彼女に刺激をもらい、普通の成績だった私は県一番の高校を目指した

彼女に刺激をもらい、普通の成績だった私は県一番の高校を目指した

  • かがみよかがみ
  • 更新日:2021/05/04
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幸運なことに、今までの人生で私は周囲の人に恵まれてきた。両親に、小学校の担任だったT先生に、中学校から仲良くしてくれているYちゃん、高校卒業後も頻繁に会ってくれているIちゃん……。

皆、私にとってかけがえのない人だけれども、今日は私の人生を大きく変えた人について話そうと思う。

いじめられても彼だけは「私の味方」をしてくれた。でも、私は裏切った

楽しく通っていた塾での出来事。腐れ縁の彼女が突然の宣言

「A高校に行く!」

Sちゃんがそう宣言したのは、中学一年生の頃だった。彼女は近所に住んでいた子で、小学校、中学校、それに加えて塾も同じという、いわゆる腐れ縁のような関係の子だった。

当時通っていた塾は、還暦を少し過ぎたおばあちゃん先生が英語だけを細々と教えてくれていて、おやつの時間もあるという非常に楽しく、アットホームな場所だった。だから、私は勉強をするために行くというよりも、おやつを食べ、先生とおしゃべりするために塾に行っていた。

そこの塾は小さな塾だけあって、生徒は私とSちゃんともう一人。たったの三人だった。当然、誰かがおしゃべりをしていたら、その話題は否応なしに耳に入ってくる。

「A高校?」

中学校一年生の私は、両親が県外出身者だということもあって、市内の高校の名前なんてほとんど知らなかった。聞き返すと、もう一人の生徒、Uちゃんが市内で一二を争う公立高校なんだよ、と教えてくれた。

同じ高校を志望することに決め、彼女が勉強している姿は刺激だった

彼女たちは、朝から晩まで、しかも休日まで練習がある部活動に入っていたにも関わらず、学年上位にいるような優秀な生徒だった。

一方、私は緩い部活動に入っているにも関わらず、成績はよくて中の上、苦手な数学に関しては下の中くらいの成績を収めていた。当時も今と変わらず行き当たりばったりだったから、高校に進学するということは考えていたけれど、どこの高校を目指すとかは考えていなくて、「頭のいい人はちゃんと将来のことまで考えていてすごいな」くらいしか思っていなかった。

そうやってぽやぽやしていた私だけれども、毎週ずっと彼女たちと顔を合わせていると、将来のことについて考えざるを得なくなる。それでも私はスロースターターなだけあって、中学校2年生の春休み位から高校について考え始めたのだが。

とりあえず、私もSちゃんと同じA高校を志望することにした。

理由は簡単。一番上のランクの学校を志望していれば、それより下のランクの学校にはいるのも容易だろうと思ったからである。ランクを下げるのは簡単だが、上げるのは一苦労だ。

志望校をとりあえず決めてからは、Sちゃんが勉強している姿が励みになった。彼女は部活動で全国大会まで出場していて、忙しいはずなのに私よりも勉強していたりと、いい刺激になった。

無事桜を咲かせられた私。あの子と同じ学び舎には行けなくて…

そして、中の上くらいの成績だった私は何とかA学校に出願できるくらいの点数を取ることができるようになり、無事桜を咲かせることができたが、残念ながらA高校を受験するきっかけになった彼女とは一緒の学び舎に行くことはできなかった。

学校の帰り道、もし一緒に受かったら、なんて話をするくらいには仲が良かったので、合格発表のとき、一人で見に来てよかったと安堵したものだ。

私は彼女がいたから、当初の成績では行けっこない高校に入学することができた。しかし、彼女の立場に立ってみれば、私がいたから行きたかった高校の枠が一つ奪われたことになる。

そう思うと、複雑な気持ちになるのである。

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海埜紗椰

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