初戦勝利もどこかもどかしい。高さ不足に加えて不安に映ったのが...【東京五輪/編集長コラム】

初戦勝利もどこかもどかしい。高さ不足に加えて不安に映ったのが...【東京五輪/編集長コラム】

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  • 更新日:2021/07/22
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久保の一撃に救われた日本だが、懸念材料も。次戦、メキシコに勝てるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

南アフリカ代表にコロナ感染者が出た影響で一時は試合の開催自体が危ぶまれた。そうしたドタバタ劇もあって精神的に落ち着かなかったか、南アフリカとの東京五輪初戦に臨んだ日本代表の動きは少し硬かった。

引き気味の陣形だった南アフリカを攻めきれず、前半途中には不運な形でボランチの遠藤がイエローカードをもらう。日本はいくつか良い形を作ったものの、どちらかと言えば目立ったのは南アフリカの粘り強い守備。三好との1対1を防いだGKウィリアムズをはじめ、気合い十分のディフェンスで日本の攻撃を跳ね返していた姿が印象的だった。ボールは保持するも、どこかもどかしい展開。それが前半の日本だった。

後半に入っても南アフリカの牙城をなかなか崩せなかった日本を救ったのは、エースの久保だ。0-0で迎えた71分、待望のゴールを奪ったのである。サイドチェンジのボールをピタッと足もとに収めたトラップ、そして右サイドからカットインして左足シュートで先制弾を突き刺した一連の動きはパーフェクト。相手からすれば、お手上げという感覚だったに違いない。
そのまま1-0で逃げ切った日本だが、喜んでばかりもいられない。顕著だったのは敵ゴール前での高さ不足。サイドからの浮かしたクロス、後方からのロングパスにほとんど怖さが感じられなかったのはある意味致命傷で、相手にとっては楽な部分だったはずだ。

高さがない分、日本の攻撃は単調で、それが攻めあぐねた原因でもあるだろう。確かにつなぐ技術は高いが、上手いだけで金メダルに手が届くだろうか。

1-0の勝利もどこかすっきりしなかったのは、リードしたあとの試合運びにも問題があったからだろう。旗手を入れた左サイドから何回か崩され、あわや同点かというピンチもあった。途中出場した上田、相馬の出来もいまひとつで、結果的に終盤は押し込まれる展開になってしまった。暑さのせいもあるだろうが、その時間帯に遠藤と田中のボランチコンビの足がやや止まったのも気になった。このふたりは五輪代表の生命線で、やはりここが機能しないと厳しいと、そんな事実が浮かび上がった試合とも言えるだろう。

強度の高いプレーでフランスを圧倒したメキシコに、次戦勝てるか。南アフリカ戦では遠藤に続き、堂安、中山が警告を受けている。この3人があと1枚のイエローカードで次戦出場停止になるハンデは看過できないだろう。南アフリカに勝利も、どこかもどかしい感覚が試合後も残っている。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集長)

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