実際のオフはほんのわずか? 選手それぞれのオフの過ごし方

実際のオフはほんのわずか? 選手それぞれのオフの過ごし方

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  • 更新日:2016/10/20

日米におけるプロ選手のオフの過ごし方

いつも迷うのだが、皆さんはオフシーズンとシーズンオフのどちらを使用されるだろうか。英語だとオフシーズンと言われ、一方で和製英語ではシーズンオフと使用されることが多いように思う。基本的には意味合いは同じだろうが、いつもどちらを使うべきか一瞬迷うことがある。本文中ではこれらを分かりやすくするために、「オフ」と統一する。

余談はさておき、まだシーズン中のチームもあるが、すでにオフを迎えたチームや選手が大半である。日本ではオフが始まったチームだけでなく、クライマックスシリーズや日本シリーズで戦っているチームも、契約が更新されずに戦力外になる選手を発表する。また、ドラフトがオフ期間中に行われるため、球団がどのポジションの選手を指名するかによって、その後に戦力外通告などが発生する場合もある。

メジャーリーグでは基本的にFAになる選手、オプションが行使されない選手たちについてはワールドシリーズが終了してから稼働することになる。すでにチームを移る覚悟で時を過ごしているだろうが、多くの場合は実際にストーブリーグが始まらないことには物事は進まない。

そのため、シーズンが終われば球団の管理下から離れる選手もいて、独自にトレーニング施設に通ってパートナーを持つ選手も多い。そのような施設が多いアリゾナ州やフロリダ州にオフの拠点を構える選手も数多く存在する。年中暖かい気候に恵まれ、環境にも困らず、スプリングトレーニングが始まってもそこに住むことが可能だ。アリゾナやフロリダに家を買った選手が真逆のキャンプ地を拠点とするチームへ移った場合、あの家はどうするのだろうという、いらない心配をしてしまうこともよくある。

日米で異なる契約更改やオフ期間の過ごし方

もちろん契約が残っている選手たちの中で、故障を抱えてシーズンを終えていればキャンプ施設での治療やトレーニングを命じられる場合もある。さらには怪我なくシーズンを終えた選手であっても、オフ中の体重の移り変わりやトレーニング状況などを球団側に随時報告することを求められる場合もある。

日本球界ではシーズンが終了しても、オフの期間に契約更改、ファン感謝デー、納会など球団行事が多く存在する。一方米国では、ファン感謝祭を年明けのキャンプ前に行う球団がほとんどだ。さらには契約更改なども代理人が全てを担っているため、選手たちが表に出てくることは少ない。契約が成立して初めて、本拠地での記者会見に臨む例がほとんどだ。

ベテラン、主力選手は免除されることも球団によってはあるだろうが、オフに入った選手たちは球団施設でトレーニングを続け、秋季キャンプに参加を命じられる選手も多い。さらに日本ではフェニックス・リーグ、米国ではアリゾナフォールリーグとオフの期間も若手選手たちには実戦の場が提供される。みやざきフェニックス・リーグはすでに10月3日からスタートし、24日まで試合が行われる。両リーグの12球団、韓国プロ野球の3球団、四国アイランドリーグplus選抜の全16チームでフェニックス・リーグは開催されている。

日米がオフの期間に、シーズン本番を迎えるリーグも存在する。10月の頭に開幕するベネズエラを始め、メキシコ、キューバ、ドミニカ共和国、プエルトリコなどのリーグだ。2月の頭には各国・地域の国内ウィンターリーグを勝ち上がったチーム同士で行うカリビアン・シリーズが開催される。

結束が強いラテンアメリカ系の選手たち

ストーブリーグで契約が決まっていない者たちにとっては格好のアピールの場になる。ラテンアメリカ系の選手たちにとっては自国でプレーする強い思いを持つ者、もしくは金銭的な理由で参加する選手たちもいるだろう。ファンたちにとってもスター選手たちの“凱旋”はうれしいことで、会場は毎年大きな盛り上がりを見せるようだ。

このようなリーグがメジャーリーグのオフに開催されているからこそ、異国となるメジャーリーグでもラテンアメリカ系の選手たちの結束が強い要因の一つである気がする。実はメジャーリーグで言うオフの期間には、ともにウィンターリーグで熱戦を戦ったチームメートだったかもしれない。各選手たちの”オフ”中の活動に着目することで、メジャーリーグをまた新たな視点で楽しめるのではないだろうか。

最近では日本人選手たちのウィンターリーグ修行も目立っている。ドミニカやプエルトリコだけでなく、台湾へ選手を送り込む球団も増えている。

長いシーズンを戦い終えた選手たちにとってオフは貴重な充電期間であるだろう。だが実際は、完全なるオフの期間というのは限られている。なかなか報道されることはないオフの戦いにも注目することで、新たなシーズンに向けての思い入れや、見方も変わってくるかもしれない。

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

「パ・リーグ インサイト」新川諒

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