「闘う男の素顔にトライ!」#3~德永祥尭選手(東芝ブレイブルーパス)~ ジャパンラグビートップリーグで活躍する選手にクローズアップ!

「闘う男の素顔にトライ!」#3~德永祥尭選手(東芝ブレイブルーパス)~ ジャパンラグビートップリーグで活躍する選手にクローズアップ!

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  • 更新日:2017/10/13

「闘う男の素顔にトライ!」#3~德永祥尭選手(東芝ブレイブルーパス)~ ジャパンラグビートップリーグで活躍する選手にクローズアップ!

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日本開催のラグビーワールドカップ(RWC)2019まで、あと2年余り。8月に開幕したジャパンラグビートップリーグは、日本代表を目指す選手たちがしのぎを削る、文字通りRWCへの扉を開ける鍵となってくる。

でも、どんな選手がいるのか? 果たしてラグビーの魅力はどこなのか? イマイチよく分からない。そんな人も多いだろう。

そこでインターネットTVガイドでは、日本代表選手や代表入りを目指す選手にインタビュー。より身近にラグビーを知ってもらおうと、選手の人生に影響を与えた<ヒト><モノ><コト>にクローズアップすることで、選手の素顔やアスリートならではの心情に迫るインタビュー連載中。

第3回となる今回は、東京は府中市に本拠地を置く、東芝ブレイブルーパスに所属する德永祥尭選手。25歳で、身長185cm、体重102kg。関西学院大時代からランニングスキルで注目を集め、2015年に東芝入り。16年にリオデジャネイロオリンピックでの男子7人制ラグビー日本代表となり、17年春には、念願の15人制日本代表の初キャップを取得。密集戦のボールへ絡む技術、狭いスペースを駆け抜けるランで海外出身選手らとのポジション争いに挑む日本の若きフランカー(スクラムを組む一人で、身体能力と運動量を求められる攻守の要)に、ラグビーに目覚めたきっかけや、ハマった理由、気になるプライベートを聞いてみよう。

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──当連載では<ヒト><モノ><コト>をテーマに、ラグビー初心者向けにお話をお聞きしたいと考えています。

「<ヒト>はともかく、<モノ>とか<コト>が難しそうですね。ほとんどの選手がそうだと思うんですけど、案外、趣味とかないんですよ。休日のほどんどは、体のメンテナンスで終わってしまうので」

──では、話しやすい<ヒト>から。これまでに影響を受けた人や、その人がいなければラグビー選手になっていなかったかもしれない…など、ラグビー人生における大切な存在はどなたですか?

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「僕はもともと静岡県で生まれて、幼稚園の年長の秋くらいに兵庫県に越したのですが、3カ月間ほど幼稚園に通って、唯一できた友達が一緒にラグビースクールに行ってくれたから、今まで続けてこられたと感謝しています。そいつがいなかったら、間違いなくラグビーを辞めていました。僕の場合、最初は親に連れられて無理やりスクールに…というパターンで。幼稚園の時から体が大きくて、小学校1年の頃には130cmでしたし、性格的にもやんちゃだったので入れたそうなんですけど(笑)」

──例えば、兄弟であったり、目標とする人が身近にいたから頑張れたという話はアスリート全般でよく聞く話ですが、その友達は、仲間でもありライバルでもあり?

「引っ越して不安な中、友達になってくれたから関西にもなじめましたし。そいつは中学受験で関西学院に入学したんですけど、もう一度、一緒にラグビーをしたいから僕も高校受験の時に、関西学院の高等部を目指そうと思って。勉強は得意ではなかったので塾に通って。思えば、ずっとそいつの背中を追いかけて来ました」

──めちゃくちゃいい話じゃないですか!

