ジェームズ・ボンドのトリビアが満載!「007」シリーズを楽しむ25のキーワード

ジェームズ・ボンドのトリビアが満載!「007」シリーズを楽しむ25のキーワード

  • MOVIE WALKER PRESS
  • 更新日:2021/09/15
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25作目となる「007」の、知れば知るほど楽しめる25のトリビアを紹介! [c]2021 DANJAQ, LLC AND MGM. ALL RIGHTS RESERVED.

『007 カジノ・ロワイヤル』(06)からダニエル・クレイグが務めてきた“6代目ジェームズ・ボンド”の集大成となる「007」シリーズ最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が、度重なる公開延期を経てついに10月1日(金)より公開される。これを記念して、現在多数の関連書籍やグッズが発売され、公開を待ちわびるファンを楽しませている。

【写真を見る】これがクレイグ版ボンドの集大成!最新作をより深く楽しむトリビアが満載

そんななか、本日発売となったのが「DVD&動画配信でーた別冊 完全保存版『007 Special Edition ジェームズ・ボンドは永遠に』」だ。クレイグはもちろんレア・セドゥやラミ・マレックといった豪華キャスト陣、メガホンをとったキャリー・ジョージ・フクナガ監督らのインタビューから、過去の「007」シリーズ作品の徹底解説、ロケ地ガイドやスパイ映画の歴史をたどる特集まで、ファン必見の内容となっている。そこでMOVIE WALKER PRESSでは、本誌のなかから「007」シリーズに欠かせない25のキーワードに迫った「BOND KEYWORDS25」をピックアップ。シリーズが25作目を迎えることにちなみ、「007」を楽しむキーワードと題して25の用語にまつわるトリビアを紹介する。これらのキーワードを頭に入れておけば、シリーズファンはもちろん、いままで「007」に触れてこなかった人も、最新作をより深く楽しめること間違いなしだ!

【1】ボンド・カー

「007」の大きな魅力の一つがボンド・カー。初代は『ロシアより愛をこめて』(63)のベントレーマークIV・コンバーチブルで秘密兵器は自動車電話だった。後のボンド・カーの方向性を決めたのは、やはりアストン・マーティンDB5。スパイの自動車は秘密兵器満載という流れをつくり、アクション映画やSF映画の自動車に大きな影響を与えた。

【2】ボンド・ウーマン(ガール)

諜報員としてボンドと共に任務に就く、最初は敵だったがボンドを愛してしまった、偶然に出会う、などのパターンがあるが、メインとなるボンド・ウーマン以外の生存率はかなり低い。特徴のひとつとして、エロティックな意味のダブル・ミーニングな名前も多く、ハニー・ライダー、プッシー・ガロア、ティファニー・ケイスなどがいる。なかでも重大な意味が隠されていたのがヴェスパー・リンドで、この名前は“西ドイツ”のドイツ語読みから来ていると言われている。味方と敵の間で揺れる彼女の不安定な心情を暗示していた。

【3】カジノ

ボンドや、表向きはセレブの顔を持つ敵のボスが出入りしている老舗のカジノは、一流の人々が集う社交場である。特にヨーロッパのカジノはドレス・コードが厳しく、ボンドもタキシードを着用することが多い。『カジノ・ロワイヤル』でボンドとル・シッフルがポーカーの勝負を行なったのは映画のためにつくられた架空のカジノだが、劇中で使用されたトランプは公開当時に市販もされた。

【4】酒

口の悪い「007」研究家が「ジェームズ・ボンドはアルコール依存」と言うほど、ボンドに酒はつきもの。ボンドの酒に関する知識は超一流で、『ゴールドフィンガー』(64)では政財界要人が出した年代物のコニャックに「ブレンドに難がある」とケチをつけ、『ロシアより愛をこめて』と『ダイヤモンドは永遠に』(71)では、酒の知識がない殺し屋を見破った。

