◇WBC準々決勝 メキシコ5ー4プエルトリコ(2023年3月17日 マイアミ)

<メキシコ・プエルトリコ>準決勝進出を決め喜ぶメキシコナイン(AP)
メキシコがしぶとい粘りで序盤の4点ビハインドを逆転し、初の4強進出を決めた。初回にエース左腕J・ウリアスが4失点したが、2番手以降の投手たちは無失点リレー。徐々に差を詰めて、7回に3得点で逆転した。WBCで4点差以上を逆転したのは史上5度目となった。
「いつもみんなに助けられている分、何とか打てて良かった」。決勝の右前適時打のL・ウリアスが歓喜した。1次ラウンドの米国に続き、強豪撃破。日本との準決勝に向けてギル監督は「相手はスターをたくさん抱えた凄いチームだが、我々は恐れない。極限の状況で選手は力を発揮してくれている」と自信をみなぎらせていた。
右翼手のバードゥーゴは、レッドソックスで同僚となった吉田との対決になる。「声をかけ、話すのが楽しみだ。対戦も楽しいし、その後一緒にプレーできるのも楽しみ」と再会を待ち望んだ。
<プエルトリコ 4点先制も救援陣崩れる>初優勝を目指したが、8強で姿を消した。初回にバエスの2ランとロサリオのソロなどで4点を先制したが、2回以降は打線がつながりを欠いた。DeNAのソトは8番・一塁で出場も、2打数無安打で3打席目に代打を送られた。メジャー屈指の抑えディアスが準々決勝進出決定後の歓喜の輪の中で右膝蓋(しつがい)腱断裂の重傷を負い離脱し、救援陣が粘れなかった。ヤディエル・モリーナ監督は「相手の投手にいい投球をされた」と潔く負けを認めた。