ラム酒のトップブランド「バカルディ」を 体験できるミュージアムが面白い!

ラム酒のトップブランド「バカルディ」を 体験できるミュージアムが面白い!

  • CREA WEB
  • 更新日:2016/12/01

「幸福のヤシの木」伝説に守られてきた スペインの人気ラム酒の世界を体感

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旧市街の中心部、シッチェス市役所のすぐそばに建つカサ・バカルディ。1890年に建てられたモデルニスモ様式の建物は、市場として使われていた。テラス席を利用できるのはミュージアムの見学者のみ。

モヒートやキューバリブレなどのカクテルでもおなじみのスピリッツ「バカルディ」。ラム酒のトップブランドとして世界中で愛飲されていますが、その創業者がスペインのカタルーニャ出身だということはあまり知られていません。

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バカルディといえばすぐに思い浮かべるのが、コウモリのエンブレム「バット デバイス」。会社を興したファクンドが、覚えられやすいシンボルマークを考えていたところ、妻のアマリアが蒸留所にコウモリが住み着いているのを発見、家族の団結や富の象徴でもあったこの動物をモチーフにすることを提案した。時代と共にデザインも少しずつ変わってきている。

実は、このコラムでもご紹介したことのあるバルセロナ近郊の町シッチェスが、後にバカルディ社を創立するファクンド・バカルディ・マッソ氏の生まれ故郷なのです。

19世紀半ば、シッチェスやその近辺の町々からは、数多くの者が新天地での成功を夢見て西インド諸島に渡っていきました。ワイン商をしていたファクンド・バカルディの父親もその一人で、1830年に家族を伴ってキューバへ移住。当時ファクンドは15才でした。

それから紆余曲折を経て、32年後の1862年にバカルディ社を創立。以来、それまでにはなかったスムーズな口当たりの洗練されたラム酒として、バカルディの名は世界へと広まっていったのです。

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創業者ファクンド・バカルディ・マッソ氏と、妻のアマリア。社の経営は代々バカルディ家が引継ぎ、現在で8代目となる。シッチェスに親族は残っていない。

そんなバカルディ社の歴史とそのラム酒について詳しく知ることができるのが、出身地シッチェスにある「カサ・バカルディ(Casa Bacardí)」。旧市街にある古い市場跡の建物を利用した体験型ミュージアムです。

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資料展示スペース。バカルディ関係の資料のほか、当時のシッチェスの写真や、バカルディ家と同様に西インド諸島方面へ移住して財を成した人々が、帰国して故郷に建てた邸宅の紹介などもある。

入ってすぐのスペースでは、写真や書類など、当時の資料を展示してバカルディ社の歴史を解説。ちなみに、ヤシの植木が置かれているのは単なる観葉植物としてだけではありません。

創業時、建てられたばかりの蒸留所の前に一本のヤシの木があったのですが、いつしかそのヤシがある限り会社は安泰という言い伝えが広まりました。1959年にとうとうヤシの木が枯れてしまうと、不思議なことに、その直後にキューバ革命のあおりでバカルディ家の財産は没収され、翌年には会社自体もキューバからの撤退を余儀なくされてしまったのです。

この言い伝えは今も引き継がれ、世界中のバカルディ社の工場には、必ずヤシの木が一本植えられているのだそうです。

お楽しみのカクテルアワーも!

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創業当時に使われていたさとうきびの圧搾機。見学者が実際に動かしてみると、驚くほどたくさんのしぼり汁が滴り落ちた。

奥のスペースは古い蒸留所をイメージした造りになっています。

ここでは、バカルディのラム酒がどうやって生み出されるのか、また他のラム酒とどう違うのか、といった説明を聞きながら、実際にさとうきびをしぼってみたり、原料となるメラサと呼ばれる廃糖蜜の味見をしたり、さらには1回だけ蒸留した原酒と5回蒸留した原酒(この2種類の原酒がブレンドされてバカルディのラム酒になります)を飲み比べたりできます。

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こちらも当初使われていたタイプの蒸留器。これで一回だけ蒸留したものと、5回繰り返して蒸留したもの、2種類の原酒は別々に樽で1年熟成された後、ブレンドされる。その割合などは企業秘密。

さて、最後にはお楽しみのカクテルアワーが待っています。

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左:手際よくカクテルを作っていくバーマン。 右:教えを受けながら、自分たちでカクテルを作る。こちらはキューバリブレに挑戦しているグループ。楽しみながらも、みんな真剣。

まずはバーマンがバカルディの代表的なカクテルのいくつかを作ってくれるので、みんなで味見。その後、モヒートもしくはキューバリブレのいずれかを選んで、実際に自分たちでカクテル作りに挑戦です。ベースはもちろんバカルディ・スペリオール。

出来上がったら、そのままカウンターやラウンジで飲むのもよし、グラス片手にもう一度展示スペースを見学するのもよし。エントランス前のテラスでゆったり味わうのもお勧めです。

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モヒート、ダイキリ、キューバリブレなど、バカルディのラムがその誕生に大きく関わっているカクテルは少なくない。ラウンジコーナーのパネルには、各カクテルが生み出された際のエピソードが書かれている。

Casa Bacardí(カサ・バカルディ)
所在地 Plaça de l'Ajuntament, 11, 08870 Sitges, Barcelona
電話番号 938-948-151
アクセス バルセロナ・サンツ駅からシッチェス駅まで、国鉄近郊線(Rodalies)にて約30分。シッチェス駅からカサ・バカルディまでは、徒歩にて約10分。
見学 予約制によるガイドツアーのみ(金~日曜) ※ガイドはスペイン語、カタルーニャ語、英語の3か国語あり、それぞれ時間が設定されている。人数に空きがあれば、当日現地での受付も可。料金は9ユーロ。
http://www.casabacardi.es/en/

文・撮影=坪田みゆき

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