実は逆効果!面接や自己紹介でやりがちな自己アピールのNG例

実は逆効果!面接や自己紹介でやりがちな自己アピールのNG例

  • ライフハッカー・ジャパン
  • 更新日:2023/09/19
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こんにちは。「5分会議」(R)で人と組織を育成する専門家の沖本るり子です。

就職・転職などの面接や、社外での自己紹介のとき、自分をうまくアピールできていますか?

自分ではうまくできているつもりなのに、なぜか最後の面接・面談でいつも通らない。自己紹介をしてもその後ほかの人とうまく繋がらない…など、身に覚えがあれば、伝え方がズレているのかもしれません。

今回は、そんなお悩みを持つビジネスパーソンに向けて上手なアピールのコツをお話しましょう。

自己紹介で上手にアピールするには?

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自分をアピールすることなんてあまりない…と思っていても、人生では自分をアピールする場面が意外と多いものです。一番多いのは自己紹介の場面でしょう。

下手な自己アピール例

自己紹介をするとき、制限時間があるにも関わらず時間を無視し、あれもこれもと話をする人がいます。

こういう人に限って「話し下手で」「話すのが苦手で」と前置きをし、周囲の迷惑も気にせず制限時間を超えて話すのです。自覚があるなら、話は短くしていればよいものを…。

そして、こういう人ほど自分の説明をしがちです。

その説明は、たいてい氏名や、所属会社、職種、出身地、年齢、趣味、家族構成など。

もちろん、自己紹介とはそういうものと考えているのでしょうし、上司などから内容まで指示される場合もあります。

たとえば、社外で会社の一員を名乗る場合の悪い例、良い例ではこんな違いがあります。

悪い例:

「はじめまして。●●会社の○野△子と申します。よろしくお願いします。

入社8年目で、今は商品企画部です。最初は、販売促進部に3年。そして、経営企画室に2年いました。

山口県出身で、趣味は映画観賞。家族構成は、両親と弟の4人家族で、今は、1人暮らしです。最近、クッキー作りにはまっています。どうぞよろしくお願いします」

よくある自己紹介かもしれません。でも、あなたに関心がない人は「ふ~ん」で、せいぜい名前を覚えてもらえるくらいでしょう。仕事上だから、気にもされないかもしれません。

上手な自己アピール例

自己紹介では、周囲の人たちにとって自分が価値ある人物だと思ってもらえると「お?」と興味をもってしっかり耳を傾けてもらえ、距離感が縮まるものです。

そのため、自己紹介より、自分を上手くアピールした方がよいでしょう。

制限時間を超えるのはマイナスアピールに繋がるので要注意。そして、ただの紹介より、自分をしっかりアピールしたほうがあなたの価値があがるのです。

良い例:

「はじめまして。さわやか飲料を提供する●●会社の○野△子と申します。

皆様とこのプロジェクトチームに参加でき、光栄です。私がここで、とくにご提供できることは、アイデアだしとデータ分析の作業に関すること。これまで商品企画部で3年、販売促進部で2年、培ってきた経験からです。どうぞよろしくお願いします。○野でした!」

これが婚活などで参加している集まりであれば、自分の家族構成から趣味などを語るのもありでしょう。

しかし、仕事で会社の一員としての自己紹介の場面であれば、話は違います。

あなたがみなさんに何を提供できる人なのかを特に伝えましょう。

何をやっていたかではなく、これから何を自分にくれるんだろうか?と期待している相手にあなたの価値をアピールしてみましょう。

就職・転職の面接で自己アピールするには?

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終身雇用という形がなくなった今、自分にとって、よりあった職場を求め、転職をしたり、会社を辞め、新たな職場を求めたりする人も増えています。

書類では、必ず通過するけど面接で、毎回うまくいかないという人とうまくいく人は何が違うのでしょうか?

転職・就職の面接も自己紹介と同じ考え方だと捉えるといいでしょう。

実績を語るだけでは、下手なアピール

自分の過去実績をついつい多く語りたくなるものです。

こんなことやりました。できます。資格はこんなにあります。という自己アピール。なかには、熱く夢を語る人もいます。

「人のために」と自己アピールを頑張る人、熱い夢を語る熱血タイプ、就活のアピールでもよくある熱く語る自分に自信満々のタイプ、勉強している知識をすごく自信ありありで話す人、自分のやりたい熱い夢を語り、すでにたくさんの資格を持っていて、学んでいるので実践できると自己アピールする人など…実にさまざまです。

ところが、転職希望者も、就活中の学生も、伝え方によっては「自己満足するために会社を利用したい」という話に聞こえてしまうかもしれません。

会社にとって、この人は「どんな貢献をしてくれるのだろう?」と採用担当者は困惑するのです。特に就活でのいろいろできるというのは、場合によっては自己アピールどころかむしろマイナスになりかねません。

何故なら、企業は、新人に率先力は求めず、自社にあった育成をするものですから。

自分はできるという自信で、素直にわからないことを聞けずさらに、変な癖もついているかもしれないなどと考えられる可能性があります。

そういう人より、経験したことはないけれどそれ以上に、素直に学んで実践してくれる意欲がある人材を採用したいと思っている場合もあるのです。

会社への利益を語る、上手なアピール

自分の熱い夢を語り、さらにそれを会社で実現したいというのは、実はご法度です。

会社側としてみれば「なぜあなたの夢を会社のお金であなたに実現させなければいけないのか?」と思われるから。

それよりも、会社に利益をもたらし、会社のためにがんばってくれそうな人を採用するのです。

伝え方でアピールポイントを変える

御社に応募した理由は、多くの困っている人を助け笑顔にさせるという御社の考えに自分も賛同したからです。

これまでの経営企画で培ってきた分析力を御社で発揮し、対前年20%増の売上貢献できればと、応募しました。

と、どういうことが自分にできる!だけではなく、そのできることがどう会社に利益(成果)をもたらすのかをはっきり伝えましょう。

御社に応募した理由は、御社のような“人を大切に!”という考えの元、チームでシステム開発に貢献したかったからです。

そこで、少しでもお役にたてるよう資格も取得してみました。

その1つにプログラミングもやってみました。が、実践には遠いので、早く成果が出せるよう諸先輩からの教えに従い、足を引っ張らないようにしていきます。

自分がやりたいことを実現させたい=自分軸だけではなく、会社のために利益をもたらすことを語っているのがポイントです。

つまり謙虚さも出しながら、会社に成果をだすことを考えていることが伝わってきます。

相手の求めるものに答えてこそ、自己アピールになる

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自己紹介も、面接も、共通するのは、相手にとっての成果を語っているところです。

自分の説明ではなく、相手にとってどういう良いことがあるかを言わなければわかりません。

自己紹介は、自己アピールの場、面接は、特に自己アピールが求められます。

相手にとって何がいいのか、求められるものへの答えを自分の引き出しの中から語ってみるのもいいですね。

――2019年12月25日の記事を再編集のうえ、再掲しています。

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執筆:沖本るり子

ライフハッカー・ジャパン編集部

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