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「(笑)。高等部では監督の安藤(昌宏)先生から人間関係の大切さやマナー、モラルという部分で成長させてもらいましたし。大げさじゃなく、そいつがいたから今の僕があるなと。大学まで一緒のチームでやって、(彼は)そこでラグビーは辞めて社会人として頑張っていますが、今でも仲間であり、良きライバルでもありますね」

──第1回に登場されたサントリーサンゴリアスの中靏隆彰選手も、前回のNTTコミュニケーションズシャイニングアークス・金正奎選手も「親の勧めで…」というパターンでした。そして、お二方とも最初は嫌々スクールに通っていたものの、いつしかラグビーのことを好きに。德永選手の場合は、何がきっかけだったんですか?

「ラグビーは球技であり格闘技でもあって。他の球技と違ってボールを持っていても、体をガンガン当てますし、持っていないところでも多少は当たっている…かもしれませんし(笑)、その球技と格闘技の両方の面白さを持ち併せるところにハマった選手は多いんじゃないでしょうか。トップリーグの試合でも、その肉弾戦の迫力が選手の僕らも一番、見ていただきたいところで。19年RWCもありますし、開催前の残る2年間で、どれだけラグビーを好きになってもらえるか。勝敗はもちろん大事ですが、得点に至るまでの肉弾戦の迫力やスピード感、組織的なプレーなど、ラグビーの魅力をどんどんアピールしていきたいです。生で観戦すると、体がぶつかり合う音がすごい。見ればハマると思うので、この記事を読んでいる皆さんにもぜひ一度、競技場に足を運んでいただきたいですね」

──トップリーグを中継するJ SPORTSのYouTube公式チャンネルで日本代表の練習シーンを見ましたが、肉弾戦を制するためのトレーニングは、質、量ともに想像以上のものでした(バーベルの重りを付けて負荷をかけた筋力トレーニングをはじめ、ボクシングや格闘技の寝技に似たトレーニングも!)。

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「変な話、トレーニングの過酷さは格闘技の選手も顔負けだと思いますし、プロレスラーよりデカい体の選手もいますし、しかも、その巨体が走りますからね。15年の代表の練習は、今のブレイブルーパスの倍以上。通常は午前と午後の2部練習のところ、早朝から4部練くらいしていたと聞きますから、世界を相手に渡り合えたのもうなずけます。僕もレギュラーを目指して、もっと頑張らなきゃいけないです」

──ブレイブルーパスをはじめ、ほとんどの選手が所属チームでの練習後は仕事があり、ハードな日常だと思います。普段はどんなスケジュールで練習しているのですか?

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「僕は普段、東芝でSE(システムエンジニア)の部署にいまして。今はシーズンが開幕して、加えて代表、サンウルブズ(日本代表とは別に、ラグビーの国際大会「スーパーラグビー」に参加している日本チーム)にも呼ばれているので、なかなか会社に出られませんが、開幕前の春シーズンは、定時出社して、定時退社の後に練習しています。シーズンが近くなると、午前出社で午後は練習というような形になり。この時期は、コンタクトフィットネスといって、タックルをして、寝て起きて走るという、脚に乳酸をためてからの短距離ダッシュなどの走り込みをするんですけど、100kg超の体重になると足や膝に負担が掛かるため、相当キツイ。正直“出社するのがしんどいな”と思う日もあります(笑)」

──ちなみに、試合がある秋シーズン。試合は金曜や仕事が休みの土曜・日曜に開催されますが、昼と夜、どちらが好きとか、やりやすいなどはあるんですか?

「一番やりやすいのは、冬の昼間ですね。10月後半~12月の午後2時くらいのキックオフが僕は好きです(今シーズンならば第8~13節に当たる)。逆に、暑さが厳しい夏場の昼間が一番イヤで。夜は夜で、ボールが高く上がるラグビーの場合、照明が気になりますし。ブレイブルーパスはお酒をよく飲むチームなので、午後9時過ぎに試合が終わると、みんなで飲みに行けないという理由も…(笑)」

──(笑)、ハードな試合をこなした後で飲みに行くなんてタフ過ぎます(主要スポーツの1試合の平均走行距離は、野球が約0.7km、バスケットボールが約4.6km。約6km走るラグビーは、約11㎞のサッカーに続く、第2位)。

