湿気と熱のこもりを払う夏の養生 体の内側から夏バテと体臭をケアする5つの習慣とは

湿気と熱のこもりを払う夏の養生 体の内側から夏バテと体臭をケアする5つの習慣とは

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  • 更新日:2022/08/06
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余計な熱と湿気を取るのが得意な夏野菜「冬瓜」を使ったスープ【写真:村上華子】

夏本番がやってきました。SNSなどでは、早速「夏バテ」というキーワードを多く目にしますが、皆さんの体調はいかがでしょうか? 日本の夏は、際立つ暑さに加えてモワッと体にまとわりつくような湿気がある、高温多湿が特徴ですね。湿度が高いと不快指数も上がるといわれていますが、実は中医学・薬膳でも、湿気は厄介なものとして扱われています。夏バテを回避するための養生は、これら「暑さ+湿気」の2つにどう対処をするかがポイント。実は気になる臭いの問題(体臭)の改善にもつながるのです。

◇ ◇ ◇

過剰な湿気によって胃腸が弱る

適度な湿気は、大気や植物を潤す、なくてはならない自然界の要素の一つです。ところが、湿気の多さが過剰に傾くと、私たちの心と体に大きな影響を及ぼします。例えば、水はけが悪くなった土壌では植物が根腐れを起こしますが、これと同じようなことが人間の体にも起こりやすくなるのです。

“体は食べたものから作られる”といいますが、胃腸は体の中心にある畑のようなもの。薬膳では、胃腸という土壌を健やかに整えることで、食べたものから気血という栄養を生み出し、私たちの生命を育みます。

ところが、過剰な湿気によって胃腸が“根腐れ”を起こすと、食べたものから気血を作り出せずに夏バテを起こします。また、排泄機能の低下で、さらなる水の代謝低下が起こるという悪循環に陥ることもあるのです。

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適度な汗をかいて発散させるケアが大切【写真:村上華子】

停滞した湿気が体内で熱と結び付くと体臭のもとに

さて、湿気は体に停滞すると時間が経つにつれてよどみ、粘度を増して、体内から排出されにくい状態に変化します。中医学の言葉でこの物質を「痰湿(たんしつ)」と呼び、体に蓄積すると、だるさや食欲不振といった夏バテの症状が起こります。

さらに、痰湿は体の異常な熱と結び付くことで「湿熱(しつねつ)」という物質に変化。この「湿熱」は酸味を帯びた嫌な臭いを発し、体臭のもとになると考えられています。

「痰湿」や「湿熱」による夏バテや夏の体臭の予防には、適度に汗をかいて湿気と熱のこもりを発散させることがポイント。「夏バテかな?」と感じたら、以下のことを試して、体を軽やかに保ちましょう。

○夏の養生 湿気や熱のこもりを発散させる5つの習慣1. 朝夕:一日を通して比較的涼しい時間帯なので、ストレッチやヨガ、軽いウォーキングなどで適度な汗をかくことを心がけましょう。2. お風呂:湯船に浸かり全身の血をめぐらせます。半身浴などの長風呂ではなく、短時間入浴がおすすめです。3. 汗をかいたら:濡れたままでいるとさらに湿気をこもらせてしまうので、可能ならばこまめに着替えましょう。お風呂上がりは暑いですが、温風のドライヤーですぐに髪を乾かします。4. 口にするもの:冷たい飲食物、脂肪分の多い食事はなるべく控え、温かくあっさりとした味付けの食事を心がけましょう。5. 食材:余計な熱を排出することが期待されている夏野菜(瓜類、トマト、ナスなど)を積極的に食卓に取り入れたいところ。

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体内のむくみを取り、胃腸の働きを整える冬瓜【写真:村上華子】

夏の体にじわりと染み渡る! 冬瓜とセロリの薬膳スープ

最後は、湿気と熱のこもりを払う、とっておきのレシピを紹介します。薬膳で冬瓜は「淡味」という味の性質に分類されます。淡味の食材はじわ~っと優しく体に浸透するものが多く、体内のむくみを取り、胃腸の働きを元気にする働きがあります。また、セロリなど香味野菜のさわやかな香りは、湿気やストレスなどで滞った気をめぐらせるアロマ効果を発揮します。

○冬瓜とセロリの薬膳スープ

【材料】(2人分)冬瓜        300gセロリ       1/3本鶏ひき肉      150gショウガ(薄切り) 1~2枚ゴマ油       大さじ1コショウ      少々

<調味料>昆布だし 500ml酒    大さじ1塩    小さじ1/2しょうゆ 小さじ1

【下準備】・冬瓜:皮をむき、種とワタを取り除く。一口大の大きさに。鍋にたっぷりの水とひとつまみの塩(それぞれ分量外)を入れ沸騰させ、5分程度下茹でする・セロリ:筋を取って薄切りにする

【作り方】1. 鍋でゴマ油を熱し、冬瓜と鶏ひき肉、ショウガ(薄切り)を入れさっと炒める2. 1の鍋に<調味料>を加える。アクを取りながら、冬瓜がとろりとやわらかくなるまで煮る3. セロリを加え、ひと煮立ちさせる4. お好みでコショウを加えて器に盛る

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冬瓜を煮込むことでとろりとした優しい味わいに。セロリのさわやかな食感のコントラストがクセになる【写真:村上華子】

【アレンジ】・昆布だしの代わりに、水500mlにコンソメ固形1個を加えて手軽に作ることもできます。その場合は塩を省き、味を調整してください。・薬膳ではトウモロコシにも、湿気を出しお腹を元気にする働きがあるとされています。胃腸が疲れて夏バテを起こしている時は、冬瓜に代えて試してみてください。作り方3で、さっと下茹でしたトウモロコシを8等分くらいに芯ごと輪切りにして、セロリとともに鍋に入れます。

村上 華子

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