箱根駅伝で王座奪還! 青学大・原晋監督が明かす“勝負の明暗”を分けたポイントとは?

箱根駅伝で王座奪還! 青学大・原晋監督が明かす“勝負の明暗”を分けたポイントとは?

  • TOKYO FM
  • 更新日:2022/01/21
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藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMの番組「TOYOTA Athlete Beat」。1月8日(土)の放送では、青山学院大学陸上競技部の原晋(はら・すすむ)監督をゲストに迎え、お届けしました。

※写真はイメージです

原監督は、1967年生まれ、広島県出身。2004年に、青山学院大学の監督に就任し、箱根駅伝で2015年から4連覇を成し遂げて“青学黄金時代”を築きました。2021年の箱根駅伝は4位に終わるも、雪辱を期して臨んだ今年は、10時間43分42秒の大会新記録で王座奪還。2年ぶり6回目の総合優勝を果たしました。

◆終わってみれば快勝

藤木:今年の箱根駅伝は、まさに完璧な優勝だったんじゃないですか?

原:終わってみれば大差で勝たせていただきましたけれども、いろいろな不安があるなかでのスタートだったことも事実です。でも、終わってみれば快勝でしたね。

藤木:箱根って長いじゃないですか? 中継所も離れていますし。当日の朝に(選手と)ミーティングはされるのですか?

原:いえ。往路の選手と復路の選手は、1月1日(土・祝)にそれぞれの宿泊施設に移動して、私も1区(のスタート地点である)大手町の近くのホテルに行きますので、(試合当日は選手と)実際には顔は合わせないんですよね。後は電話で体調を確認するぐらいで、付き添いの人間にお願いをしています。学生もこの日のために1年間頑張ってきていますので、最後の最後で体調を崩すということは、よほどのアクシデントがない限りは大丈夫なんですけどね。

◆“2区→3区”が勝負のポイントだった

藤木:1区では、中央大学の吉居大和(よしい・やまと)選手が素晴らしい走りをして独走しました。去年はスローペースで始まりましたが、この展開は予想されていましたか?

原:まったく予想していなかったです。吉居選手は非常に力のある速いランナーではあるんですけど、まさかあんな走り出しをするとは……我々は、心と体の準備ができていなかったですね。

藤木:ただ、(1区を走った)志貴勇斗(しき・はやと)選手が2位集団でタスキを渡せたというのは大きかったんじゃないですか?

原:2位集団も決してスローペースに入ることなく、みんなが引っ張り合ってくれていましたので、ハイペースのなか、志貴も冷静に対応しました。大きく崩れることなく、(2区を走った)エースの近藤(幸太郎)にタスキを渡すことができたので、ホッとしました。

藤木:近藤選手は区間7位というタイムだったんですけど、イェゴン・ヴィンセント選手(東京国際大学)には7秒しか負けていないし、素晴らしい走りをした田澤廉(たざわ・れん)選手(駒沢大学)からも1分以内で(タスキを)渡せた。これも素晴らしい走りだったんじゃないですか?

原:素晴らしかったですね。最後の戸塚に向かう坂で、私が「スマイル、スマイル! 行けるよ!」って声をかけたんですけども、終わった後、近藤から「あんな坂をスマイルで走れるはずがないじゃないですか!」って言われました(笑)。

藤木:3区を走った1年生の太田蒼生(おおた・あおい)選手が、区間2位という素晴らしい走りでした。これは、近藤選手が東京国際大学よりも先にタスキを渡したのが大きかった?

原:ここがポイントなんですよね。(3区を走った)東京国際大学の丹所健(たんしょ・けん)選手は、1人でも走れますし、力もあるランナーなので。太田がタスキをもらったときには(東京国際大学より)20数秒前でもらったんですけど、逆にヴィンセント選手が近藤を抜き去って20秒後ろで(タスキを)もらっていたら、今回の走りはできていなかったと思うんですよね。だから、いいタイミングでタスキ渡しができたことが、我々の勝利への道筋が見えた要因かなと思います。

藤木:最終的には丹所選手を引き離して、(4区を走った)キャプテンの飯田貴之選手に渡すことができましたからね。

原:1年生とは思えない、冷静な走りをしてくれましたよね。

藤木:そして復路ですけど、7区は1年生のときに2区を走った岸本大紀選手が、結局は最初の区間賞となる走りでした。

原:全日本大学駅伝が終わった後、故障により3週間ノーランニングで、12月に練習を再開してからの箱根駅伝だったんですけど、まさに“駅伝男”、エースの風格ですよね。走りながら強くなっていったなという印象を運営管理車から見て感じました。

藤木:9区の中村唯翔(なかむら・ゆいと)選手・10区の中倉啓敦(なかくら・ひろのぶ)選手は、監督が「2区とも区間新が出るかもしれない」とおっしゃっていましたよね?

原:自信を持って送り出した2人です。夏合宿の練習消化率、ハーフマラソンの持ちタイム、どれを取っても他大学の選手に引けを取らないし、過去の先輩たちと比べても負けていない。なので区間新は、コース条件、天候次第で“出るな”と思っていました。

藤木:駒澤大学の大八木弘明監督は、「9区までで1分以内につなげられれば……」とおっしゃっていましたけど、蓋を開けてみれば復路も完勝でした。

原:本当に完璧なレース展開でしたね。

◆原監督が提唱する青学スタイル

藤木:今回の登録メンバーは、10,000mのタイムが16人全員28分台。登録を外れた選手も含めると、24人が28分台と。本当に青学さんの選手層の厚さを見せつけた大会だったと思うんですけど。

原:青学メソッド、原メソッドが、18年間のなかできちんと確立されたのかなと思います。速くなるための仕掛けが青山学院にはあります。

藤木:以前、原監督の著書のなかで「チームには4つのステージがある」と書かれていて、今回は「自律」“自らを律する”とおっしゃっていましたけど、これは5番目のステージに到達したんじゃないかなと思ったのですが。

原:そうですね。“言うが易し”なんですけど、それをやってくれた選手が僕は立派だと思います。答えのないことにチャレンジしていくのが青山学院のスタイルなので、これからもチャレンジし続けていきたいなと思っています。

次回1月15日(土)の放送は、長野オリンピック・スピードスケート男子500メートル 金メダリストの清水宏保さんをゲストに迎え、お届けします。どうぞお楽しみに!

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<番組概要>
番組名:TOYOTA Athlete Beat
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/

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