タトゥー反対のオバ記者「遅れてる? 何とでも言って!」

タトゥー反対のオバ記者「遅れてる? 何とでも言って!」

  • NEWSポストセブン
  • 更新日:2016/12/01
No image

タトゥー大反対のオバ記者

女性セブンのアラ還名物記者“オバ記者”こと野原広子が、ちょっとおかしな世の中に斬り込んでいく! 今回は“タトゥー”のお話です。

* * *
もし居酒屋で隣り合った人の腕や首から、チラリと絵や文字が見えたらどうするか。私は穏やかでない空気を勝手に感じて、話題に気をつける。てか、かかわりになる前に、ささ、帰ろ。

だからよく行く日帰り温泉の入り口の「入れ墨のかた、お断り」という張り紙は当然だと思っていたけど、「外国ではファッションだから、受け入れてもいいんじゃない?」という意見もあるんだってね。

観光庁は「シールなどで覆う」「家族連れがいない時間帯に入浴してもらう」「浴室を分ける」などの条件を提案しているそうだけど、聞けば聞くほど“苦肉の策”。「お断り」で何が悪い、と私は言いたい。

◆ウィーンで見た親子の天使の羽

それにしても、何で入れ墨をするのか。あれを「カッコいい」という感覚がわからないんだわ。

数年前、初めてウィーンに行ったときのこと。ドナウ川の川沿いの、「カット29ユーロ(約3800円)」の美容院にふらりと入ったら、真ん中にガラス張りのブースがある。のぞくとタトゥーコーナーで、若いマッチョマンが、10代のお兄ちゃんの腕に機械を当てていて、楽しそう。

こんなお手軽さで、入れ墨を入れるのかと驚いて街を見ると、20代の男女の3分の1くらいが入れてるの。極めつきは地下鉄で見かけた若いママとパパと5才児くらいの男の子。お揃いの天使の羽根の彫り物を手首にしてるんだよ。

イタリア、ローマのカフェで声をかけてきた、気のよさそうなお兄さんも忘れられない。私に「ジャパニーズ?」と言いながら、「アイアムア、チャレンジマン」と腕の文字を誇らしげに指すんだわ。見れば“朝鮮”とクッキリ。

今年の9月に行ったときは、もっとすごいことになっていて、日本でいえば、朝ドラの主人公のような清純そうな女性も、バラだの、星だの、マリア様が体のどこかに。腕にきれいに並んだ50音には思わず笑っちゃった。

◆ファッションなら見せてナンボなのに

でも、笑いごとでは済まないのは、入れてから数十年がたった人の話。私が知る限り全員、ひとりの例外もなく後悔しているんだもの。長く生きていると、人の深いところに知らずに迷い込むことがある。

「おれの元の仕事? ヤクザ。年を取ると、こんなもんだよ」とワイシャツの襟の下から、原型をとどめないほど色あせた背中の彫り物を見せたのは60代のタクシー運転手だ。

彫り物を見せたくなくて、ひどい咳をしていたのに病院に行かず、自室で亡くなった50代のバーのマスターもいた。ファッションなら見せてナンボなのに、有名ミュージシャンはテレビでいろんなところを隠して、落ち着かない。

いやいや、外国人や今の若い人は、何十年たっても後悔しないし正々堂々だよ、ともし言われても、私は同じ湯船で手足を伸ばす気には、ならないと思う。遅れてる? ああ、何とでも言って!

※女性セブン2016年12月15日号

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

コラム総合カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
ムリ言わないでよっ!カレシに求められた「不可能なエッチ」3つ
オシャレな県民ランキング発表! 2位「広島県」1位は?
貴方の職場にも必ずいる!『二流すぎるアホ上司』の3大特徴はこれだ!
医師に聞く! トイレが「近い人」と「遠い人」のちがいって何?
1万4千円の婚約指輪を店員に笑われ......花嫁の返答が話題に
  • このエントリーをはてなブックマークに追加