
MotoGP第7戦フランスGPのフリー走行3回目がブガッティ・サーキットで行なわれた。このセッションでトップタイムを記録したのは、プラマックのヨハン・ザルコだった。
舞台となるフランスのル・マンは2日目も快晴。気温・路面温度共に17℃のコンディションで走行がスタートした。
初日のフリー走行ではエネア・バスティアニーニ(グレシーニ)がレコードタイムを更新する速さを見せた。一方で初日を通じて転倒も続出していたが、ひとまずFP3では、立ち上がりでクラッシュ連発という状況にはならなかった。
FP3までの総合タイムで予選組分けが決定する関係上、このセッション終盤のアタックまではタイム更新は控えめとなることが多い。ただ序盤でも中上貴晶(LCRホンダ)やマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)、ホルヘ・マルティン(プラマック)などが初日自己ベストを更新する走りを見せていた。
FP3最初の転倒者となったのは、ポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ)。セッション開始から20分ほどのタイミングだった。ターン7でフロントから転倒してしまい、マーシャルの助けを借りてピットへ戻った。
中盤の走行では中上が更にタイムを縮めて1分31秒471をマーク。本格的なアタック前とはいえ、総合4番手に食い込んできた。ただその後このタイムはトラックリミット違反があったことが認められ、抹消されてしまった。
残り15分、バスティアニーニにトラブルが発生。マシンから白煙が上がってしまうと、すぐにコース脇へストップ。処理を任せてピットへ急いで帰還した。
セッション残り10分を前にアタックに入るライダーも増え始めたが、中でもファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が驚異的なペースを発揮。FP2で記録されたレコードを更に上回る1分30秒847をマークし、トップタイムを更新していった。
さらにジャック・ミラー(ドゥカティ)も、1分31秒045と好タイムをマーク。バスティアニーニの記録したレコードタイムは、1日も経たずに立て続けに越えられてしまった。
レコードタイムを大きく更新したクアルタラロは、残り5分で再びアタックへ。そして彼をマルク・マルケスが追いかける形となった。
他ライダーも続々とアタックに向かうとタイムシートの並びは次々と更新。特に、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は1分30秒568と、更にレコードタイムを更新する速さを発揮。最後のアタックでクアルタラロも自己ベストを更新したが、バニャイヤには届かなかった。
これでバニャイヤがFP3トップタイムかと思われたが、最後の最後に母国戦のヨハン・ザルコが最速ペースで飛ばし、1分30秒537と僅かながらバニャイヤを越えるレコードタイムを記録し、FP3トップタイムとなった。
中上貴晶も最後のアタックで自己ベストを大きく更新。1分31秒秒062をマークし、7番手に食い込んだ。なおホンダ勢ではクアルタラロの後追いが奏功したか、マルク・マルケスが最上位の4番手となった。
FP1~FP3までの総合タイムでは上位9名はFP3のタイム順通り。ギリギリで予選Q2へ直接進出となる総合10番手には、初日に好タイムを記録したバスティアニーニが入った。
Motorsport Network.