地元事業者がタッグを組んだコラボメニューとは?「道の駅なみえ」新商品開発の裏側を紹介!

地元事業者がタッグを組んだコラボメニューとは?「道の駅なみえ」新商品開発の裏側を紹介!

  • 福島中央テレビ - 福島県内ニュース
  • 更新日:2023/01/25
No image

2023年3月20日に2周年を迎える食の発信基地「道の駅なみえ」で今、新たなプロジェクトが進んでいます。それは多くの人に愛される“名物メニュー”を新たに開発し、オープン2周年記念日当日にお披露目しようというものです。

このプロジェクトに参加するのは、浜通り地域で飲食店や加工食品販売会社などを営む事業者のみなさんです。目指すのは、それぞれの自慢の自社製品と浪江町の特産品をかけ合わせた「コラボメニュー」です。

Chu!PRESSでは、新商品お披露目までの奮闘の模様を密着取材。生産者の思いや新商品の完成までの様子をレポートしていきます。前回お届けした第一回目の記事では、プロジェクトに参加する企業をご紹介しましたが、第二回目の今回は、これまで行ってきた全4回のミーティングの模様や新商品の試作の様子をお伝えします。

■「チーム浜通り」の強みを生かす

浪江町の「食」と聞くと、地元の請戸漁港で水揚げされたシラスを使った「釜揚げシラス丼」や、2013年に開催されたご当地グルメの祭典・B-1グランプリで日本一になった「なみえやきそば」を思い浮かべる方も多いですよね。今回のプロジェクトも、まさにシラス丼やなみえやきそばのような「地域に愛される名物メニューを開発したい!」という思いから始まっているんです。

新たな名物メニューを開発する鍵となるのは、浜通りの各地域それぞれの強みや特産品をかけ合わせることです。浪江だけでなく、川俣や南相馬、閖上(宮城県名取市)など、それぞれの地域で「食」に向き合ってきた企業が一つのチームになる。いわば「チーム浜通り」で商品開発に取り組むことが、新たな名物と地域のつながりを生み出すきっかけになります。

■多様な視点で考える「おいしさ」

キックオフとなる第1回目のミーティングは、それぞれの商品や地域について知るところに重点をおき、浪江町の特産品や食文化、今度どのように浪江の食を盛り上げていけばいいかなどについて議論しました。

また、道の駅なみえにある2つの飲食店「まちのパン屋さんほのか」と和食レストラン「レストランかなで」で、それぞれ1品以上新商品を開発するという新たなミッションも新たに加わり、パンや和食にあう食材や企画案を共有しました。

No image
No image

チームメンバーの一人、あじせん楓亭の菅野さんが考えたのは、魚介の親子丼です。お店の人気メニューでもある親子丼のレシピを活かし、水産加工を行うセンシン食品や浪江町の特産シラスに合う出汁を試作しました。また、菅野漬物食品の岩井さんは、パンや定食に添える食べ方とともに看板商品の「クリームチーズの味噌漬け」と「相馬きゅうり漬け」を提案。センシン食品の高橋さんは、相馬産のタラを使ったタラフライを試作品として持ってきました。

試食を終えると、意見交換タイムへ。クリームチーズに少し手を加えてソースに仕上げる案や、パンの中に出汁醤油を練り込む案、タルタルソースに浪江産の玉ねぎ「浜の輝き」や刻んだ相馬きゅうりを混ぜる案など、斬新な意見が次々とあがっていました。

No image

異なる専門性をもつ事業者が交流することは、思いもしなかった食べ方や新たな組み合わせを発見する機会になります。みなさん、熱心にそれぞれのアイディアに耳を傾けている様子でした。

その後の第2回、第3回のミーティングでは、試食・意見交換・試作・試食・・・のサイクルを何度も繰り返し、商品をブラッシュアップさせていきます。高橋さんが丼ものに使いたいと持ってきた「カナガシラ」の美味しさに、一同驚くシーンも!カナガシラという魚は、味が良い一方で食べられる部分が他の魚に比べて少ないことから捨てられてしまいがちで、価値の低い未利用魚という扱いをされることが多い魚です。しかし、そうした魚を新たな名物グルメの材料に使うことは、水産業が抱える課題へのアプローチにもつながります。

しかし、商品開発に求められるのは社会的意義だけではありません。お客さんに美味しいと思ってもらえるのか、安定供給は見込めるのか、オペレーションや下処理の工程は複雑すぎないか、時期によっては採れない野菜や魚を使う場合何で代替していくのかなど、という視点も重要です。今回のコラボメニューで何を大切にしていきたいか都度言葉を交わし、試行錯誤を重ねながら、メニューの方向性を定めていきました。

■試行錯誤を重ねてのぞんだ最終試食会

4回目のミーティングでは、道の駅なみえのスタッフも交えての最終試食会が開かれました。ハンバーガーと丼もの、定食の3品にしぼって、試作を重ねてきた各企業のみなさん。最終的にテーブルに並んだのは、ハンバーガー3品、丼もの2品、定食1品の、合計6品となりました。

No image

ハンバーガーのメインになるのは、浜通りで水揚げされたヒラメやタラを使ったフライや、未利用魚のカナガシラやチダイをすり身にしたフライ。そこにきゅうり、玉ねぎ、シラスを混ぜ合わせた特製タルタルソースにあじせん楓亭の出汁醤油やウスターソースを調合したスペシャルソースをかけます。

No image
No image

道の駅なみえのスタッフたちが早速そのハンバーガーを一口。「フライのサクサク感とタルタルソースの野菜のザクザク感が同時に楽しめて食感が面白い」というコメントをもらい、固唾を飲んで見守っていたチームのメンバーたちも、安堵の表情を浮かべていました。

No image

続いて試食したのは、カナガシラとシラスの2食丼です。打ち合わせの時と同様、カナガシラの味が好評で道の駅なみえのスタッフからは「味変に卵黄を混ぜたり、出汁茶漬けにしたりできるようにすればいいのでは」という新しいレシピの提案もありました。

No image

最後に試食したミックスフライ定食は、ハンバーガーと同じようにあじせん楓亭の出汁醤油を使ったソースをかけて食べます。ソースがマッチしていてこちらも高評価。試食会が終わった後の感想共有でも、「自社の商品をこのような形で使ってもらえて嬉しい」「完成度の高い商品を開発できてよかった」など前向きな声が聞かれ、3つの商品とも新商品発表に向けて幸先のよいスタートとなった試食会でした。

No image
No image

■お披露目まで残りわずか!

“いい商品づくりは、互いの強みや個性を理解することから”

“試作を重ねるごとに商品の完成度だけはなくチームの連携も深まっていく”

商品開発はそんな期間だったのではないかと思います。 どのメニューが商品化されるのか。そして、どんなメニュー名になるのか。3月のお披露目が待ち遠しいですね!

引き続き、新商品完成までの動きをウォッチしていきたいと思います。

福島中央テレビ

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加