溶き卵を焼いてつくる、卵焼き。卵を巻くところが苦手な方も多いのでは? そこで今回はキッチングッズの専門家・料理研究家さわけんさんに、簡単にできる「巻かない卵焼きのつくり方」を教えていただきます。
教えてくれたのは……科学する料理研究家・キッチンまわり評論家さわけんさん

料理を科学的に考え、レシピを考えるレシピの達人。辻調理師専門学校では西洋料理を11年間教え、フランスのレストランに勤務経験がある元フランス料理のシェフさわけんさん。ユーチューブチャンネルの「さわけんシェフTV sawaken’s cooking ch」では、料理の役立つテクニックを発信。
巻かない卵焼きのつくり方

今回は、巻かない卵焼きというのをご紹介します。卵焼きというのは、四角い形の巻き鍋を使って巻いて作ることが多いですが、今回は巻かずに一気につくる卵焼きの方法です。
オムレツか厚焼き卵っぽいイメージの卵焼きにしあがります。甘めのだし巻き卵の味つけになっています。
材料
・卵……4個
【調味料】
・砂糖……大さじ1
・しょうゆ……小さじ1
・かつおだし……50ml
・油……小さじ1
【調理道具】
・卵焼きフライパン
・ヘラ
つくり方
1.卵を割って、よく溶く

卵をすべて割って、菜箸でよく混ぜます。
ポイント
卵を溶くのが甘いと、卵焼きが焼きあがった後に卵を切ると切断面に白身が残ります。
切断面に残らないようにするために、よく溶きます。
2.調味料を加え、よく混ぜ合わせる

溶いた卵に調味料をすべて加え、菜箸でよく混ぜ合わせます。
3.フライパンに油をひいて、温度を上げる

フライパンに油をひいて、温度を上げていきます。目標温度は180度くらいです。
4.卵を一気に入れる

フライパンの温度があがったら、卵を一気にいれます。
ポイント
ここが普通の卵焼きと違う所です。普通の卵焼きはここで巻きますが、今回は一気に卵を全て入れて、そして中火弱くらいで半熟卵をつくっていきます。

砂糖が結構入ってるので、強火だと焦げやすいです。
焦がさないために、中火弱くらいでヘラでかき混ぜながら、モロっとした半熟卵をつくっていきます。
5.平を意識する

この辺りから、平を意識してください。この後の作業で卵を折りますが、そのときに厚みに差があるとデコボコができてしまうので、平を意識してください。
6.卵を2つに折りたたむ

ヘラで周りをきれいにして、卵をヘラですくって2つに折りたたみます。
ポイント
あんまり長いこと焼いていると、後で卵がつかなくて隙間ができます。卵を折るときは切り込みとか入れずに折りましたが、半分くらいにバシッと切り込みを入れてから折ってもOKです。
7.ヘラで形を整える

ポイント
だし巻き卵や卵焼きは、熱いうちだと形は自由に変えられます。そういう性質を利用しながら、中が半熟のうちに端に押さえつつ、自分の欲しい形の卵に整えていきます。
8.卵をひっくり返して、生の部分を焼く

卵をヘラでひっくり返して、生の部分を焼きます。

ポイント
ヘラでひっくり返す前は卵に隙間があり、不安定ですが、ヘラでひっくり返して、ギュっと端に寄せたら卵の形が安定します。生っぽいところを焼いてあげたら形は変わりません。
9.卵の中心までしっかりと火が通るまで焼く

卵の中心までしっかりと火が通るまで、焼きます。何度か卵をひっくり返しながら、お好みの色合いまで焼き上げます。

ポイント
中心まで焼けているかは、卵を焼いていると膨れてきます。膨れてきたことは中に蒸気が溜まってきた証拠なので、だいたい中まで焼けていると判断できます。
10.お好みの色合いまで焼く

お好みの色合いまで焼きます。
11.盛りつける

食べやすい大きさに包丁で切り、できあがりです。

しあがりは、少し隙間ができています。隙間を詰めたい場合は、半熟のうちに半分に折ったら、隙間がもっとなくなります。隙間があっても手で巻いた風でいいと思います。
今回は、オムレツっぽい「巻かない卵焼き」をご紹介しました。ぜひ、つくってみてください。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。
詳しくは、こちらの動画で!
ayako/ライター
ayako