「Amazon Echo」と「Google Home」の違いとは?

「Amazon Echo」と「Google Home」の違いとは?

  • @DIME
  • 更新日:2017/11/12

■連載/折原一也のAudio&Visual最前線

アマゾンジャパンは、クラウドベースの音声アシスタント「Amazon Alexa」搭載のスマートスピーカー「Amazon Echo」の日本国内の発売、同時に定額音楽配信の「Amazon Music Unlimited」の国内サービス開始を発表した。

今、話題沸騰のスマートスピーカーが日本国内でも覇権争いを始めたといえるだろう。各メーカーの狙いと現実を追ってみた。

■クラウドベース音声サービス「Amazon Alexa」搭載のスマートスピーカー「Amazon Echo」「Amazon Echo Plus」「Amazon Echo Dot」が登場

アマゾンジャパンは11月8日、新製品発表会を開催し、クラウドベースの音声サービス「Amazon Alexa」搭載のスマートスピーカー「Amazon Echo」「Amazon Echo Plus」「Amazon Echo Dot」が来週より招待により発売されると発表した。価格は「Amazon Echo」が1万1980円(プライム会員は4000円引き)、「Amazon Echo Plus」が1万7980円、「Amazon Echo Dot」は5980円(プライム会員は2000円引き)で提供される。

北米では「Amazon Echo」は2014年より発売されているデバイスだが、今回の日本上陸により、すでに10月から店頭に並んでいる「Google Home」と共に、日本市場でスマートスピーカーの二大勢力が揃う事となった。

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アマゾンジャパンが11月13日以降に出荷を開始する「Amazon Echo」

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会場内でデモが行われていた「Amazon Echo Plus」

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「Amazon Echo」「Amazon Echo Plus」「Amazon Echo Dot」の3モデルが登場

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会場内ではシリーズ全モデルの実機展示が行われていた

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7つのマイクによる正確な音声認識を解説するAmazon Alexa担当シニア・バイス・プレジデントのトム・テイラー氏

「Amazon Echo」の製品群は何を目指しているのか−−プレス向けに開催された発表会で語られたのは、音声アシスタント「Amazon Alexa」の日本市場向けのチューニングの数々だ。マシンラーニングとAWS(Amazon Web Service)によって構築され、日本語で音声による極めて自然にコミュニケーションを図れるという、ボイスアシスタントとして日本にマッチした作り込みが行われたこと。

日本語には”音は似ているけど意味は違う”同音異義語が存在するが、「Amazon Alexa」では正しく日本語の意味を捉えて認識するように作り込まれた。「Amazon Alexa」は、相撲、正月、シルバーウィークといった日本の文化も理解し、ローカルの天気予報を提供し、ニュースを聞かれればNHKニュースを流し、プロ野球日本シリーズの結果も教えてくれる。

当たり前に日本市場で求める事をこなす、これが「Amazon Alexa」のセールスポイントだ。

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ステージ上で日本語で実演するアマゾンジャパン合同会社のカレン・ルービン氏

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日本語による同音異義語もニューラルネットワークを用いた機械学習で高精度に認識

スマホのアプリにあたる「スキル」開発のため、開発キットを提供することも発表され、英会話のアレクの語学学習スキルやタクシーを呼ぶスキルが実際に動作するデモも実演。ボイスで照明を操作するデモも実施された。

「Amazon Echo」という家電とも捉えられるデバイスの発表会ではあったが、改めてAmazonはIT業界の企業であること、「Amazon Alexa」はAmazonの提供するテクノロジーの枠組みであり、その結果のデバイスとして「Amazon Echo」という優先順位を強く印象付けるものだった。

会場内には「Amazon Alexa」対応のスピーカーサードパーティ製のスピーカーとしてAnker、Harman/Kardonのスピーカーも出展され、ハードウェアは早くも広がりも見せている。

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「スキル」の日本向けの開発キット提供もスタート

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スマートホームの連動として電球の動作もデモ

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アンカーがEufyブランドで提供する低価格の「Amazon Alexa」対応スピーカー

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Harman/Kardonによる高音質な「Amazon Alexa」対応スピーカー

■4000万曲を提供する「Amazon Music Unlimited」も日本国内でスタート

アマゾンジャパンが同時に発表したサービスが「Amazon Music Unlimited」だ。Amazonには既に「プライム・ミュージック」が存在しているが、新たにスタートする「Amazon Music Unlimited」では4000万曲以上(「プライム・ミュージック」は100万曲程度)を提供し、「Amazon Echo」を始め、スマホ、タブレット、PC/Macに向けても提供される。月会費は980円(プライム会員なら月会費780円、または年会費7800円)で、Echo所有者専用の「Echoプラン」は月会費380円で提供される。

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新たな定額音楽配信サービス「Amazon Music Unlimited」

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4000万曲を定額聴き放題で提供。Echo所有者専用の「Echoプラン」は月会費380円

「Amazon Music Unlimited」は4000万局のなかに日本のヒット曲、プレイリストも網羅しており、プレゼンテーションで名前の挙がったアーティストはDREAMS COME TRUE、GLAY、RADWIMPS、デモで再生されたきゃり〜ぱみゅぱみゅ、欅坂46というセレクトも、日本の音楽シーンをよく理解している。

「Amazon Echo」の対応としては「プライム・ミュージック」のみでも利用はできるが、再生したい楽曲が「Amazon Music Unlimited」のみで提供されている場合にはガイダンスが流れる。

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4000万曲を定額聴き放題で提供。Echo所有者専用の「Echoプラン」は月会費380円

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日本の楽曲の曖昧検索にも対応

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もちろん、スマホ、タブレット、PC/Macにも対応

今回の「Amazon Alexa」搭載のスマートスピーカー「Amazon Echo」、そして同時に定額音楽配信「Amazon Music Unlimited」が発表されたことは、スマートスピーカーの直面する現実の裏表だ。

「Amazon Echo」というデバイスの本質は、音声アシスタントの「Amazon Alexa」であり、スキルの広がりも見据えたAmazonの展開するプラットフォームだ。だが、「Amazon Alexa」の実際の用途がニュースや天気予報、キッチンタイマーのアラーム程度しかなければ、テクノロジーに興味のある人以外は「Amazon Echo」を購入する必要はないだろう。

唯一、多くの人に購入を訴える要素は音楽リスニングだ。スマートスピーカー普及の最初の一手となる音楽配信への対応として、そこで日本の商品者の好みに合った楽曲が豊富に提供される「Amazon Music Unlimited」が同時に発表されたことは、現実的で理にかなった戦略と言える。

入り口のスピーカーというデバイスによりオーディオ業界を巻き込んだモノの軸、ライバルのGoogleと競い合うボイスアシスタントのデファクト争いの軸−−IT業界発のトレンドが、今後の家電業界をどう変えていくのか期待したい。

取材・文/折原 一也

PC系版元の編集職を経て2004年に独立。オーディオ・ビジュアルをメインフィールドとし、デジタル機器全般の製品記事を手がける。2009年より音元出版主催のVGP(ビジュアルグランプリ)審査員。

■連載/折原一也のAudio&Visual最前線

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