ミニストップ「エロ本」排除問題 困るのは誰?

ミニストップ「エロ本」排除問題 困るのは誰?

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  • 更新日:2017/12/06
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他のコンビニチェーンや書店にも広がっていくのか…… (c)朝日新聞社

イオングループが運営するコンビニエンスストア・ミニストップが、18年1月1日から全店での成人誌の取り扱いを中止すると発表、イオングループ全店でも成人誌取り扱い中止が続けて発表され、出版業界に激震が走った。

ミニストップによると、女性にとってより利便性の高い店舗づくりを進める中、本社のある千葉市からの働きかけがあったことがきっかけだという。

誰の目にも触れる場所に成人向けの雑誌が陳列されている状態が気になる利用者も少なくない。ミニストップ広報はこう胸を張る。

「8~9割が賛同いただけるご意見でした。ご賛同のお客様は女性が多く、『利用しやすくなります』というお声もいただけました」

かつて成人誌の読者コーナーを担当した経験を持つ地下アイドルでライター、『職業としての地下アイドル』(朝日新書)の著者、姫乃たまさんは言う。

「表現の自由についての議論もありますが、もともとコンビニに置かれる成人誌は、たとえば表紙に下着を見せてはダメなどの規制も会社ごとにあり、書店で流通するものと異なるものが置かれることも多かったんです。それが進んで、いつかこんな日がくるのかなとは思っていました」

コンビニ売り上げが大きな比率となる出版社も少なくない。「読者の方も心配」と姫乃さんは言う。

「私が働いていた雑誌の読者の方には70代もいた。通販や動画などでネットを使わない人も多い。そういった読者がどうするのか」

本誌で「小泉信一の裏昭和史探検」を連載中の小泉信一朝日新聞編集委員はこう解説する。

「最近は街の中でもいかがわしそうな看板や広告を見なくなりました。たぶん、この動きはもっと加速すると思いますね。店舗側としては、そのスペースを使って別のものを売りたいという思いもあるのではないでしょうか」

姫乃さんも小泉編集委員も、成人誌で見られるような内容は、ますますネットに移行していくが、やっぱり紙の媒体で見たいという層は確実にいると口をそろえる。

「私は土手の草むらの中に落ちていた、色あせた成人誌をドキドキしながら見る少年時代を過ごした世代です。かつての成人誌は読者を引きつける創意工夫に満ち満ちていました。そんな時代はもう二度と来ないでしょう」(小泉編集委員)

(本誌・太田サトル)

※週刊朝日  2017年12月15日号

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