ダルビッシュが粘着物質による不正投球問題に言及 「やっぱり度を越す人間がいる」

  • SANSPO.COM
  • 更新日:2021/06/10

【サンディエゴ(米カリフォルニア州)9日(日本時間10日)】米大リーグ、パドレスのダルビッシュ有投手(34)が古巣のカブス戦に先発し、7回を投げて1本塁打を含む3安打2失点で2敗目(6勝)を喫した。試合は1―3で敗戦した。試合後のオンライン会見では、大リーグ機構(MLB)が取り締まりを強化する方針の不正投球について言及し、健全化を求めた。

大リーグの第一線で活躍する投手として思いを語った。試合後のオンライン会見。米球界を騒がす不正投球問題について問われたダルビッシュが言及した。

「(粘着物質は)昔からメジャーでは使われてきている。MLBもそれは分かっている。(滑りやすい)ボールが問題でそうなっているのは分かっているから、見て見ぬふりというか」

野球では投手が滑り止めのロジン以外の粘着物質を指につける行為は禁止されている。だが、大リーグの公式球は乾燥して滑りやすく、松やになどの使用が死球を防ぐ目的から〝暗黙の了解〟とされてきた。

しかし、近年は投球の回転数の急増が叫ばれ、パワーリフティングの選手が使用する粘着性が高い物質「スパイダータック」の使用などが疑われている。粘着物質を使用してボールを握れば、回転数が増して変化が大きくなり、投手有利となる。複数の米メディアは大リーグ機構(MLB)が7月13日のオールスター戦前にも粘着物質の規制と罰則を強化する方針だと報じている。

ダルビッシュも回転数などのデータを分析し、実態を感じ取っていたという。自身の使用をきっぱりと否定した上で「やっぱり度を越す人間が出てくるわけですよ。一定のラインを越える人が出てきてしまう。それによってタイトルであったり、契約金というところでどんどん(周囲に)迷惑をかけてしまう」と嘆いた。

この日は昨季まで3年間所属し「地獄も天国も味わった」というカブス相手に7回2失点と力投した。自身の連勝が5で止まったが、打席ではカブスに移籍当初、苦しんだ時期に手を差し伸べた主砲リゾのテーマ曲を使用して感謝を示した。

「僕が一生懸命に変化球を考えて、人に教えたりする意味ってあるのかな? って最近思っていて、それが悩みだった。ちゃんとした方向に行くことを願っています」とダルビッシュ。自己分析を繰り返し、技術向上に努めてきた。敵味方を問わず、己の技術を惜しみなく伝えてきた。世界の才能が集まるからこそ、健全な戦いを望んでいる。(山田結軌)

★不正投球問題

近年、投手の投球の回転数が不自然に増加していることが問題視されていた。ESPN(電子版)など米メディアはMLBが投手の粘着物質使用を取り締まる新ルールを導入すると報道。大幅な回転数増を生み出すとされている物質が「スパイダータック」とした。一連の報道以降にドジャース・バウアー、ヤンキース・コールらの回転数が落ちており、コールは会見で使用を問われると「ちょっと、何といえば良いのか正直、分からない」と答えを避けていた。

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