【5】MI6

1909年に戦争省(陸軍省)情報部として設立されたMI6は、現在はSISと名称変更されている。イギリス政府は1994年まで公式にその存在を認めておらず、以後はテムズ川を臨むサウスバンク・ヴォクソールに本部を構えている。「007」シリーズ内では2度、敵に爆破されたが、実際にも2000年にIRAから対戦車ロケットランチャーによる攻撃を受け被弾。外壁が損傷した程度で済んだ。また、2006年にはイギリスの有名新聞に求人募集の広告が出て話題となった。

【6】ワルサーPPK

ボンド愛用の拳銃として広く知られるようになったドイツ・ワルサー社の小型セミオートマティック拳銃。『ドクター・ノオ』(62)の冒頭で、ボンドはMに愛用していたベレッタからワルサーPPKに替えるよう命令される。これは原作の「ロシアより愛をこめて」のラストでボンドがメイドに化けたローザ・クレッブに襲われた際、ベレッタがホルスターに引っかかって抜けず、ナイフで刺されて半年間入院する羽目となったため。『オクトパシー』(83)ではワルサーP5、『トゥモロー・ネバー・ダイ』(97)ではワルサーP99に変更されたが、『慰めの報酬』(08)でPPKに戻り、『スカイフォール』(12)からは後続のPPK/Sを使用。

【7】スポーツ

厳しいトレーニングを重ねているボンドはスポーツ万能。格闘技や射撃はもちろんのこと、『サンダーボール作戦』(65)ではダイビング、『女王陛下の007』(69)や『私を愛したスパイ』(77)ではスキー、『ユア・アイズ・オンリー』(81)ではロック・クライミング、『カジノ・ロワイヤル』ではパルクール・アクションまで披露した。2012年のロンドン・オリンピック開会式では会場にエリザベス女王と華麗なスカイダイビングで現れたボンド。競技に出場したら金メダルを獲得したことだろう。

【8】スーツ

英国紳士のダンディズムの象徴であり、ボンドにとっては戦闘服でもある。『ドクター・ノオ』で着用したアンソニー・シンクレアのスーツは1960年代初期にロンドンのウエストエンドの主流だったスタイル。『ダイ・アナザー・デイ』(02)のブリオーニのスーツは1930〜1940年代のテーラード・スーツの再現で、『慰めの報酬』以降のトム・フォードのスーツは襟に3つのボタンがあり、これは1950〜1960年代にアメリカやナポリで人気のあったスタイルと、まさに時代を超越したゴールド・スタンダードなデザインなのだ。

【9】時計

ファンの間で起こる論争の一つに“ジェームズ・ボンドの時計はロレックスかオメガか?”がある。ショーン・コネリー時代のボンドの時計は原作と同じロレックスだったが、ピアース・ブロスナンの『ゴールデンアイ』(95)以降はオメガとなった。その理由は、衣装を担当していたリンディ・ヘミングがイギリス海軍の公式時計がオメガであることから、海軍所属のボンドもオメガを使うはずとオメガ・シーマスターを選んだことによる。ガイガーカウンター機能からFAX受信や電磁石、カッター、爆弾など、最も身近な武器としてボンドを助けてきたボンド・ウォッチ。共通する最大の機能は「時刻が分かる」ことだ。

【10】靴

英国紳士の靴といえば革靴。足元がはっきりと映る『ゴールドフィンガー』のゴルフ後のシーンで、ボンドはひも靴の茶色スエード製チャッカブーツを履いている。だが原作「女王陛下の007」では“靴ひもが嫌い”と書かれており、ひもなしの靴へ移行する。時は流れクレイグ版ボンドでは、クロケット&ジョーンズを愛用。『スペクター』(15)のローマのシーンでは、ひもではなくベルトで留めるキャンベリーを使用している。

【11】M

MI6局長でボンドの上司であり、“ボンド最大の敵”とも言われる。モデルとなったのは、原作者イアン・フレミングの情報部所属時代の上官ジョン・ヘンリー・ゴドフリー。映画でのMの本名はマンスフィールドやマロリーと、“M”から始まる。これは実在のSIS初代局長マンスフィールド・スミス=カミングが“C”と署名したことから、歴代局長も匿名性を考慮して“C”と署名するのが伝統となったことが由来と思われる。

