【サッカーコラム】シャペコエンセの悲劇、ライバルクラブに広がる支援の輪

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  • 更新日:2016/12/01

【No Ball,No Life】

コロンビア中部メデジン近郊で11月28日(日本時間29日)、ブラジル1部のシャペコエンセの選手らが乗ったチャーター機が墜落。コロンビア政府当局の発表によると、乗員乗客71人が死亡という痛ましい事故が発生した。

犠牲者の中にはJ2千葉などプレーした経験があるブラジル人FWケンペス(享年34)や、J1神戸のカイオジュニオール元監督(享年51)らJリーグ関係者も含まれており、事故の悲しみとショックは日本サッカー界にも広がった。

千葉は30日の練習前にはチームで黙祷をささげ半旗を掲げた。家族ぐるみでケンペスと交流していたMF佐藤は、「事故の数時間前にSNSに写真をアップしていた。メッセージを送ったので、いま返事を待っている」と落涙した。

昨季在籍したMFアルトゥールマイア(享年24)の訃報を聞いたJ1川崎も、選手たちが続々とブログで哀悼の意を表明。主将のMF中村は「共に戦った大切な家族でもあるマイア選手と、サッカーを愛する未来ある多くの選手たちを失いました。ただただ残念です」と故人を惜しんだ。

事故翌日29日(日本時間30日)には、コロンビアの航空当局が墜落機のブラックボックスを発見、事故の経緯は徐々に明らかになるだろう。

普段はライバルとしてしのぎを削るライバルクラブも、シャペコエンセの支援に乗り出した。ブラジル紙グロボなどの報道によると、主力選手を一気に失ったシャペコエンセに対し、コリンチャンスやフルミネンセ、サントスなど10チーム以上が所属選手を期限付きで移籍させる意向を示している。

2011年9月には、ロシアを中心としたプロアイスホッケーリーグKHLの強豪、ロコモティフ・ヤロスラブリのチャーター機が墜落する事故が発生。乗員・乗客45人のうち、生存者は乗員1人だけの大惨事。チームは解散の危機に追い込まれた。

だが、ロコモティフ・ヤロスラブリは復活に成功した。事故直後の11-12年シーズンこそリーグ参加を見合わせたが、他クラブからの選手供出といった支援もあって翌12-13年シーズンからKHLに復帰することができた。当然、選手たちは完全に入れ替わったが、チームの解散は免れた。亡くなった選手たちの思い、チームの伝統やジャージーは“新生・ロコモティフ”に引き継がれた。

シャペコエンセの悲劇はすぐに癒えるようなものではない。ただ、過去に同じような悲劇を乗り越え、再建したチームがあるという事実が、ほんの少しだけでも前を向かせてくれる。(清水公和)

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