“KJC”の3リーグ混成で臨む韓国、優勝がかかる一戦は“デュエル”が見所に

“KJC”の3リーグ混成で臨む韓国、優勝がかかる一戦は“デュエル”が見所に

  • サッカーキング
  • 更新日:2017/12/07
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日本代表にとって韓国戦はハリルホジッチ監督が強調する“デュエル”をはかる意味でも重要な一戦になる

東アジアのライバル3カ国と対戦するEAFF E-1 サッカー選手権。12月9日に北朝鮮、12日に中国と対戦し、16日にはロシア・ワールドカップ出場国でもある韓国と対戦する。順当なら優勝をかけた大一番となるはずで、“国内組”のメンバーにとっても真価の見せ所となる。

韓国は最終予選で大きく苦しみ、ラスト2試合を残してウリ・シュティーリケ前監督が更迭、イ・ヨンス前技術委員長も引責辞任する流れとなった。“渦中の栗”を拾う形で就任した元韓国代表MFのシン・テヨン監督はリオ五輪代表を率い、今年5月にはU-20W杯でも指揮を執ったが、まずは考えられるベストメンバーの力を結集して予選突破することを優先。ホームのイラン戦、アウェーのウズベキスタン戦ともに0-0という形で何とか本大会の出場権をもぎ取った。

その後、チーム事情によりKリーグ組の主力を欠く状況で行った10月のロシア遠征ではW杯開催国のロシアに2-4で敗れると、モロッコに3失点して惨敗。大きな批判と不安が広がる中で迎えた11月の代表ウィークでは強豪コロンビアに2-1で勝利し、セルビアに1-1で引分けとまずまずの結果に終わったが、悲観的な声は止んでいない状況だ。その韓国にとって、4年前のホーム開催で日本に優勝トロフィーを奪われた大会でリベンジを果たせば(2年前の15年大会は開催国の中国が優勝)、世論を味方につける好機となる。

最終予選の2試合では[4-2-3-1]、10月のロシア遠征では[3-4-3]を採用したシン・テヨン監督は11月のホーム2試合で[4-4-2]を用いている。対戦相手に合わせてというよりは現在の主力メンバーや好調な選手のベターな組み合わせを探っている様子だ。タイトに攻守のバランスを取りながらブロックを作り、ボールを持てばサイドを起点に仕掛けていく方向性はどのシステムでも変わらない。

E-1選手権では日本と同じく欧州組などを招集できないため、KリーグとJリーグ、中国超級リーグ(Cリーグ)の選手を組み合わせた構成となっている。ただ、正GK候補だったキム・スンギュ(ヴィッセル神戸)はケガで辞退となり、キム・ジンヒョン(セレッソ大阪)とチョ・ヒョンウ(大邱FC)が出場を争うことになりそうだ。注目はソン・フンミン(トッテナム)を欠く前線を誰が引っ張るかということ。196cmのキム・シンウク(全北現代)は日本のディフェンスにとって大きな脅威となりうるが、186cmでスピードもあるイ・ジョンヒョプ(釜山アイパーク)も侮れない。2トップであれば今回はMF登録のイ・クンホ(Jリーグ時代の登録名イ・グノ)が豊富な運動量と勝負強さを発揮してこようとするはずだ。

中盤の主力はフルメンバーでも左サイドハーフでレギュラーをつとめるイ・ジェソン(全北現代)と長身ボランチのチョン・ウヨン(重慶力帆)だ。彼らに韓国屈指のテクニシャンである34歳のMFヨム・ギフン(水原三星)を加えた3人が中盤のベースになると考えられるが、今年の夏までUAEのアル・アインでプレーしていたMFイ・ミュンジュ(FCソウル)の展開力とミドルシュートにも要注意だ。

最終ラインはJリーグのファンにお馴染みのメンバーが揃う。シン・テヨン監督から主力候補の1人として信頼されるチャン・ヒョンス(FC東京)をはじめ、成長著しい188cmのチョン・スンヒョン(サガン鳥栖)、鳥栖では攻撃の中心的な存在だったキム・ミヌ(水原三星)もKリーグでは[3-5-2]の左ウィングバックでの出場が増えており、今大会は左サイドバックで起用される可能性もある。同ポジションには元アルビレックス新潟で、ドイツのホッフェンハイムでも活躍したキム・ジンス(全北現代)がいる。

テクニックに優れるタレントもいるが、基本的なベースはフィジカル的な能力であり、日本代表のハリルホジッチ監督が強調する“デュエル”(一対一の強さ)をはかる意味でも重要な一戦になるだろう。無論、“デュエル”とは単なる当たりの強さを表す言葉ではない。体の使い方、間合い、ファウルをせずにボールを奪う、キープする技術などが総合的に要求されるものだ。また韓国戦では一瞬の隙を与えず、逃さないチームとしてのメンタリティが求められる。両国のプライドをかけた一戦であり、その結果として活躍した選手がロシアへの生き残りのチャンスを獲得していくことになりそうだ。

日本で行われるEAFF E-1サッカー選手権2017、日本代表と韓国代表は12月16日に味の素スタジアムで激突する。

文=河治良幸

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