JKT48 仲川遥香、“古巣”秋葉原で涙の卒業前凱旋公演 「これからもJKT48を支えていきたい」

JKT48 仲川遥香、“古巣”秋葉原で涙の卒業前凱旋公演 「これからもJKT48を支えていきたい」

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  • 更新日:2016/10/20

AKB48の海外姉妹グループで、インドネシアのジャカルタで活動しているJKT48。その中でもAKB48から移籍し、現地では20本以上のCMに出演、バラエティ番組にも引っ張りだこの仲川遥香を中心とした彼女の凱旋公演『仲川遥香、ありがとうを伝えに来ました。withJKT48〜』が、2016年10月15日と16日の2日間に渡って3公演行なわれた。

仲川は2006年12月にAKB48の3期生として加入、2012年8月にJKT48移籍を発表、同年12月にJKT48劇場デビューを果たした。インドネシア語も流暢に話し、メンバーからもファンからも愛されており、インドネシアではメディアで見かけない日はないくらいだ。しかし仲川は今年の2月、年内の活動をもってグループを卒業することを発表しており、本公演は仲川の日本での最後の公演でもあった。

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JKT48は72人(2016年10月現在)のメンバーで構成されており、チームJ、チームKⅢ、チームTの3チームが存在する。日本のAKB48グループのように選抜総選挙、じゃんけん大会、握手会などをインドネシアで行っており、現地のファンの心をしっかりとつかんでいる。

今回、JKT48としては初めてのAKB48劇場出張公演だった。今回日本にやってきたメンバーは仲川を筆頭に、劇場支配人のメロディ、選抜総選挙で2年連続1位のフェランダ、チームJキャプテンのシャニア、チームKのキャプテンのキナル、じゃんけん大会優勝のシンカなどインドネシア人なら誰もが名前を知っているような錚々たるメンバーばかりだ。このメンバーがインドネシアで公演をやったらパニックになるのではないか、という豪華メンバーが秋葉原に勢ぞろいした。なかにはインドネシアから駆け付けたファンや、日本在住のインドネシア人なども会場に足を運んでおり、劇場のロビー観覧ではヒジャブ姿の女性を目にするなど、いつものAKB48劇場とは雰囲気も違う。また、仲川の晴れ舞台を見ようと多くの昔からのファンも訪れていた。

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JKT48に移籍してからの仲川の成長と活躍ぶりを知らない日本のファンは、大きく成長した彼女の姿に驚いただろう。本人も公演の中で「JKT48ではチームTのキャプテンをやっています。ちょっとはしっかりしたと思いますよ(笑)」と照れながらコメント。メンバーからも「ハルカは子供みたい。24歳だけど性格は14歳」「いっぱい食べます」と愛らしいコメントもある一方で「ハルカはうるさい」「ハルカは見た目はかわいいけど、怖いよ」と仲川の現地での厳しい姿勢が伺えるコメントもあったが、総じて「ハルカが大好き」と語っていた。

本公演では、数々のAKB48グループが披露してきた公演『僕の太陽』をインドネシア語で上演したのだが、「夕陽を見ているか?」を歌唱した際、仲川が突然泣き出した。この曲はインドネシアでも2013年7月にシングルで販売されており、仲川はその頃を思い出しながら「その時期が一番つらかった。言葉を話すことができ始めて、みんなとも打ち解けてきたんですけど、やっぱりもどかしい気持ちもあった。その時よく泣いていたのに、今こうしてみんなとここに立てているのって、すごいなって思ったら感動しました」と終演後に思いを語った。

最後は「夢の河」をJKT48メンバーと日本語で熱唱。仲川の日本での公演は最後だが、まだ卒業まではあと2カ月残っている。にもかかわらず、まるでこれが本当に最後かのように、メンバーは号泣していた。楽曲披露後、仲川は「歌詞の中にもあるように、私が先に出てみんなのお手本になれるようにというのが、私っぽいなと思って、この曲を選びました。だからみんなと卒業まで頑張っていきたいな」とこの曲を選んだ理由を語っていた。

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「卒業後はまだちゃんとお知らせできないんですけれど、いろんな国、海外に行って、もっともっとたくさんのことを知りたい。もう1つは、これからもJKT48を支えていきたい。もっともっとJKT48が大きくなって、大きなところでコンサートができるように、少しでも支えていけたらなと思います」と卒業後の夢と抱負を語った仲川。インドネシア語もわからないままインドネシアに行き、JKT48をインドネシアの国民的アイドルグループにまで成長させてきた彼女なら、本当にできそうな気がする。

仲川は卒業前の12月末、インドネシアでの4年間で経験した生活をまとめた書籍『ガパパ!』(発行・発売=ミライカナイ)を出版する。インドネシアに来てからデング熱にかかったときの経験などが書かれているようで、「私にとっては(デング熱にかかったのも)普通だったのに、そんなに大袈裟に騒がなくてもいいのになー。でも生きているから大丈夫!」という気持ちなどを綴っているそうだ。この仲川のタフなメンタルが海外で活躍できる秘訣なのかもしれない。

終演後の取材で、仲川は「私が初めて立ったステージに、こうやってみんなを連れてくることが本当に幸せでしたし、JKT48に行って本当によかったなって心から思います」とコメント。当初は破天荒で無邪気だった仲川が、10年後にこんなにグローバルな活躍をすると誰が想像しただろうか。グループ以外の活動が中心になる卒業後の活躍にも期待したい。

(写真=(C)JKT48 Project)

■佐藤 仁
シンクタンク研究員。ポップカルチャーやエンタメ・コンテンツが国際社会や日本経済に与える影響を研究。例えば日本とアジアのソフトパワーの源泉はどこにあり、これからどのように進化していくのかについてミクロ(個人単位)からマクロ(社会全体)まで幅広い視点から探求。

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