北朝鮮ミサイル 慌てず包囲網引き締めよ

  • 西日本新聞
  • 更新日:2017/09/16

「性懲りもなく」とは、こういうことを言うのだろう。

北朝鮮が15日、またもや弾道ミサイルを発射した。

国連安全保障理事会が新たな制裁決議を採択し、「核・ミサイル開発を許さず」の意思表示をしたばかりなのに、国際社会を挑発し続ける金正恩(キムジョンウン)政権の頑迷さにはあきれてしまう。

今回のミサイルも前回同様、北海道の上空を通過した。日本列島を越えたのは6回目だ。実験段階のミサイルを他国の上空に飛ばせば、失敗して着弾したり落下物が生じたりする恐れがある。日本にとって危険極まりない行為であり、断じて容認できない。

北朝鮮は今回のミサイル発射で、米軍基地のある米領グアムに届く射程を実証しようとしたとみられる。実際に前回より飛距離を約千キロ伸ばしている。

金正恩政権としては、制裁決議への反発を示すとともに、圧力に抗して核・ミサイル開発を続行する意思を明確にする狙いがある。これまでの経緯や北朝鮮の意図を考えれば、今回のミサイル発射はある程度予想されていた。

ここで関係国が浮足立てば、危機のレベルをつり上げようとする北朝鮮の術中にはまることになる。日本や米国は、今回のミサイル発射を逆にてことして、国際社会の北朝鮮包囲網を引き締める戦略を取るべきである。

北朝鮮の友好国である中国やロシアも、今や表だって北朝鮮を擁護できない状況となっており、制裁決議採択でも賛成に回った。制裁の確実な履行のためには、中ロに「抜け穴」をつくらせないことが不可欠だ。安倍晋三首相は来週、国連総会に出席する。北朝鮮の「制裁逃れ」を許さないよう、国際世論の形成を進めてほしい。

今回のミサイル発射でも、通過地点の市民生活に影響が出た。北朝鮮の挑発に対しては、慣れて過小評価すべきではないし、恐怖で過剰反応してもならない。

脅威を正確に見据えた上で、不測の事態にどう備えるのが適切か、冷静に論議していきたい。

=2017/09/16付 西日本新聞朝刊=

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