駆け引きを制したのはコンテ監督 レスターは2トップの人選を再考すべき

駆け引きを制したのはコンテ監督 レスターは2トップの人選を再考すべき

  • J SPORTS
  • 更新日:2016/10/17
No image

今週のプレミアムゴールは、プレミアリーグ第8節チェルシー対レスターの前半7分に決まった、ジエゴ・コスタの先制ゴール!

コンテと、ラニエリ。イタリア人が率いる両チームの対決は、システマチックな駆け引きが満載だった。

この戦術ゲームの主導権を握ったのは、チェルシー。コンテ監督は「ベストゲーム」と胸を張る。おなじみの4-4-2を敷くレスターに対し、3-4-2-1で臨み、システムのギャップをうまく利用した。

キーポイントになるのは、レスターの2トップ、ヴァルディとムサの脇のスペースだ。3バックのチェルシーは、相手のFW2枚に対して安定してボールを保持しつつ、主に右のアスピリクエタがサイドからボールを運んで行く。そして、この手を封じられたら、2トップの間で空く、ボランチのマティッチを使い、中央から運ぶ。

レスターは日本代表戦で負傷した岡崎慎司がベンチ外となったが、仮に岡崎が出場しても、同じ状況になったはず。2トップの両脇を使われると劣勢に陥るのは、優勝した昨シーズンから見られる傾向だった。

センターハーフのドリンクウォーターとアマーティが、前半25分辺りまで、ほとんど前に出てプレスをかけなかったことを考えると、おそらくラニエリは、チェルシーにハイプレスが外されることは想定済みだった。低い位置に下がって耐えつつ、ヴァルディとムサのスピードで、ロングカウンターをねらう。そんなプランだったのではないか。

その意味では、前半7分のゴールは、この試合の行方を早々と決めてしまったことになる。

チェルシーは右コーナーキックから、マティッチがニアサイドでフリックし、流れたボールをジエゴ・コスタが蹴り込んで先制した。ケーヒルなど他の選手は全員ニアサイドへ走って相手DFを釣り出したが、ただ一人、ファーサイドにターンしたのがジエゴ・コスタだった。

マティッチにあっさりとフリックを許したアマーティの守備も甘かったが、それ以上に緩慢だったのが、キャプテン・モーガンのマークだ。ジエゴ・コスタを完全に見失い、ペナルティーマークの上で立ち尽くすだけだった。

これほどあっさりとセットプレーで失点しては、守備的なプランも意味がない。

先制されたレスターは前半25分頃、ラニエリが「ダニー!」と声をかけ、指示を出した。ドリンクウォーターとアマーティを前に出し、守備をさせる。ハイプレスをはめるために。すでに先制を許し、守備的プランは崩れているので、やむを得ない。

しかし、これでレスターは、チェルシーの攻撃陣にスペースを明け渡すことになる。前半33分にはマティッチの縦パスから、ジエゴ・コスタ、アザール、ペドロに交差しながら裏のスペースに飛び出され、2失点目を喫した。

完全に後手に回っているレスター。

後半は3-4-3に変更し、システムをかみ合わせてゲーム内容を修正したが、ゴールには至らず。その後はコンテが3-4-2-1から、中盤センターを3枚にする3-5-2に変えたり、4バックに戻したり、それに合わせてラニエリも4バックに戻したりと、いかにもイタリア人らしい対局が繰り広げられたが、チェルシーの優位は揺らがず。さらに1点を加え、3-0で完勝した。

下位に沈むレスターの修正点はどこにあるのか。モーガンの緩慢なマークも残念だが、もうひとつ気になるのは、ムサとヴァルディの相性だ。

ムサはプレスに行くタイミングが後方の味方と合っておらず、コンパクト性を崩しがち。違いを出すべきカウンターシーンでも、用意周到なチェルシーに何もさせてもらえない。

ヴァルディが下がってボールを引き出すことに成功しても、そのときムサも一緒にサイドに開いてしまい、ゴール前にFWが誰もいない。そんなシーンも目についた。プレシーズンマッチから、この2人の組み合わせをテストしてきたラニエリだが、もう限界ではないか。似たタイプを並べた結果、お互いに特長を殺し合っている。

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

海外サッカーカテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
コンテ、アグエロのタックルを批判「とても危険だった。ダビド・ルイスの怪我を恐れた」
【ドイツ発】現地メディアが報じた「みんな喜んだ」内田篤人の復帰
クラブW杯控えるレアル、主力を”温存”。Cロナらが週末のリーグ戦欠場
アーセナル、好調ストークは厄介な相手?第15節 アーセナル vs. ストーク
墜落事故のシャペコエンセ、新監督は呂比須の元同僚...96年に日本でプレー
  • このエントリーをはてなブックマークに追加