中日・立浪新体制はいばらの道か「今のフロント体制では厳しい」の指摘

中日・立浪新体制はいばらの道か「今のフロント体制では厳しい」の指摘

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  • 更新日:2021/10/14
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中日の来季監督就任が決まった立浪監督(c)朝日新聞社

野球評論家の立浪和義氏が中日の来季監督に就任することが、メディアで一斉に報じられた。与田剛監督就任3年目の今季は5位に低迷。大野雄大、柳裕也と球界を代表するダブルエースを擁し、セットアッパー・又吉克樹、守護神・R.マルティネスと「勝利の方程式」を確立している。チーム防御率3.23はリーグトップ。それでも勝てない原因は、深刻な貧打だ。

【写真】イチローが「本当の天才」と言った男とは?本拠地が広いナゴヤドームで守備力を重視した野球を志向するのは当然だ。だが、それにしても得点が入らなさすぎる。今季のチーム総得点は392。セリーグの5球団が500得点を超えている中、断トツのリーグ最下位だ。核になる選手が少なすぎる。他球団でもレギュラーを張れるのはヒットメーカーの大島洋平、4番・ビシエド、今季急成長した正捕手の木下拓哉ぐらいか。中心選手にならなければいけない高橋周平は打率.257、5本塁打で、遊撃の守備力は申し分ない京田陽太も打率.258、3本塁打と物足りない。主力として期待された阿部寿樹、平田洋介はファーム暮らしで、44歳の福留孝介に頼らざるを得ないのが現状だ。

ただ、与田監督には同情の声も。

「貧打はシーズン前から分かり切っていた課題です。それなのに、補強した野手の新外国人は年俸5000万円のガーバーだけ。打率.156、0本塁打、1打点と期待外れの成績で5月中旬以降はファーム暮らしが続いています。FA補強にも参戦しないし、本気でチームを強化する姿勢がフロントから伝わってこない。与田監督も色々テコ入れしてきましたが、今の戦力では限界がある。立浪氏が監督になっても、フロントが変わらなければ厳しいと思います」(スポーツ紙記者)

今秋のドラフトでは1位・ブライト健太(上武大)、2位・鵜飼航丞(駒大)、6位・福元悠真(大商大)と大学生の野手3人を指名。即戦力獲得で打線を強化したいという思いは伝わってきたが、12球団で唯一の育成ドラフト指名なしに、「低予算なら将来を見据えて、一芸に秀でた金の卵を育成枠で獲るべきでは」と疑問の声が上がった。

最大の強化ポイントは打撃力だ。立浪氏は現役時代に日本記録の487二塁打を樹立するなど、プロ通算2480安打をマーク。中日一筋22年間で、最後の2年間は兼任コーチでプレーした。今年の春季キャンプでは臨時コーチを務め、根尾昂や岡林勇希ら若手に熱心に指導する姿が。卓越した野球理論に基づく指導法は選手たちから「わかりやすい」と評判だった。

立浪氏はCBCテレビの公式YouTubeチャンネル・燃えドラchで中日OBの井端弘和氏と対談。「強竜復活へ!来季のドラゴンズ構想」というテーマで自身の考えを語っている。

伸び悩む高橋周平に対し、「思い切って(打ち方を)変える時だよね。元々ボールを飛ばせるなん選手だから。最低20本塁打、(打率)3割ぐらいのところを目指せるようなスタイルに変えないと。今年いい意味で成績悪かったので思い切って変えられる」、「根尾は打てるようになってきたらどっかで使いたい。外野でもショートでもセカンドでも。まずバッティングの形ができてこないとその選択肢ができてこない」など発言。「レギュラーは大島とビシエドぐらいでしょう」と語り、補強ポイントとして「外野手で打てる大砲」と強調した。

立浪新体制で、「強竜復活」なるか。現場だけでは限界がある。フロントのバックアップも不可欠だ。(牧忠則)

牧忠則

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