「AIはテロより恐ろしく、気候やパンデミックにも影響」トップ科学者が猛烈主張! 人工知能普及の本当のデメリットとは?

「AIはテロより恐ろしく、気候やパンデミックにも影響」トップ科学者が猛烈主張! 人工知能普及の本当のデメリットとは?

  • TOCANA
  • 更新日:2018/09/14
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インターネット登場前と後では、我々の生活はすっかり姿を変えてしまった。次にそのような大きな変革をもたらすと言われているのが人工知能(AI)であるが、一部の研究者は、AIの進歩がテロリズム以上に人類にとって大きな課題であると警鐘を鳴らしている。今月9日付で英「Daily Mail」が報じている。

画像は「Thinkstock」より引用

■AIは世界の大問題

AIはテロリズムよりも世界に大きな課題をもたらしている――そんな主張をしているのは、英サリー大学の著名物理学者ジム・アルカリーリ氏である。アルカリーリ氏は今月11~14日にロンドンで行われる英国サイエンスフェスティバルに先立つブリーフィングで、AIの急速な発展がもたらす諸問題について語った。

「今日においては、AIの未来について話すことが最も重要です」(アルカリーリ氏)

アルカリーリ氏はAIの進歩が、気候変動、テロリズム、多剤耐性菌、パンデミック、世界的な貧困といった人類が直面している他の様々な課題の解決にも影響すると指摘し、我々を脅かす潜在的な脅威やリスクをはらんでいると主張する。

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ジム・アルカリーリ氏。画像は「Daily Mail」より引用

「ロボティクスや自律システムは雇用の喪失をもたらすと予測されており、特に低熟練労働者が影響を受けるとみられています。しかし自動化が未来にどのような影響を及ぼすかについてはまだあまり研究されていません」(アルカリーリ氏)

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画像は「Daily Mail」より引用

実際、AIはどのような脅威やリスクを社会にもたらすか予測のつかない部分が多い。例えば、今月7日付の英「Daily Mail」の記事では、AIがAI同士のコミュニケーションによって、ロボットの価値を人間を含むほかの生命の価値より高いものとみなすようになったという研究を紹介している。すでにAIがビッグデータから性差別や人種差別といった偏見を“学ぶ”可能性があることも判明しており、どうしたらAIを適切に学習させられるのか試行錯誤が続いている状態だ。

とはいえ、今更AIの研究を止めるわけにもいかない。アルカリーリ氏はAIの進化がインターネットがもたらした以上の大きな変革を起こすだろうと予測する。そこで重要になるのが公的な規制や技術の開示・教育であるが、AI技術の発展が速すぎて規制や人々の理解が追いつかない状態に陥る可能性もある。それこそが大きな問題であるとアルカリーリ氏は指摘する。政府による適切な規制、そしてAI開発側に透明性が欠ければ、人々の間にAIに対する過剰な警戒や恐怖がはびこり、その結果として、無意味な規制や開発・導入の遅れが生じ、国に大きな損失をもたらすというのである。

インターネットの普及により、この十数年で先進国のデジタル化は一気に進み、利用者にとっては大きなメリットがあった一方で、電力網や各種配送サービス、銀行、さらには軍事施設もサイバー攻撃の対象として以前にはなかった大きなリスクを抱えることとなった。インターネットがそうだったように、AI技術の進歩や普及が良くも悪くも我々の生活を大きく変化させるのは間違いないだろう。この革命をどのように受け止め、進めていくのか。なるほど確かに、それはテロリズムとの戦いよりもある意味厄介な課題といえるかもしれない。

(編集部)

参考:「Daily Mail (1)」、「Daily Mail (2)」、ほか

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