新型コロナウイルス、症状や予防法を医師が解説! もっと「リアルな問題」も浮き彫りに?

新型コロナウイルス、症状や予防法を医師が解説! もっと「リアルな問題」も浮き彫りに?

  • サイゾーウーマン
  • 更新日:2020/01/24
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2019年12月ごろから、中国・武漢市で「新型コロナウイルス」による肺炎患者が続出している。中国国内だけでなく、タイや韓国でも感染者が見つかる中、今年1月16日には、日本で初めて新型コロナウイルスの感染患者が報告された。厚生労働省の発表によると、患者は神奈川県に住む30代男性で、1月6日に中国・武漢市から帰国。同日に医療機関を受診したところ、新型コロナウイルスの感染が発覚したようだ。10日に入院し、15日には症状が軽快し、退院したとも報告されている。

複数の報道によると、1月23日現在、中国で新型コロナウイルスに感染した571名のうち、17名が死亡。日ごとに感染・死亡者数が増えている状態だ。厚労省は公式サイトにて、「家族間などの限定的なヒトからヒトへの感染の可能性が否定できない」と説明しつつ、感染拡大の可能性については明言していない。「咳エチケットや手洗い等、通常の感染対策を行うことが重要」と呼びかけるにとどまっているが、中国では1月下旬から旧正月(春節)が始まるとあって、ネット上では「かなりの観光客が日本に来るだろうし、感染しそうで心配」「春節で一気にウイルスが広まるのでは?」「本当に手洗いだけで予防できるのか疑問」など、不安の声が続出している。

ネット上で不安視される「感染拡大」は、現実のものとなってしまうのだろうか? 沖縄県立中部病院感染症内科・地域ケア科副部長の高山義浩氏に解説いただいた。

「新型コロナウイルス」症状や予防法は?

――「新型コロナウイルス」に感染すると、どのような症状が出るのでしょうか?

高山義浩氏(以下、高山) 詳細はまだ伝わってきていません。主たる症状は発熱であり、呼吸困難を訴える患者もいるようです。胸部レントゲンでは肺炎所見があるようですが、そもそも軽症の人は受診していないでしょうから、どれくらいの人が肺炎になって重症化しているのか、まだ明らかではありません。

――「ヒトからヒトに感染する」といった報道もありますが、それは本当でしょうか?

高山 ヒトからヒトへの感染が起きていることは、間違いありません。ただし、現時点の情報では、それが家庭内など濃厚接触に限定されるのか、あるいはレストランや電車などで一時的に空間を共有した程度でも感染しうるのか、まだ明らかではありません。また今後、ウイルスが変異して感染力を増す可能性もあるので、注意が必要です。

――「新型コロナウイルス」の感染を防ぐために、私たちが今できることはなんですか?

高山 患者を診療する可能性のある医療従事者でない限り、現時点で特別な対策を取る必要はありません。あえて挙げるとすれば、咳エチケットや手洗いなど、日頃の感染対策をしっかりすることでしょう。実のところ、今回の新型コロナウイルスよりも、一般の人たちにとっては、インフルエンザのほうがリアルな問題です。発熱や咳などの症状がある人は、仕事を休み、周囲にうつさないように注意してください。こうした心がけが、ひいては新しい感染症に対する防御を高めていくものなのです。

エンターテインメントの分野でも「新型コロナウイルス」の影響が懸念されている。今春、嵐が北京でのコンサートを予定しているものの、北京市では5名の新型コロナウイルス感染者が報告されている(1月22日現在)。これを受け、ファンの間では「北京公演は中止、もしくは延期にしたほうがいい」「コンサートのために大勢のファンが中国に行って、そのまま日本に帰ってくると思うとゾッとする」といった意見が飛び交っているほか、「もし嵐のメンバーやファンが新型コロナウイルスに感染した場合、ジャニーズ事務所は責任取れるの?」とも指摘されている。

ジャニーズ事務所やファンは、現時点でなんらかの対策を取るべきなのだろうか? 日本医師会認定産業医/内科医・星野優氏にお話を聞いた。

――嵐の北京コンサートは、開催時期の延期や公演の中止等、対応が必要だと思われますか?

星野優氏(以下、星野) 感染が非常に拡大した場合は、そういった対応になる可能性もあると思います。そもそも、感染が拡大した際は、日本国内でも「新型コロナウイルス」がすでに伝播している可能性も考えられます。ただし、現在のところ、ウイルスの詳細も不明瞭であり、むやみやたらに恐怖やパニックに陥ることは避けるべきです。詳しい情報が届くまでは、冷静に対処することが大切だと思います。

――このままコンサートが予定通りに開催された場合、現地へ行く人は「新型コロナウイルス」に対してどのような対策を取るべきでしょうか?

星野 国立感染症研究所は、感染が疑われた場合の対応として、「医療用マスクの着用」「綿密な手洗い、うがいなどの感染症に対する標準予防策の実施」「接触、飛沫予防策を行う」などの対応を勧めています。しかし、繰り返しになりますが、現状はいわゆる「新型コロナウイルス」に対しての情報が乏しく、正確な対応は困難です。

感染を特に心配される方は、コンサートが開催されたとしても、参加を見送ったほうがいいかもしれません。結果として大きな問題にならないかもしれませんが、逆に被害が出る可能性も考えられます。感染状況が今後どうなるかは正直わかりませんが、「自分の身は自分で守る」しかないため、後悔しない選択をおすすめします。

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