人生の折り返し地点である40代。残りの人生の指針が決まる大事な時期でもあります。コロナ禍によってこれまでのルールが変わりつつあり、多くの方が生き方に迷っているのではないでしょうか。著者の本田健さんも、そんな悩みを抱えていた一人。そんな本田さんの経験をもとに書かれた『40代にとって大切な17のこと』(PHP研究所)より、40代を後悔なく生きるヒントを厳選してお届けします。
※本記事は本田 健著の書籍『40代にとって大切な17のこと』から一部抜粋・編集しました。
【前回】40代ってどんなイメージ? 「自分の取扱説明書」を作っておくべし!
【最初から読む】人生の折り返し地点の40代、どう生きる? 「次のステージ」 への進み方
このままいくと、あなたの未来は?
「30代」になってくると、「20代」の希望がマイルドな絶望に変わっていきます。
「40代」になると、人によっては、その絶望は決定的なものになります。
自分ができると思っていたことが、じつは「できない」という現実に、向き合っていくことになるからです。
就職が決まったときには、「自分なら、こういう仕事ができるんじゃないか」と夢に描いていたことがあったでしょう。
でも、たとえば「そこまでの構想力はない」とか「創造性がない」「交渉力がない」「行動力がない」......ということがわかって、結局は、たいしたことができないということに、多くの人たちは打ちのめされているはずです。
それでも、その企業や組織、属している部署の中で、失敗したり、うまくいったり、一進一退を繰り返しながら、なんとかその仕事をこなしていくわけです。
フリーランスの人も、その意味では同様です。
フリーランスというと、それこそプロフェッショナルでレベルが高いように思われるかもしれませんが、そうとは限りません。
つき合いのある人たちからの仕事を受けているだけで、たいした仕事はまわってこない、という人も多いでしょう。
「40代」になれば、この先どれくらい稼げそうか、生涯賃金も見えてきます。
そうなると、「どれだけ成功できそうか」あるいは「この仕事に向いていないなぁ」ということも、わかってきます。
これを冷静に分析することです。
自分の今の延長線上にある未来の、どこかのタイミングで、仕事には見切りをつけて、できるだけお金のかからないような生活に持っていくということもできるかもしれないし、より自分がやりたい方向に転職するということもできるでしょう。
いまが最後のチャンスとも言えます。
つまらない未来からワクワクする未来にシフトする方法を考えてみましょう。
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50代からの人生をイメージしておく
「40代」にとって大切なこととして、「50代」からの人生をイメージしてみる、ということがあります。
それをノートに書きましょう、ということではありません。
なんとなく、というレベルでかまわないので、自分は「50代」になったら、どう生きたいのかをイメージしておきましょう。
「夢の話」でも、構いません。
ずっと会社員としてやってきて、いまも会社員であったとしても、じつは、「いつか自分の店を持ちたい」という気持ちが、ふつふつとこみ上げている人もいるかもしれません。
海外に移住したい、という人もいるでしょう。
転職したい、という人もいるかもしれません。
これまでとは、まったく違う仕事に就きたいと思っている人もいるでしょう。
「40代」になって、「何を考えているんだ!」と家族には叱られるかもしれませんが、そういう外野の声は置いといて、「自分の気持ち」を感じておくことです。
そして、そのときに感じたことを、あきらめないでください。
これから、人生は80年から100年に変わっていくでしょう。
もちろんその半分で終わってしまう可能性もゼロではありませんが、いまの「40代」「50代」は、10年前、20年前の同年代の人よりも、ずっと若々しくなっています。
「人生二毛作」の時代に入っていて、それこそ「40代」「50代」で転職したり、再婚したりして、第二の人生をスタートする人もめずらしくありません。
いまからでもできること、変えられることがいくらでもあります。
それをより具体的にイメージできれば、実現する可能性も高くなるはずです。
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誰と一緒にいたいかを考える
パートナーがいる人は、「いまのパートナーと関係を深めていきたいのか」「違うパートナーと新しい生活を始めたいのか」といったことも考えておきましょう。
「50代」以降の人生を、あなたは誰と一緒にいたいと思いますか?
誰とも一緒にならず、一人でいたいという人もいれば、自分のことを大切に扱ってくれる人と一緒にいたいという人もいるでしょう。
こうしたことを考えるのも、ひとり旅など、一人の時間を持てるときがいいのです。
旅の途中は、「一人がいい」と思っても、家に帰って、家族やパートナーの顔を見たら嬉しくなって、「やっぱり、このままがいい」と感じたりします。
「誰と一緒にいたいのか」を考えるのと同様に、「誰と一緒に仕事をしたいのか」ということも大事なことです。
「一緒にリスクをとれる人」「何か一緒に、つくり出せる人」「自分がサポートする人」「サポートしてもらえる人」など、いろいろいると思います。
40代は、人生の折り返し地点です。
仕事やプライベートの見直しをするには、とってもいいタイミングでしょう。
結婚生活も、10年、20年となった今、いったん見直してみましょう。
これからもずっと同じパートナーでいくのか、いまのお互いのあり方をよりよくするのか、別の人と今後の人生を歩むのか。
ドキドキしながら、決めましょう。
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本田 健
作家。神戸生まれ。経営コンサルタント、投資家を経て、現在は「お金と幸せ」をテーマにした講演会やセミナーを全国で開催。インターネットラジオ「本田健の人生相談」は5000万ダウンロードを記録。
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