『ワンダーウーマン』の謎、あのコスチュームは何故あの島に置いてあったのか?

『ワンダーウーマン』の謎、あのコスチュームは何故あの島に置いてあったのか?

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  • 更新日:2017/09/07
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(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

現在大ヒット公開中の映画『ワンダーウーマン』。
女性を中心に幅広い観客の支持を集める本作は、原作コミックに対する予備知識が無くとも楽しめる内容になっており、そんな所もヒットの要因となっている様だ。ただ、上映時間の関係で説明が足らない部分もあったりするため、ある程度は予備知識として知っておかれた方が、理解し易い部分があるのも事実。

予告編

そこで今回は、映画の中では全く説明されなかった、ある描写について少し紹介させて頂こうと思う。この部分、映画を見て疑問に思った方も多かった様なのだが、さてその気になる描写とは?

ワンダーウーマンのあのコスチュームは、何故あの島に置いてあったのか?

70年代に放送されていたテレビシリーズとは違い、本作では普通の服装から一瞬であのコスチュームに変身するということは無く、基本ワンダーウーマンはあのコスチュームを着用したままでいる。外界へと旅立つ時に、ダイアナは島のある場所でこのコスチュームを発見。それを着用したままスティーブと一緒に外界へと旅立つことになるのだが、実はこのコスチュームに対しての説明が、何故か本編中には一切無いのだ。

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(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

何故あの島に、アメリカの星条旗をモチーフとしたコスチュームが置いてあったのか?女王がダイアナのために作っておいた、そう捉えた観客も多かった様だが、果たしてあのコスチュームの存在理由とは?

実は、あのコスチュームには重大な理由と過去があった!

1980年代に行われた原作コミックのリブートにより、ワンダーウーマンのコスチュームには新たな誕生秘話が追加されている。

実は、映画にも登場するスティーブ・トレバーの母親(彼女もテストパイロットだった)が、乗っていた飛行機のトラブルにより、息子同様アマゾネスの島に不時着。そこで偶然ある戦いに遭遇した彼女は、持っていた拳銃でアマゾネスたちの危機を救うが、その戦いの中で彼女自身も命を落としてしまう。

この外界から突然現れた、どこの戦士かも判らない勇敢な女性に対して、アマゾネスたちは最大の敬意を持って彼女の遺体を埋葬することにした。

その際、彼女のフライトジャケットに縫い付けてあったアメリカ国旗のデザインを元にして、アマゾネスの戦闘服を2着作り、あの世に旅立っても彼女が戦士であると男達に分かる様に、1着は遺体の埋葬時に彼女に着せて、もう1着は戦士の思い出として記念に保管することにした。そうした経緯があった上で、映画ではゴッドキラーを探しに行ったワンダーウーマンが、保管されていたそのコスチュームを偶然見つけて、着用することになったという訳だ。

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(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

ちなみにスティーブの母親の名前は「ダイアナ・トレバー」!そう、ワンダーウーマンの本名のダイアナは、実は彼女の名前から付けられているのだ。

この過去のエピソードを踏まえて映画『ワンダーウーマン』を見返すと、本作ラストでのスティーブの行動が非常に重大な意味を持つことに気付くはず。

母と息子2代に渡って、アマゾネスを危機から救ったトレバー親子。そうとは知らず、自身の名前の元となった女性の息子と恋に落ちた、ワンダーウーマン。本作がアクション映画として充分楽しめるのはもちろんなのだが、鑑賞前にこうした細かい部分を知っておくと、人間ドラマとして更に深い楽しみ方が出来るかも知れない。

最後に、ヒーローにとってのコスチュームとは?

アイアンマンやアントマンとは違って、ワンダーウーマンやスーパーマンは本人が超人であり、コスチュームが無くてもその超人的パワーには何ら変わりは無い。
(但し、ワンダーウーマンは腕輪を押さえられるとパワーが無くなるという弱点があり、スーパーマンにも様々な弱点が設定されているが)

それでは、何故生身のままでも強いワンダーウーマンやスーパーマンは、あのコスチュームに身を包んで闘うのか?

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(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

もちろんその正体を周囲の人間や敵から隠すため、という理由も大きいのだが、その最大の目的は人々にとっての「シンボル」として存在するために他ならない。

映画『ワンダーウーマン』でも、ドイツ軍の激しい機銃掃射により前進出来ずにいた連合軍兵士たちが、ワンダーウーマンが先頭になって進む姿を見て勇気付けられ、彼らが彼女の後に続くという描写がある。更に、ドイツ軍に占領されていた村を戦闘から救った際に、村人達がワンダーウーマンに対して取る態度など、スーパーヒーローのコスチュームやその存在こそが、人々にとっての希望や勇気のシンボルであることが、映画では繰り返し描かれている。

ちなみにスーパーマンのコスチュームは、育ての親であるマーサの手編み!という設定なのだが、実はアメコミのスーパーヒーローたちのコスチューム、意外と本人の自作による物が多かったりする。スパイダーマンの原作には、闘いで破れたコスチュームを自分で縫う!という、生活感溢れる描写も出てきたりするので、これからアメコミ映画をご覧になる際には、そのコスチュームの由来について考えてみるのも、また楽しみの一つかも知れない。

(文:滝口アキラ)

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