「情けなかったので」自らバリカンを持った最速151キロ右腕 「頂上決戦」のマウンドへ

「情けなかったので」自らバリカンを持った最速151キロ右腕 「頂上決戦」のマウンドへ

  • 西日本スポーツ
  • 更新日:2022/05/14
No image

福岡六大学野球の春季リーグ戦(西日本新聞社後援)の最終週が14日から福岡市の九産大野球場で行われる。九共大が2018年秋以来のリーグ優勝へ王手をかけ、春のリーグ戦8連覇(20年は中止)を目指す九産大と直接対決。優勝チームは6月6日からの全日本大学野球選手権大会(神宮、東京ドーム)への出場権を獲得する。

◇   ◇

「頂上決戦」へ向け、プロ注目の最速151キロ右腕の渡辺はすでに気合十分だ。「お互いのチームにとって特別な対戦。自分の投球というよりとにかく勝てればいいと思っています」。5回途中2失点で降板した9日の日経大戦の後、自ら頭にバリカンを当てて丸刈りにした。「情けなかったので、気合を入れ直そうと思った」。負ければ終わりだった高校時代の気持ちに戻ってマウンドに立つ。

今季は4勝無敗。1年春からリーグ戦負けなしの16連勝中だが「これまでの成績は忘れていきたい」とすべてをリセットして九共大との対戦に臨む。負ければ春の連覇が途切れる崖っぷち。初戦での先発が予想されるが「自分が勝てばチームが乗る。万全な状態でいきたい」。試合前日に走り込むルーティンをこなし決戦に備える。

昨春も全く同じ状況だった。直接対決の直前の一戦で敗れ、2位で最終週の直接対決に臨んだ。1敗したら優勝を逃す初戦で渡辺が先発し、1点差で完投勝利を挙げた。チームは勢いづき逆転で優勝を決めた。「去年と同じ状況だからこそ危ないと思う。挑戦者の気持ちでいかなければやられる」と緩みはない。

九共大打線は5本塁打を放った大上らが並ぶ強力打線だ。「強打者と対戦できるのは楽しみ。2戦とも投げるつもりです」。エースは2連戦で先発、救援とフル稼働する覚悟で昨年の再現を狙う。(前田泰子)

◆渡辺翔太(わたなべ・しょうた)2000年10月29日生まれ。北九州市出身。小学3年からソフトボールを始め、中学では硬式クラブ「八幡東ボーイズ」で投手と遊撃手。北九州高では2年秋からエース。3年夏は北福岡大会の準決勝で甲子園出場の折尾愛真高に敗れる。大学では1年春からリーグ戦で登板。3年春に最優秀選手賞(MVP)。2度のベストナイン、防御率1位も獲得。182センチ、88キロ。右投げ右打ち。

九共大と九産大、優勝の条件

最終週を前に九共大が勝ち点4で単独首位。続くのは九産大。同じ勝ち点3で並ぶ日経大を勝率で上回る。最終週は九共大と九産大が直接対決。九共大は1勝すれば勝ち点4のままでも勝率で上回り、優勝する。九産大は2連勝すれば勝ち点4で並び、勝率で上回って優勝となる。日経大は福工大との対戦で2連勝して勝ち点を4に伸ばしても、勝率で首位に立てないため2位以下が確定している。試合は動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信している。詳しくは連盟HPで。

西日本スポーツ

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加