脳のピーク年齢「人の顔を覚えるのは32才、集中力は43才」老化を防ぐバランス体操で脳活!

脳のピーク年齢「人の顔を覚えるのは32才、集中力は43才」老化を防ぐバランス体操で脳活!

  • 介護ポストセブン
  • 更新日:2022/09/23

「人やものの名前が思い出せない」など、脳の衰えを感じている人も多いのでは? そんな人たちも、悲観することはない。脳力にはピークがあり、年だから衰えたとは一概にいえないこともあると専門家は語る。また、最新の研究で、脳の老化は高齢になったから起こるわけではなく、90代でも刺激を与えれば、成長するとも。そこで、脳を衰えさせないための体操をご紹介する。

老化ではなかった!“脳力”のピークが違うだけ!!

行列に割り込んだり、店員を怒鳴り散らしたり――。

これら迷惑老人によくみられる問題行動は、脳が老化した“老人脳”が原因だと、脳科学者の西剛志さんは話す。

「集中力のピークは43才、語彙力のピークは67才など、人間の“脳力”のピークは分野ごとに違い、年だから衰えたとは一概にはいえないこともあります」(西さん・以下同)

50代前後になると落ちてくるのが、相手の気持ちを読む力だ。周りのことが気にならなくなり、それまでは、近所に出かけるにも着替えていたのに、寝間着のまま出かけるようになる。周囲からどう思われてもよくなるのだ。さらに老化が進むと、自分の思い通りにならないとすぐに怒りだすなど、冒頭のような迷惑老人になる人も出てきてしまうのだ。こういう人は老人脳が進んでいるため、そのまま何もしなければ、近い将来、認知症になる可能性が高い。

「人の気持ちを読む力は、48才がピークですが、ピークが80代まで持続する人もいるなど、個人差が大きいこともわかっています。老人脳にならないためには、ピークをいかに長く保つかが重要です」

そのためにも、脳にいい生活を心がけ、老化を緩やかにすることが重要なのである。

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人間にはそれぞれ脳力のピークがある

■18才 情報処理能力のピーク

■22才 人の名前を覚える力のピーク

■32才 顔を覚える力のピーク

■43才 集中力のピーク

■48才 相手の気持ちを読む力のピーク

■67才 語彙力のピーク

脳も体も動かさないと衰える

全身の筋肉や自律神経は、すべて脳からの指令によってコントロールされている。

「脳は右脳と左脳に分かれていますが、この左右のバランスが乱れると正しく指令が出せず、全身に悪影響を及ぼすと考えられています」(柔道整復師の石井克昇さん・以下同)

脳バランスが乱れる要因は、

【1】体の使い方のクセ

【2】過去の外傷やけが

【3】過去のトラウマ

【4】現在の過労とストレス

などがあるという。

崩れたバランスを整えるには、機能が低下している側の脳に刺激を与えればいい。

「腰痛や肩こりで体が痛いから、などの理由で動かさないと、可動域が狭くなり、体の機能と連動して、脳の機能も落ちていきます」

つまり、年齢に関係なく、刺激しなければ体も脳も機能が衰えてしまうのだ。早めのケアが肝要。まずは下記のテストで脳バランスをチェックし、「首ぐるぐる体操」で少しずつ体を動かしてみよう。

「脳バランス体操」で脳活&体の不調を解消!

左右の脳のバランスが乱れていると、慢性疲労や肩こり、腰痛なども引き起こす。ここでは、脳のバランスを整えて、体の不調まで改善する方法を紹介する。

【脳バランス診断テスト】

チェック方法は下記の3つ。右側がやりづらかったら右の小脳機能と左の大脳機能の低下が予想される(左側ならその反対)。

【1】できるだけ手を速く動かす「バイバイテスト」

両足を揃えて立ち、手は体の前にまっすぐ伸ばす。腕を前に突き出したままの姿勢で、バイバイをするように両手を振る。できるだけ速く30秒間バイバイする。バイバイしづらかった方の手の側の小脳(右手なら右の小脳)の機能が低下している。

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バイバイしずらい方の小脳機能が低下している

【2】目を閉じて「片足立ちテスト」

安全な場所で目を閉じて片足立ちで立つ(転倒のリスクがある場合は、目を開けたままや近くのものにつかまってもいい)。10秒立つことを目指す。反対の足も同様に行う。ふらついた方の足の側の小脳(右足なら右の小脳)の機能が低下している。

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片足立ちしてふらついた方の小脳機能が低下している

【3】指先を目で追う「VORテスト」

右手を前に伸ばし、親指を立てる。立てた親指を見つめたまま、顔を右側に振り、元に戻す。これをできるだけ速く10往復繰り返す。左手も同様に行う。目線が指から離れやすかった方の小脳の機能が低下。

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目線が指から離れやすかった方の小脳機能が低下している

脳バランスを整える 首ぐるぐる体操

上記【1】~【3】のテストで、やりづらかった側の小脳の機能が低下しているので、そちら側の脳に刺激を与えよう。

【1】ゆっくり深呼吸をする

鼻から息を吸い、口から長くゆっくり吐く。

「このとき、脳バランス診断テストでやりづらかった側がを思い浮かべましょう。脳にそれがインプットされ、体が動かしやすくなります」(石井さん)。

【2】首を8方向に傾ける

前、右前、右、右後ろ、真後ろ、左後ろ、左、左前の8方向に首を傾け、痛みや張りなど違和感が生じるところを探す。問題の箇所を見つけたら、その方向に首を傾けて5秒キープする。

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違和感のある所を見つけたらその方向に首を傾け5秒間キープ

【3】体の芯に刺激を加える

首を元の位置に戻したら、へその下あたりに左手を置き、ゆっくり息を吐き切る。吐き切ったら、左手の甲を右手のこぶしでドンッと背中に振動が抜けるイメージで叩く。次に、首を前→左前と反対回しで【2】【3】を繰り返す。

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ゆっくり息を吐ききったらへその下あたりを叩く

教えてくれた人

脳科学者/西剛志さん

脳科学を生かした才能開発メソッドや、才能の伸ばし方などを提供するサービスを展開。これまで企業から個人までのべ1万人以上をサポート。主な著書に『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(アスコム)。

柔道整復師/石井克昇さん

石井堂クリニカルオフィス・石井堂街の接骨院代表。脳の記憶と条件付けが及ぼす心身の不調へのケアを専門とする。著書に『不調が消え去る 脳バランス体操』(KADOKAWA)。

取材・文/鳥居優美 イラスト/藤井昌子、なか

※女性セブン2022年9月22日号
https://josei7.com/

●60才から萎縮が始まる脳を若返らせる5つの方法「ウオーキング」 「推し活」「食事はよくかむ」他

●脳科学者が教える記憶力アップのカギは、あえて不便に、日常を丁寧に過ごすこと

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