【12】Q 武器開発部門Q課の責任者

「007」シリーズ最大の愛されキャラ。“Q”とはQuartermaster=備品係将校や補給係将校の略。役職名のMとは違いQ課の代表の愛称であり、数々の秘密兵器を開発してボンドに提供している。皮肉屋のボンドに腹を立てながらも、わざわざ武器を届けたりと面倒見もいい。ピーター・バートン、デスモンド・リュウェリン、ジョン・クリーズ、ベン・ウィショーと俳優は変わったが、ボンドへのひと言「無傷で返してくださいね」は変わらない。

【13】マネーペニー

Mの秘書。『007は二度死ぬ』(67)での軍服の階級章から大尉と判明。実はかなり偉い。『ダイ・アナザー・デイ』まではボンドに恋しながらも報われないキャラだったが、『スカイフォール』ではボンドといい感じになるも直前で拒否するしっぺ返しをくわせた。さらに『スペクター』では恋人がいることも発覚。長年の謎だったファーストネームも“イヴ”と明かされた。

【14】イアン・フレミング

「007」シリーズの生みの親で、自身も諜報活動の経験があり、参加した作戦のひとつが「ゴールデンアイ作戦」。実際にはデスクワークが主でスパイ活動の経験はなく、ボンドはフレミングの理想の男とも言える。ただし、ボンドの衣食を含む趣味嗜好にはフレミング自身がかなり反映されている。『黄金銃を持つ男』(74)でスカラマンガ役を演じたクリストファー・リーは従兄弟。

【15】敵役

「007」において敵はもう一人の主人公と言っても過言ではない。敵が憎々しくて強ければ強いほどヒーローは輝く。ボンドが戦ってきた敵ほど個性的で、後の多くの作品に影響を与えた敵役はいないだろう。20世紀は誇大妄想的な敵役が多かったが、近年はビジネス化したリアルな敵役へと変化してきている。変わらないのは知能の高さだけでなく、世界有数の富豪や実業家など、社会的地位の高い人物ということ。

【16】CIA

アメリカにおいてイギリスのMI6に相当するCIA。MI6とは協力関係にあり、多くの事件で共同作戦を行なっている。CIAのフィリックス・ライターはボンドが信頼を置く人物で、原作で登場しない作品でも映画では登場することがある。『消されたライセンス』(89)ではライターの結婚式に列席したボンドが、ライターのためにMI6を辞めてまで復讐を果たす。また『慰めの報酬』でライターは、裏でボンドに情報を流して協力をする。

【17】ガンバレル・シークエンス

銃口の向こうを歩くボンド、振り向きざまに銃を撃ち、画面が血で染まる。「007」のトレードマークともいうべきオープニングの銃口。『ドクター・ノオ』のタイトルバックのデザインを担当したモーリス・ビンダーが、ライフルの銃口に超小型ピンホールカメラを入れて撮影したもので、『ゴールドフィンガー』まではボンドのスタントマンだったボブ・シモンズが演じていた。『カジノ・ロワイヤル』ではタイトル直前に別バージョン、『慰めの報酬』と『スカイフォール』ではエンド・クレジット前と掟破りの位置に現れてファンを驚かせた。

【18】実演9割

「007」シリーズの身上は“実写にこだわる”ということ。クレイグ自身もスタントをこなし、出演5作で前歯を2本損傷したり、右肩の肉離れや膝の損傷、転倒して足をケガするなど、ケガの数はボンド俳優の中でも随一。また『カジノ・ロワイヤル』でアストン・マーティンDBSが横転するスタントでは7回転を記録。『スペクター』ではスペクター基地爆破シーンに8418リットルの燃料と33キログラムの爆薬を使い、“映画史上最大の爆破シーン”としてギネス世界記録に認定された。

【19】ベッドシーン

美女とのベッドシーンは、ボンドにとってもっとも危険な任務のひとつ。なにしろ、なにも身につけていない状態で、敵かもしれない女性にベッドで挑むわけで。ボンドがプレイボーイとなった理由として、ヴェスパー・リンドが原因という説がある。運命の相手と思い本気で愛した女性なのに裏切られ、さらに目の前で命を絶たれてしまったことで女性不信に。以来、遊びでしか女性と付き合えなくなったのだとか。

