水?お湯? 洗顔、洗濯、料理など、ふさわしいのはどっち?

水?お湯? 洗顔、洗濯、料理など、ふさわしいのはどっち?

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  • 更新日:2017/11/14
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執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師)
医療監修:株式会社とらうべ

洗顔、風呂、洗濯、食器、料理などなど…

日常生活において、「〇〇を洗う」というシーンは頻繁におとずれます。

今回はそんな「洗うこと」に着目し、水とお湯、どちらを使うことがより望ましいのかをまとめてみました。

洗顔や手洗い

水洗顔と湯洗顔を比較すると、それぞれメリットとデメリットがあります。

水洗顔は皮脂を落としにくいですが、乾燥肌に優しく、毛穴を引き締め、肌がシャキッとするような気分にしてくれます。

一方、湯洗顔は皮脂を落としやすく、相性の良い洗顔料も多いようです。

つまり両者は、「お湯で毛穴汚れを落とし、水でお肌を引き締める」という、違った働きを持つことがわかります。

とはいえ、冷たすぎる水も、熱すぎるお湯も、「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。

ですから、体温に近いぬるま湯でほどほどに毛穴を開いて汚れを落とし、化粧水で開いた毛穴を引き締める、という流れが理想的といえそうです。

洗濯

洗濯は、「洗浄力」という点からいうと、お湯を使うほうが汚れ落ちはよいです。

ふだん落ちにくい皮脂汚れ(油性汚れ)も、お湯に溶け出して落ちやすくなりますし、漂白剤を使用する場合はその効果も高まります。

温度は40℃前後が目安です。

また、寒い地域や冬場などは、水で洗うと洗剤が溶けにくいことがありますね。

当然、お湯だとよく溶けて、その分洗浄力が発揮されます。

さらにお湯は、雑菌がもたらすいやなに臭いにも効き目があります。

一方で、お湯を使う洗濯にはデメリットもあります。

色物の色落ちがしやすい、ゴムが劣化しやすい、プリント生地のひび割れ・剥がれやすいなど、生地を傷めることがあるのです。

ですから、お湯洗濯の前に、洗濯表示マークをよく確認したうえで活用するとよいでしょう。

食器洗い

食器洗いは、お湯のほうがきれいになるイメージをお持ちかもしれませんが、汚れによって使いわけたほうがよさそうです。

水洗いが適している汚れ

タンパク質による汚れ、たとえば牛乳や豆乳、卵などは、水のほうが落ちやすいです。

タンパク質は、熱を加えると固まる性質があり、お湯だとかえってお皿にこびりついてしまうのです。

また、熱に弱い漆器などの器も水洗いがよいでしょう。

お湯洗いが適している汚れ

油ものの汚れは、お湯のほうがよいでしょう。

肉や魚の脂肪、食用油などは低温だと固まりやすくなります。

また、お湯で洗うと食器の水切れもよくなりますね。

ちなみに、食器の殺菌が目的である場合、熱湯をかける、鍋で煮沸するなどしないと効果はありません。

ただし、水の冷たさを感じさせず一見楽そうなお湯洗いにも、手荒れをしやすいというデメリットがあります。

洗剤を使用していれば、皮膚の皮脂も一緒に落ち、手が乾燥して荒れてしまいます。

ですから、お湯洗いの際は、手袋などを使用して手荒れを防ぎましょう。

調理や下ごしらえ

野菜などの食材をゆでるとき、水から入れるかお湯から入れるか、迷いませんか。

次のことを参考にして使い分けるとよいでしょう。
※ただし、レシピによってはこの限りではありません。

水からゆでる野菜類

土の下にできる野菜、いわゆる根菜類などは水からゆでるとお考えください。

火の通りが悪いイモ類や人参、大根、ゴボウなどは、水からゆでると均一にゆでることができます。

ゆであがったら、根菜類は変色しにくいので、ざるなどにあげて自然に冷ましましょう。

お湯からゆでる野菜類

土から上にできる野菜(葉物、豆類、果菜類)は、繊維が粗く火の通りが速いので、たっぷりのお湯で、強火かつ短時間に仕上げるのがコツです。

ゆであがったら、とくに青菜類は、冷水にとり手早く冷まして色どめをすると、見た目も鮮やかですし歯ごたえもいいですね。

ちなみに、買ってきてから数日経ってしなびたようになった葉物野菜は、50℃位のお湯に茎の部分を浸けると復活しますよ。

お米を研ぐ

冬になると、冷たい水でお米を研ぐのをつらいと感じる方は多いでしょう。

それでは、お湯でお米を研いでも味に変わりはないのでしょうか?

お米の主成分はでんぷんです。

でんぷんはブドウ糖が結合していますから、お米をお湯に入れると、でんぷんは糖に分解されます。

さらに、糖はお湯に溶けやすく、研いですすぐうちに流れ出てしまいます。

つまり、ご飯のおいしさの源である糖を失い、甘みの少ない残念なご飯が炊き上がってしまいます。

お米は水で研ぎましょう。

薬を飲む

薬には「水かぬるま湯で飲んでください」と注意書きのあることが多いと思います。

にもかかわらず、お茶やコーヒー、ジュース、アルコール、あるいは水なしで飲むと、飲み物に含まれる成分との相互作用で、薬の成分が変化したり、副作用を起こしたりすることがありますので気をつけましょう。

また、水よりもぬるま湯のほうが、刺激にならず、顆粒状の薬も喉を通りやすいですよ。

<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー

<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

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