海上での自動操船と自律航行テストに成功!実用化も近いエバーブルーテクノロジーズの帆船型ドローン「Type-A」

海上での自動操船と自律航行テストに成功!実用化も近いエバーブルーテクノロジーズの帆船型ドローン「Type-A」

  • @DIME
  • 更新日:2020/09/15
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近年、あらゆる産業で地球温暖化防止のための施策が求められているが、海上を舞台とする産業ではいまだ内燃機関が主力であり、決定的な方策が打ち出されていない。

また陸上交通の電動化による将来的な電力不足も予測される中、国土の狭い日本では太陽光発電による電力供給に限界があることから、波力、潮力、地熱、風力といった海上の再生可能エネルギーの活用が注目されている。

そんな中、エバーブルーテクノロジーズは実証テストを進めてきた帆船型ドローンの実証機『Type-A(タイプエー)』の開発において、海上での自動操船、長時間自律航行に成功、サービス開発に着手した。

全長2m級オリジナル帆船型ドローン「Type-A」

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今回の実証テストの成功を受け、漁業分野では魚群状況の無人モニタリングによる後継者不足と労働力不足の解決を目指す。また海洋調査分野での活用に向けては、水温、潮流センサー等を搭載して無人調査を行うことを想定した、量産機の開発を予定している。

実証実験で証明された航行距離から、帆船型ドローンが離島や半島間の渡船用途にも適していることが確認された。これにより、2人から6人乗りの無人自動帆船海上タクシーの開発も計画している。

操縦者が搭乗せず、自然風のみで運行できる無人自動帆船は運用コストが非常に低く、燃油代と人件費でやむなく廃航路となった地域での航路復活も可能に。特に国土の周囲を海で囲まれた日本においては、離島や半島間の渡船用途をはじめ、航路にとらわれない自由な海上移動手段の提供をも実現する。

通常、FRPやPPが使われる船体の製造には雌型が必要で、設計製造には大きな資金投資と製造期間が必要だった。エバーブルーテクノロジーズではこの設計製造に大型3Dプリンタを活用し、3Dモデリングされたデータを直接プリントアウトすることで、製造期間の大幅な短縮と製造費の低減を実現している。

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昨今、海洋プラスティックゴミが社会課題となっているが、持続可能な社会の実現を企業理念に掲げるエバーブルーテクノロジーズでこの課題を解決するため今後、3Dプリンタのフィラメント素材を消化分解可能な魚用飼料に替えていくことを計画しており、その点でも3Dプリンタの利用は必要不可欠だった。

また、制御ソフトウェアはドローンのオープンソースプロジェクト「Ardupilot」をベースに、独自技術を実装することで開発期間の短縮を図っている。

特にドローンを無線操縦するための通信に関しては、一般的に運用範囲を数百メートルから数キロメートルに設定することが多い中、エバーブルーテクノロジーズでは4G/3G回線とクラウド(インターネット上のサーバー)を活用することにより、通信キャリアがサポートするサービスエリア内であればリアルタイムモニタリングや遠隔操作を可能としている。

もちろん回線サービスエリア圏外であっても自律航行が可能で、航行は全自動で行われる。自然風をそのまま動力に利用する帆船の最大のメリットは、稼働時間が長いことだ。独自開発した帆船型ドローンは通信とセール、ラダーの制御にのみ電力を利用するため、飛行型ドローンであれば20分程度しか稼働できない電池容量でも、5時間から最大8時間稼働することが可能だ。

関連情報/https://www.everblue.tech/

構成/ino.

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