みんなで目指そう「カーボンニュートラルの実現」 高知県内でも取り組み進む

みんなで目指そう「カーボンニュートラルの実現」 高知県内でも取り組み進む

  • KUTVニュース
  • 更新日:2022/06/23

地球温暖化に歯止めをかけようと、いま世界で「カーボンニュートラルの実現」に向けた取り組みが進んでいます。カーボンニュートラルを目指す高知県内企業の取り組みを紹介します。

温暖化が進む地球。2020年の世界の年間平均気温は14.9℃と過去最高水準に達しています。地球温暖化の進行は気候変動をもたらし、極端な高温や豪雨などの発生確率が高まると予測されています。

気候変動問題の解決に向け、2015年、温室効果ガス排出削減などのための新たな国際的枠組み「パリ協定」が採択されました。パリ協定では
・世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つとともに1.5℃に抑える努力を追求すること
・今世紀後半に温室効果ガスの排出量と森林などによる吸収量の間に均衡を達成することを世界共通の長期目標に掲げています。

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パリ協定

いま、世界120以上の国と地域が目標に掲げているのが「2050年カーボンニュートラルの実現」。では一体、「カーボンニュートラル」とはどういった状態をいうのでしょうか。

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「カーボンニュートラル」とは

「カーボンニュートラル」とは、産業活動、車や飛行機による移動、家庭などから排出される温室効果ガスの総排出量から森林などによる吸収量を差し引いた、実質的な温室効果ガスの排出量を「ゼロ」にすることです。

県内でも、すでに取り組みが進んでいる企業があります。太平洋に面した場所に建つ室戸海洋深層水もその1つ。深層水から塩やにがりなどを製造しています。塩づくりに欠かせないのが重油。水分を飛ばすため、海水を熱して濃縮させなければなりません。

(室戸海洋深層水 小松静雄 社長)
「最初にやった段階でめちゃくちゃ燃料使ってましたので、こんなことしたら多分会社もたないんじゃないかという一つの発想もあった。当時は重油もリッター30円ぐらいだったが、平成19年から20年頃には100円近くまで上がったのでこりゃもう大変だと」

そこで導入したのが、この「ヒートポンプ式減圧濃縮装置」。

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「ヒートポンプ式減圧濃縮装置」

(室戸海洋深層水 小松静雄 社長)
「これは減圧濃縮ですので温度が下がってきたらこちらにヒートポンプがあって、こちらへ一回抜いて再加熱してそこで再加熱してまた入れるという循環式になっています」

特殊な膜を通して塩分濃度を上げた海水を減圧した装置に送り、およそ70度で蒸発させます。さらに蒸発する際に出る蒸気をヒートポンプで回収し、循環させて再利用することでこれまでに使用していたエネルギーの93%を削減することができました。

(室戸海洋深層水 小松静雄 社長)
「いままで一番ここが燃料食ってたのが逆に食わんなった。ちょっと驚きでしたね。減圧したというのが大きなこととそれからヒートポンプを使った。ヒートポンプというのは、温度が下がったものをそこで1回引き抜いてそこで再加熱してもう1回中へ送り込んでいくというシステムですので、最初の立ち上げ時には燃料を使いますけど、1回起ち上がってしまうともう後は燃料使わないという大きなメリットがあった」

2016年度には「省エネ大賞」で「資源エネルギー庁長官賞」を受賞。その後も研究を重ね、装置に入れる海水の塩分濃度を上げて濃縮作業の効率アップを図りました。こうした結果、以前は1か月に4万~5万リットルほど使っていた重油量は10分の1まで減少。CO2の大幅な削減につながりました。もともとは使用する重油量を減らす、「経費削減」を目的に始めた取り組みが、いまカーボンニュートラルにつながっています。

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CO2の大幅な削減に

今後は新たな機械の導入でさらなる省エネ化を図り、将来的には再生可能エネルギーのみでの塩づくりを視野に入れています。そして室戸ならではの独自の商品開発を目指します。

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再生可能エネルギーのみでの塩づくりを目指す

(室戸海洋深層水 小松静雄 社長)
「ここにもいろいろ飲料メーカーなんかも来てましたけど、だいぶ引き上げました。南側にホテルもあったがなくなった。県外から来た方はいかんとなったらすぐに引き上げる。地元はそうはいかんです。逃げられませんので、やっぱり頑張ってやるしかないかなという思いです」

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