
笑顔でトークするイチロー氏
〝イチロー節〟がさく裂した。マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(50)が21日に「高校野球女子選抜」とのエキシビションマッチ(東京ドーム)に「イチロー選抜KOBE CHIBEN」の先発投手として登板。9回5安打の好投で完封勝利を挙げると、打っては4打数2安打と大活躍だった。
足がつってもマウンドは譲らなかった。初回こそ変化球を織り交ぜた投球で三者凡退としたが、以降は3つのイニングで三塁まで走者を進められたイチロー氏。それでも最速138キロの直球を武器に相手打線を封じ込み得点は許さず、同企画では3年連続となる完投を果たした。
打っては3年目にして初安打、さらにはマルチ安打まで記録。イチロー氏も「僕ね、プロでそこそこ安打打ってきたんですよ。(前年までは)悔しくて悔しくて。(安打が出て)めちゃくちゃうれしいです」と喜びを爆発させた。
ただ、7回には堂前投手(岡山学芸館)を前に三球三振。これには「クレメンスよりも打ちづらかったです」とレジェンドの名前を例に出して脱帽したが、きょとんとした表情の若人を見て「(クレメンスが)分からない? 分からないよなあ。いい投手です」とジェネレーションギャップに苦笑いを浮かべていた。
東スポWEB