なぜ、グルテンフリーを実践する人が増えているのか?

なぜ、グルテンフリーを実践する人が増えているのか?

  • @DIME
  • 更新日:2017/11/12
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小麦に含まれるたんぱく質「グルテン」。近年、日本でも「グルテンフリーダイエット」などが注目され、グルテンそのものが注視されている節もある。しかし、実際、グルテンとは何なのか、いまいち分かっていないところもある。そこで、グルテンとは何を指すのか、そして、その健康効果、そして小麦を抜く食生活について、医師に正しい見解を聞いてみた。

■「グルテン」って何?どんな食品に含まれる?

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グルテンとは、小麦に含まれる「たんぱく質」が二種結びついてできるものである。小麦には、数種類のたんぱく質を含んでいるが、グルテンはその一部。しかし、このグルテンが健康障害を起こすことがあるため、グルテンの入った小麦製品を徹底的に摂らない「グルテンフリー」を実践する人がいる。

パンやパスタなどのほか、麦を製造過程で使用する醤油、麦みそ、麦芽飴、ビール、麦茶なども対象となる。

また、小麦は、ラーメンやお好み焼き、餃子はもちろん、ハンバーグのつなぎやカレーやシチューのルー、唐揚げや天ぷらの衣などにも含まれるため、これらも避ける必要がある。

■「グルテン」によって生じる疾患とは?

自然派医師の本間真二郎先生によれば、グルテンによって健康障害を起こす疾患には数種類あるという。

「グルテンに対して健康障害を起こす病気には、『セリアック病』や『グルテン不耐症」』などがあります。また、小麦のタンパク質に反応する、食品アレルギーとして『小麦アレルギー』もあります。

しかし、小麦によって起きる症状には個人差がありますし、これらの症状を起こす人の割合は、それほど多いわけではありません。すべての人が、グルテンフリーで健康になるからやるべき、というものではないことは理解しておきたいところです」

■「小麦フリー」を実践するメリット2つ

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「グルテンフリー」は、必ずしも誰もが実践すべきというものではないようだ。しかし、小麦を抜いたり、減らしたりすること自体は、グルテンを避けられるだけでなく他にもメリットがあるという。そこで、本間先生に「グルテンフリー」ならぬ、「小麦フリー」を実践するメリットの中でも、特に大きいものを2つ教えてもらった。

●血糖値の大きな変動を避けられる

「白い小麦粉でつくられたパンは、GI(グリセミック・インデックス)値という、ブドウ糖糖を100としたときの血糖値の上がりやすさでいうと、91。精白米は81、うどんは80で、これらよりも高いのです。

GI値が高い食品は、血糖値の変動が大きくなることで、膵臓、副腎への負担や、精神面への影響も出てきます。小麦を避けることで、心身の不調を防ぐことにつながります」

●特に身体を冷やす「イースト菌」を避けられる

「小麦粉自体は、東洋思想の観点からすれば『中庸』ですが、イースト菌や天然酵母などの小麦粉のパンを膨らませるためのものを使うと、『陰性』が強くなると考えられています。陰性とは、『身体を冷やす』もの。小麦フリーにすると、必然的に身体を冷やすことも避けることができるでしょう」

とはいえ、小麦製品好きには耳が痛い話である。そこで本間先生に小麦との上手な付き合い方を教えてもらった。

「グルテン不耐性や小麦アレルギーなどでなければ、グルテンも小麦も完全に抜く必要はありませんが、日本人は、小麦粉を使ったものについては“し好品”の範囲にするといいでしょう。摂る場合には、小麦はオーガニックや自然農のもので、できるだけ全粒粉を混ぜることで、血糖値の急上昇を防げます。また、パンは天然酵母のものにすれば身体を冷やしにくいでしょう」

■問題はグルテンや小麦ではなく「腸内細菌」にあり?

しかし、グルテンや小麦は、必ずしも現代人の体調不良の根本原因であるとは言いがたいようだ。特に現代の日本人にとっての問題は、その異常な「腸内細菌」にあるという。

「グルテンや小麦を抜くことは、現代の日本人にとって、それほど大きな問題解決策にはならないと考えます。むしろ、腸内細菌の異常など、我々の身体の中に問題があると思われます。アレルギーや自己免疫疾患、生活習慣病などは、免疫の異常による炎症が原因であるとわかってきています。その免疫を統制している免疫細胞は、腸内細菌がコントロールしているため、問題は腸内細菌にあると考えられるのです。

腸内細菌の異常の大きな原因の一つが、欧米型の高脂肪・高糖質・低食物繊維の食事や食品添加物、抗生剤の使い過ぎなどで起きる、微生物の排除です」

グルテン不耐性や小麦アレルギーなどに該当しなければ、基本的にそれらを厳格に抜く必要はない。もし日々、体調不良を感じているのであれば、根本の原因として「腸内細菌」が良い状態であるかどうかを疑ったほうがいいかもしれない。

(監修・取材協力)
本間 真二郎さん
自然派の医師として全国各地で講演会を開催。自然農による米、麦、雑穀、季節の野菜を育て、調味料の自足など農的生活を実践。著書に『病気にならない暮らし事典』(セブン&アイ出版)がある。
「自然派医師のブログ」http://ameblo.jp/rutorl

取材・文/石原亜香利

※記事内のデータ等については取材時のものです。

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