株式投資型クラウドファンディングサービスのプラットフォーム「FUNDINNO」を運営するスタートアップ。

「FUNDINNO」では、1口10万円前後の少額から、IPOやバイアウトを目指す企業の株式に投資することができる。更に投資後も、投資先企業からのIR情報を定期的に投資家に提供する。他のクラウドファンディンサービスと違う特徴は、企業価値の上昇等による利益を長期的に狙える点だ。

「FUNDINNO」は、日本ではまだ新しい資金調達の手法を一般ユーザーにもわかりやすく、且つポップな形で広めている点で評価され、2018年度グッドデザイン賞を受賞した。

また、同社が運営するもうひとつのサービス「FUNDOOR」は、スタートアップの成長を支援するツールとして、資金調達に必須な事業計画の策定の効率化に貢献する。

2020年9月には、池森ベンチャーサポート、エヌリンクス、コシダカホールディングス、三桜工業株式会社、フィンテック グローバル、ログリー・インベストメント、IR Roboticsなどを引受先とする総額8億5000万円の第三者割当増資を実施。

今回の資金調達により、金融商品取引業の認可や運営の体制強化、インターネットでベンチャー株を取引するための新システム開発を行う方針だ。

メトロエンジン

調達額:5億円

調達先:不明

ダイナミックプライシング事業、宿泊特化型事業を手掛けるスタートアップ。

需要予測などを元にディープラーニングを活用した単価設定"ダイナミックプライシング"を行うWEBサービス「メトロエンジン」を宿泊業界向けに提供する他、民泊を運営するホスト、事業者向けに「民泊ダッシュボード」、短期賃貸物件所有者向けには「マンスリーエンジン」を提供している。

その他、投資家・宿泊事業者に向けメディア「ホテルバンク」の運営も行っている。

同社の強みのひとつであるデータの収集力、それは観光庁が掲示する訪日客予測といったマクロデータから、各宿泊施設の在庫状況、OTAの評価コメント、イベントデータまでの解析をAIにて行うことにある。

現場でのAI活用をいち早く達成したスピード感、顧客視点に立った分析、複数のホテル基幹システムとの接続実績などが複数の資本参加企業より高く評価されている。

2020年9月に5億円の資金調達を実施した。

調達した資金はGoogle Hotel Adsに掲載可能な「メトロブッキング」の開発・改良、Book on Google対応のための開発・改良、ダイナミックプライシング関連サービスに係るシステム改良、他業種展開、長期滞在者向けのホテル予約サイト「マンスリーホテル」の開発・改良、事業開発、その他新規事業に係るプロダクト開発、営業、エンジニア等の人材確保に使用する予定だ。

ペライチ

調達額:4億9000万円

調達先:ラクスル

誰でも早く簡単に1ページのホームページ作成をできるWebサービス「ペライチ」の開発・運営を行っているスタートアップ。同社はNTTデータやうるるを経験した橋田一秀氏によって2014年に設立された。

同サービスは『世界で一番カンタンなホームページ作成サービス』をコンセプトとしており、2015年にリリースされた。

顧客のニーズに合わせて4つのプランを展開しており、月額料金で収益を得るモデルになっているが、無料でホームページを作成できるプランもある。

また細かいオプション機能も搭載されており、顧客ごとに細かく合うようカスタマイズすることも可能になっている。

これまで中小企業の経営者や個人事業主を中心に利用者数を拡大している。

2020年9月には、ラクスルから4億9000万円の資金調達を実施。

今回の資金調達を機に、ホームページを制作できるSaaS「ペライチ」の事業拡大及び採用強化を進めていく見込みだ。

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