「試合後に集まって飲むのはラグビーくらいじゃないかと思います(笑)。チームワークやそれに伴う信頼関係が大切なスポーツですし、外国人選手も多いですし。他のスポーツと比べて、よりコミュニケーションを深める機会が必要なんです」

──続いて<モノ>と<コト>についてお聞きします。

「僕を紹介してくれた(金)正奎さんは何とおっしゃっていましたか?」

──健康に関することは何でもチャレンジするそうで、以前はドライフルーツ作り。最近は油を使わないポップコーン作りに凝っているようでした。

「正奎さんは代表やサンウルブズで一緒になるんですけど、トレーニングはもちろん、栄養面もしっかりしていて。“食”についての話は、いつも勉強になりますね」

──德永選手は、そういったこだわりは?

「何事にも執着がない方なんですけど、あるといえばコーヒーくらいですね。一応ミルで挽いて、毎朝飲んでいて。もともとは(福岡)堅樹(パナソニックワイルドナイツ)の影響で。代表やサンウルブズで常に一緒に過ごしていたので、自然と好きになりました。ほかにもコーヒー好きの選手は多くて。ブレイブルーパスでは、日本代表のキャプテンでもある(リーチ)マイケルさんなんかは、ご自身でカフェもやられていますし(※府中市内で『Cafe+64』という店のオーナを務める)。いつも紙のカップを片手にグランドに入って来られるくらいコーヒー好きな選手です」

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──ファッションはいかがですか?

「基本、何でもいいというか(笑)、普通が一番ですね。昔から身体がデカくて、日本では選ぶほど売っていないというのもあり。だから海外遠征に行くと、買いだめするんです。ラグビーは首や腕周り、太ももが非常に太い、かなり特殊な体形の選手が多いんですけど、海外だとそれに合う服が売っているので。あと普段はスーツなので、きっちり着ること。会社員としての顔もありますので、そこには気を配っています」

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──「ラグビーは紳士のスポーツ」と言われますが、会社員である選手が多いせいか、皆さん折り目正しいですよね。こうしてクラブハウスにお邪魔しても、皆さんあいさつしてくださるし、すぐに声を掛けてくれたり。

「学生時代に、そうしたマナーやモラルの部分を鍛えられますからね。ラグビーはそもそもがしんどいスポーツですし、練習も限界を超えるところまでやる。だからメンタルが鍛えられて。おまけに体力もあるし、先ほども言いましたけど、昔ながら…といいますか、今でも飲んで笑ってみたいなノリもあるので、サラリーマンに向いてるんです(笑)。そういう意味では、関西大学ラグビーリーグでの優勝をはじめとするいい<コト>も、うまくいかなくてつらい<コト>や苦しい<コト>も。いろんなことを教えてくれたラグビーと出合えてよかったなと思います」

──最後に、観戦者としてのラグビーの楽しみ方を教えてください。

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「ボールのあるところに目が行きがちですが、ボールがないところでの選手の動きを追って見てみると楽しいと思います。結構みんな駆け引きをしていますし、やり合ったり、イヤなプレー…例えば、密集した時に相手の靴ひもをほどいてきたりする選手もいたり、昔は芝を口に詰めてくる選手もいたとか(笑)。そういう心理戦も楽しんでほしいです。またラグビーはパスは後ろ側にしか投げられないですけど、パスもありキックもあり、体のぶつかり合いもあり、いろんなスポーツの面白さが詰まってる。体をぶつけ合う選手、スクラムを組む選手、足が速くて点を決める選手、それぞれの役割や特徴あるプレーを楽しんでもらえたら。ゴツイのから細マッチョ、いろんなタイプがそろっているので、女性の方にも興味を持っていただければうれしいです(笑)」

今季のトップリーグを観戦すれば、2年後、世界中のラグビーファンが注目する、大舞台でプレーする日本代表選手がおのずと見えてくる。競技場に行くことのできない人はJ SPORTSで生放送を中心に全試合を放送中。国内外のスター選手による白熱した試合をぜひ!

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取材・文/橋本達典
撮影/中越春樹

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