新型iPhone対応なし... 楽天「株価急落」のシナリオが見えた

新型iPhone対応なし... 楽天「株価急落」のシナリオが見えた

  • 現代ビジネス
  • 更新日:2020/10/19
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「5G対応」の重み

「早速予約した」「11よりカッコよくなった」「デカすぎて…SE復活しないかな」「ライトニングケーブルはいつまで使われるの?」…。

様々な感想が飛び交った、日本時間の10月14日深夜。アップルの新型iPhone発表会では、上位機種となる「iPhone 12 pro max」、「iPhone SE」などの位置づけを継承する「iphone mini」を含め、4種類のラインナップが明らかになった。

旧機種より小型化、軽量化が図られる一方で、パフォーマンスは向上。ワイヤレス充電にも対応するという。とはいえ、「Pro Max」までくると、一般的な日本人の手から考えるとかなり大きいサイズ感ではありそうだ。

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ワイヤレス充電が実装/photo by gettyimages

「iPhone 11」の後継機種という位置づけの「12」では、環境保護などの観点でACアダプタおよび有線イヤフォンの同梱を廃止。一部で期待されていた「USB-TypeC」の対応や、イヤホンジャックの復活などは叶わなかったようだ。

モバイル業界に詳しいアナリストはこう語る。

「最大のポイントは、iPhone 12が5G対応機種である点です。スマホの目新しい機能や性能の向上が徐々に頭打ちになっていくなかで、5Gの普及は大きなブレイクスルーになると期待されています。

日本国内では、まだまだ対応エリアは少なく、しばらくは4Gがメインになるでしょう。ただ、iPhoneの5G対応によって、一気に普及が進む可能性は高い」

売れ筋商品を入れられない理由

日本の市場では圧倒的なシェアを誇るiPhone。半導体やディスプレイなどの関連企業は、新作が発表されるたびに注目を浴びており、まさにハイテク業界の「柱」と言っても過言ではない。

件の新作iPhoneの発表会では、対応する世界の主要キャリアについても示された。ドコモ、au、ソフトバンク。日本の三大キャリアはしっかりとアナウンスされたが、あの企業の名前がない。9月30日に5Gのサービスを開始した、楽天モバイルだ。

前出・アナリストはこう言う。

「『価格破壊』とともに、5G対応は楽天モバイル参入の大きなウリでした。ところが、フタを開けてみればサービス対応地域は都心でも一部に限られ、ほとんどのユーザーが利用できないのが現状です。

アップルのティム・クックCEOとは面識があるという三木谷浩史社長ですが、直接取引するには、一定量以上のiPhoneをまとめて仕入れなければならないなどの事情があり、それに到達できない楽天モバイルは断念したとみられます」

それに加えて、常に「最強の売れ筋商品」である新作iPhoneをラインナップできないという楽天モバイル。既存3大キャリアの大逆転を狙うどころか、背中すら見えないまま業界から取り残される可能性もある。

日本株市場も、楽天(4755)には厳しい評価を下している。的中率ズバリ8割を超える『DeepScore株価予報AIエンジン』(DeepScore社開発・運営)は、楽天の「株価急落」の危険性もすぐそこにあるという。

「清水の舞台から飛び降りる」…

DeepScore社企画調査本部長の藤本誠之氏は次のように解説する。

「1年間料金無料キャンペーンを大々的に打ち出していながら、予定の300万人になかなか到達できていませんん。菅義偉首相の肝煎りの政策である、携帯料金引き下げの流れに乗って一時期株価上昇しましたが。今は反落しています。

割安価格での5G対応を押していますが、肝心の人気機種が使えなければそこまでの求心力はない。今後、株価が急落する可能性も十分にあると思います」

「清水の舞台から飛び降りる気持ちだ」と、割安の5G利用料金をアピールした三木谷氏。だが、エリア拡大に時間がかかり、iPhone非対応が続くようであれば、利用者から完全にソッポを向かれる可能性もあるわけだ。

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その一方で、以前から「iPhone銘柄」と呼ばれ、部品供給を継続的に行っているハイテク企業の株価は、おしなべて「好調」の兆しが色濃い。

今週の株式市場で注目なのは、村田製作所(6981)だ。世界トップのセラミックコンデンサーを主軸とした、電子部品のグローバル企業だ。

iPhone増産姿勢も追い風に

そして村田製作所は、日本を代表するアップルの有力サプライヤーの一社でもある。

前出・藤本氏はこう解説する。

「いわゆる『ファーウェイ問題』で米国の半導体輸出規制が課されてから、スマートフォン市場は大失速しました。それに対抗し、iPhoneは今回の5G対応スマホを増産し、一気にシェア奪取を狙ってくるようです。

どの企業もアップルのサプライヤーになれるわけではない。村田製作所の強みは明確で、しばらくは上値追いの展開が続きそうです」

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最後に、「株価予測AIエンジン」が導き出した、今週の注目企業をもう一社紹介しよう。それは、住友林業(1911)だ。

アメリカで新築住宅が売れ、海外に販路を拡げる同社に期待感が高まっているのは、本コラムでもご紹介したとおり。「iPhone12」最上位は重くて大きすぎ! いちばん「お買い得」なのは? その需要は引き続き、高い水準をキープしそうだ。

「国内でも、一戸建ての需要が高まっているのが追い風です。高値圏の保ち合いが続いていますが、ここにきて『上抜け』する可能性も出てきました」(前出・藤本氏)

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笑う企業、そうではない企業

「新型iPhone発表」に沸いた先週の日本。今後、「5GのiPhone」が世界のスタンダードになるかもしれない。そうなったとき、アップルと取引がある企業とない企業、どちらが笑うかは火を見るより明らかだ。

その勝敗は早晩つくかもしれない。そのようなことを念頭に置きつつ、今週の日本株市場では楽天、村田製作所、そして住友林業の3社に注目していきたい。

「今週のAI株価予報」とは

●DeepScore社が独自開発した株価予測AI『DeepScore社 AI』が、トレンド分析し、未来の株価を計算しています●「目標株価」は、翌営業日に80%以上通過すると期待される範囲になります(225銘柄でバックテスト検証済)●「押し目買いゾーン」、「吹き値売りゾーン」は、一般的には上髭下髭エリアです。一時的に値が動いた場合、その後目標株価へ収束する可能性が高いゾーンです。ゾーンを超えて推移した場合は、当エンジンの想定を超えるイベントが発生した可能性が高くなります●この予測をもとに個別銘柄の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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