【20】絵画

『スカイフォール』で初対面のボンドとQがターナーの「戦艦テメレール号」を見ながら皮肉を言い合うなど、著名な絵画が効果的な小道具として度々登場。『ドクター・ノオ』で捕らわれたボンドが部屋へ案内されるときに驚いて見つめる絵は、1961年にロンドンのナショナル・ギャラリーから盗まれたことで知られるゴヤの「ウェリントン公爵の肖像」。『スカイフォール』ではこのシーンのオマージュも。2010年にパリ市立近代美術館から盗まれたモディリアーニの「扇を持つ女」が登場し、これは『スペクター』でプロフェルドの基地に飾ってあるのが確認できる。

【21】ケン・アダム(美術監督)

シリーズの大きな見せ場のひとつと言えば、クライマックスの敵秘密基地でのバトル。近未来的でありながらリアリズムも持つ独特のセンスで「007」の世界観を作ってきたのが美術監督のケン・アダムで、彼は7作を担当した。巨大でありながら細部までこだわったセットは、『スター・ウォーズ』(77)など後の作品にも大きな影響を与えている。『私を愛したスパイ』のタンカー基地のセットは、当時世界最大といわれた。

【22】パインウッド・スタジオ

1936年に開設された老舗の映画撮影スタジオで、ここを世界的に有名にしたのが「007」シリーズ。敷地内にある最大のステージは“007”ステージと呼ばれおり、『スカイフォール』の地下鉄事故のシーンもここで撮影された。「スター・ウォーズ」シリーズもこのスタジオで撮影されており、同時期に撮影が行われた『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15)にクレイグがストームトルーパーとしてカメオ出演して話題となった。

【23】ジェームズ・ボンドのテーマ

「007」を象徴する曲だが、作曲はジョン・バリーではなくモンティ・ノーマン。『ドクター・ノオ』の音楽を担当したノーマンは、製作側が気に入るテーマを書けず、製作側の依頼を受けたジョン・バリーがノーマンのインド調の曲「Good Sign, Bad Sign」のAメロ2小節からギターのリフ(短旋律)をつくり、残り部分を作曲した。

【24】ジェームズ・ボンドの年齢

原作者のフレミングは、30代半ばから後半で歳はとらないとしたが、原作「ムーンレイカー」で1917年あたりに生まれた37歳という記述がある。ボンドの伝記作家ジョン・ピアソンは考証のうえ、1920年11月11日と設定。映画版では『カジノ・ロワイヤル』から誕生日は4月13日で、生年は俳優に準じるとした。ダニエル・クレイグは1968年生まれなので、クレイグ版ボンドは現在53歳となる。

【25】主題歌

新作の発表があると話題となるのが“主題歌は誰か?”「007」の主題歌を歌うのはそれだけでステイタスであり、自ら売り込む大物ミュージシャンもいるほど。『ユア・アイズ・オンリー』までは歌詞に映画のタイトルを入れるのが決まりだったため、『女王陛下の007』ではタイトルが入れられずインスト曲に変更。『サンダーボール作戦』では用意された曲がボツになり、急遽作られた「Thunderball」を大物歌手のトム・ジョーンズが歌うことになったが、キーが合わずに無理に高音で歌ったため酸欠で失神した。

公開が迫る最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』では、この25のキーワードがどのようなかたちで登場し、活かされているのか。最新作の物語は、“00エージェント”を退きジャマイカで静かに暮らしていたボンドの前にCIAの旧友フィリックスが助けを求めにやってくることから幕を開ける。ボンドに与えられた新たな任務は誘拐された科学者の救出。それは想像を遥かに超えた危険なものとなり、やがてボンドは凶悪な最新技術を備えた謎の黒幕を追うことに…。もしかすると今後のシリーズで重要となる26個目のキーワードが誕生するかも!?

ついにファンの元に届けられる、クレイグ版ボンドの“有終の美”。残り半月の間で過去作をおさらいし、是非とも劇場の大スクリーンでその勇姿を見届けてほしい!

文/竹之内 円 構成/久保田 和馬

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